整容性とは手術のがん切除などにより引き起こされる身体的な変形や凹みに対して、姿や形が整えることまたはその状態のことをいいます。整容性が問題になるがん治療として、代表的なものに乳がんの手術があります。今から20年程前までは、がんになった乳房を全て取り去る乳房切除術が標準手術とされてきました。その後、できるだけ手術前の姿に近い状態で残すことを目的として、乳房の一部を切除する乳房温存手術でも、放射線治療を組み合わせることで、乳房切除術と同等の生存率が得られることが証明されています。現在、がんの根治性だけでなく患者さんの術後のQOLの向上に配慮した整容性の問題も重要視されています。

 
作成:株式会社インテリム

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