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オンコロライブ2026 アウェアネス・アンバサダー 現役看護師アイドル・月埜みみ(煌めき☆アンフォレント)×山口拓洋編(東北大学大学院医学系研究科医学統計学分野 教授/オンコロライブ実行委員)

[公開日] 2026.09.10[最終更新日] 2026.08.19

オンコロライブ2026のアウェアネス・アンバサダーを務める月埜みみさん(煌めき☆アンフォレント)が、さまざまな立場の方々の想いに迫るインタビューシリーズ。9回目のゲストは、東北大学大学院医学系研究科医学統計学分野 教授であり、オンコロライブ実行委員を務める山口拓洋先生です。 臨床試験を科学的に支える生物統計学の専門家として活躍する一方、以前からアイドルやライブを愛するエンターテインメントファンでもある山口先生。「エンターテインメントの力で、臨床試験やがんへの理解を広げたい」という想いから、オンコロライブの実行委員として活動を続けています。 医療とエンターテインメントという、一見異なる世界を結びつけようと考えた理由とは何か。そして、11年間歩み続けてきたオンコロライブに込めた想いと、これから目指す未来について、月埜みみさんが伺います。 インタビュイー:山口拓洋先生(東北大学大学院医学系研究科医学統計学分野 教授/オンコロライブ実行委員) インタビュアー:月埜みみ(オンコロライブ2026 アウェアネス・アンバサダー)

生物統計学との出会い、そしてエンタメ好き

月埜みみ(以下、月埜):初めまして。オンコロライブ2026のアウェアネス・アンバサダーで、現役看護師をやりながらアイドルをしている、月埜みみです。本日は、よろしくお願いします。 山口拓洋先生(以下、山口先生):東北大学の山口です。よろしくお願いします。 月埜:早速ですが、まずは山口先生のこれまでのご経歴と、現在のお仕事について教えていただけますか? 山口先生:現在は、仙台にある東北大学の医学系研究科で、お医者さんや医療関係者が集まって研究・教育を行う環境の中、「医学統計学(生物統計学)」という分野の責任者を務めています。 がんに関連する分野では、主に「臨床試験」を中心とした仕事に携わっています。また、そうしたご縁から「オンコロ」の活動にも関わらせていただき、現在はオンコロライブの実行委員を務めています。
薬事日報さんの取材。
月埜:「生物統計学」という分野は、一般の方にはあまり馴染みがないと思うのですが、具体的にはどのような役割を担っているのでしょうか? 山口先生:あまり知られていない分野ですよね。例えば、新しいお薬が出てきたときに、これまでの標準的なお薬と比べて効果があるか、そして患者さんに安全に使えるかを調べるのが「臨床試験」です。その際、「何人の患者さんに参加してもらえば効果を証明できるか」を計算したり、実際に集まったデータを分析して効果や副作用の有無を調べたりするのが、統計の主な仕事になります。 月埜:臨床試験は、全国の患者さんが対象になるのですか? 山口先生:そうですね。例えば、仙台にある東北大学の医師が臨床試験の責任者であっても、参加してくださる患者さんは全国から集まります。試験によっては、世界中の患者さんがエントリーされるケースもあります。 月埜:先生は以前からアイドルやライブがお好きだと伺ったのですが、その魅力はどこにあると感じますか? 山口先生:やっぱり頑張っている姿を見ると元気がもらえますよね。推しの笑顔を見ると嫌なことも忘れられますし、ライブに行くとすごくリフレッシュできます。 アイドルは、私にとって本当に掛け替えのない存在です。ちなみに、特定のグループだけではなく誰でも大好きな「DD(誰でも大好きの略)」です(笑) 月埜:DDなんですね(笑)私が所属する煌めき☆アンフォレントは、仙台でライブしたことないんですが、仙台のアイドルシーンはどうですか? 山口先生:仙台のアイドルで全国的に知られているアイドルというと、いぎなり東北産さんなどが挙げられますね。実は以前、私が仙台で学会を主催した際、市民公開講座に仙台のアイドルさんやGran☆Cielさんをお呼びして、ミニライブを行ったことがあるんです。 月埜:学会でライブを行ったんですか? 山口先生:そうなんです。元々、近畿大学の中川和彦先生が日本肺癌学会でライブを開催されたりしていて、その影響もあって学会の懇親会で、夢みるアドレセンスさんにライブをしていただいたのがきっかけでした。 月埜:一見すると関係のない「医療」と「エンターテインメント」ですが、共通点を感じる部分はありますか? 山口先生:1つは「チームワーク」ですね。臨床試験も、患者さんを診るお医者さん、スケジュール調整や説明を行うコーディネーター、データ分析を担当する私のような人間など、さまざまな役割の人がチームとなって一つの目標に向かっています。日常の医療現場も、医師、看護師、薬剤師などの連携で成り立っていますよね。役割分担をして、患者さんのために目標に向かって進むという「チームプレイ」の姿勢は、グループアイドルも医療もすごく共通していると感じます。 月埜:本当にそうですね。看護師として病棟にいるときもチームワークや周囲への配慮は不可欠ですし、アイドルもステージ上で思いがけないトラブルがあったときに補い合うにはチームワークが一番大切になります。お互いを思いやって活動する点は、すごく通じるものがありますね。

