目次
ポイント
この試験は、非扁平上川非小細胞肺がん患者のうち約2~5%しか発生しないALK遺伝子変異がある方に、初回治療としてALK阻害薬であるセリチニブと標準療法「アリムタ+プラチナ製剤(パラプラチン、ランダなど)」とを比較する第3相試験です。<一般的な説明>
試験概要
ALK遺伝子に変異が認められた進行非扁平上皮非小細胞肺がんの患者に対して、初回治療としてLDK378(セリチニブ)と標準的な治療法であるペメトレキセド(アリムタ)とシスプラチン(ランダ、ブリプラチン)又はカルボプラチン(パラプラチン)の併用療法のどちらかを使用した場合の効果を比較する試験です。治験薬剤の説明
遺伝子はたんぱく質を作る機能を有していますが、ALK遺伝子が特定の遺伝子と融合することによって、非小細胞肺がんの形成にかかわる異常なたんぱく質が形成されることがあります。LDK378(セリチニブ)はこのALK遺伝子の変異を選択的に阻害することによって、細胞のがん化を抑制する薬剤となります。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 18歳以上の方
- 非扁平上皮非小細胞肺がんの方
- ステージ3b~4の非小細胞肺がんに対して抗がん剤による治療を受けていない方
- 腫瘍組織から採取した腫瘍組織検体を提出できる方
- CTなどの画像診断により腫瘍の大きさが計測できる方
- WHOパフォーマンスステータスが0~2の方
この試験の対象とならない方
- ステロイドの増量を必要とする症候性中枢神経系転移を有する方
- 癌性髄膜炎の既往歴がある方
- 3年以内に診断又は治療を必要とした他の悪性腫瘍の既往歴又は合併がある方
- コントロール不良な心疾患を有する方
臨床試験公開情報
JAPIC No : JapicCTI-152901(最終更新日:2015/4/27詳細はコチラ) ClinicalTrials.gov Identifier : NCT02395172(最終更新日:2016/1/26詳細はコチラ)未治療のALK融合遺伝子陽性,ステージIIIbまたはIV,非扁平上皮非小細胞肺癌の成人患者を対象にLDK378経口投与を標準的な化学療法と比較する第III相,多施設共同,ランダム化試験
対象がん種 | 非扁平非小細胞肺がん |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2013年7月~2016年3月 |
実施国 | 日本、オーストラリア、オーストリア、ブラジル、中国、コロンビア、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、アイルランド、イタリア、韓国、レバノン、メキシコ、フィンランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、シンガポール、スペイン、オランダ、台湾、タイ、トルコ、英国 |
目標症例 | 348 |
状況 | 募集中 |
手法 | ランダム化,多施設共同 |
被験薬名 | LDK378(一般名:セリチニブ、 商品名:-----) |
種類 | 分子標的薬(ALK阻害剤) |
投与経路 | 静脈内投与 |