フローサイトメトリーとは、細胞の性質を調べるために行われる検査のことです。
フローサイトメトリーでは、細胞1個が流れるぐらいの非常に細い水流を作り、そこに細胞を流します。流れてきた細胞にレーザーを当てることでその細胞の性質を調べます。レーザー光の反射などで、細胞の大きさや内部構造の複雑さなどが分かり、血液細胞であれば、単球、リンパ球、顆粒球などの区別がつきます。
さらに、細胞表面マーカー(CD20など)の抗体に蛍光物質を付けたものと、細胞を反応させてから細胞を流すと、抗体が結合した細胞はレーザーにより蛍光を発するので、細胞表面マーカーを発現している細胞を見分けることができます。造血器腫瘍では、フローサイトメトリーにより様々な細胞表面マーカーを見分け、疾患の確定診断に使用しています。

 
作成:株式会社インテリム

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