目次
<一般的な説明>
試験概要
この治験は、ホルモン受容体陽性及びHER2陽性の閉経後乳がん患者にて、術前・術後補助療法においてトラスツズマブ(ハーセプチン)およびホルモン療法が施行された方が転移された場合に、以下の療法を比較する試験となります。 ・ラパチニブ(タイケルプ)+トラスツズマブ+アロマターゼ阻害剤(フェマーラ等) ・トラスツズマブ+アロマターゼ阻害剤 ・ラパチニブ+アロマターゼ阻害剤治験薬剤の説明
乳がんのがん細胞の表面には、HER1、HER2と呼ばれるタンパク質が発現しています。トラスツズマブ(ハーセプチン)はHER2受容体に結合することにより細胞の増殖を抑制します。ラパチニブはHER1、HER2チロシンキナーゼ阻害薬としてこれらの細胞内の増殖信号を抑制することにより、抗腫瘍効果を示します。主な参加条件等
この試験の対象となりうる方
- 18歳以上の方
- 乳がんと診断された方
- 閉経後でER陽性,PgR陽性の方
- HER2の過剰発現または遺伝子の増幅が確認された方
- RECIST 1.1 で測定可能な病変をお持ちの方
- ECOG performance statusが1以下の方
- 最低1レジメン以上のトラスツズマブの投与を受けた方
- 過去にアロマターゼ阻害薬や選択的エストロゲン受容体調節薬などの投与を受けたことのある方
この試験の対象とならない方
- 別の重篤な疾患をお持ちの方
- 臨床的に重要な心疾患や高血圧、消化器疾患をお持ちの方
臨床試験公開情報
JAPIC No : JapicCTI-121735(最終更新日2012/1/23)詳細はコチラ ClinicalTrials.gov Identifier : NCT01160211 (最終更新日2015/11/19)詳細はコチラ治験概要
ホルモン受容体陽性、HER2陽性かつ閉経後の転移性乳癌患者を対象としたラパチニブ、トラスツズマブおよびアロマターゼ阻害剤併用、トラスツズマブとアロマターゼ阻害剤併用、ラパチニブとアロマターゼ阻害剤併用の安全性および有効性を比較する第III相試験
対象がん種 | ホルモン受容体陽性、HER2陽性かつ閉経後の転移性乳癌 |
フェーズ | P3 |
実施期間 | 2011年5月~2017年12月 |
実施国 | 日本、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、コロンビア、クロアチア、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、リトアニア、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、ロシア、セルビア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、台湾、ウクライナ、イギリス |
目標症例 | 525 |
状況 | 募集終了 |
手法 | ランダム化、オープンラベル |
被験薬名 | ①一般名:ラパチニブ 商品名:タイケルブ、②一般名:トラスツズマブ 商品名ハーセプチン |
種類 | ラパチニブ:HER1/HER2チロシンキナーゼ阻害薬、ハーセプチン:HER2抗体 |
投与経路 | 経口/経静脈 |