オンコロライブという挑戦

月埜:オンコロライブの構想を聞いたとき、「これは面白い」と感じた理由を教えてください。 山口先生:一般の方にとって「臨床試験」や「治験」という言葉は、なかなか馴染みがないですよね。がんの患者さんはすごく勉強されている方が多いですが、一般の方や若い世代(AYA世代や小児がんも含め)には、臨床試験がなぜ必要なのか、その意義を知ってほしいという想いがずっとありました。 推しのアイドルが臨床試験について詳しかったら、ファンも「ちょっと調べてみようかな」、「特典会で話してみようかな」と思えますよね。発信力のあるアイドルさんを通じて臨床試験の普及や啓発に繋げられないかと考え、参加させていただきました。
臨床試験学会@仙台での懇親会
臨床試験学会@仙台での懇親会
月埜:なぜエンターテインメントを活用した臨床試験の啓発が必要だと考えたのでしょうか。 山口先生:従来の広告や啓発方法だけでは限界があると思うので、エンタメの強いパワーを使って巻き込んでいくアプローチは、非常に大きな意味があると感じています。 月埜:オンコロライブを11年間続けてきた中で、印象に残っている出来事や変化はありますか? 山口先生:出演者の皆さんが、オンコロライブの趣旨を理解して参加してくださっていることがとても嬉しいですね。 月埜:山口先生が考える「オンコロライブだからこそ実現できる価値」とは何でしょうか。 山口先生:一番大きいのは、いわゆる普通のチャリティライブとは違った独自の経路や切り口で発信ができる点だと思います。現役アイドルの皆さんという発信力のある方々と一緒に、双方の視点や想いを交えて届けられること。それこそが、オンコロライブだからこそ実現できる重要な要素の一つだと感じています。 月埜:この数ヶ月間、サバイバーの方や関係者の方々にインタビューをさせていただいたのですが、実際にオンコロライブのステージに立たれた方も多く、「みんなで一緒に想いを伝えられる場所」なんだと実感しています。

臨床試験をもっと身近に

月埜:臨床試験は難しいイメージがありますが、多くの方に理解してもらうためには何が必要だと思いますか? 山口先生:臨床試験の世界では今、「新しい治療法を見つけること」と同じくらい「それをいかに現場や患者さんに普及・浸透させるか」が重要視されています。医療現場と一般社会を繋ぐ「コミュニケーター」の存在が不可欠なんです。月埜さんがインタビューなどを通して発信してくれることも、まさにその大切な役割の一つだと思っています。期待しています。 月埜:ありがとうございます。頑張ります。 今後のオンコロライブや啓発活動に期待していることを教えてください。 山口先生:期待していることは2つあります。1つは、参加してくださる方の「行動変容」です。臨床試験などを知ってもらうことを皮切りに、意識や行動の変化に繋がり、活動の仲間が増えていくことです。 もう1つは、出演アーティストのファン増加です。ライブをきっかけに新たなファンが増えれば、イベント自体もお互いにとって価値のある一石二鳥なものになります。双方にとって意味のある活動として、さらに輪が広がっていくことを期待しています。 月埜:最後に、オンコロライブを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。 山口先生:11回目を迎える今回は、4日間にわたりさまざまなアーティストの皆さんと共にお届けします。オンラインはもちろん、ぜひ会場に足を運んで一緒に時間を共有しましょう!ライブをきっかけに、がんや臨床試験について少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。 月埜:本日は、ありがとうございました。また、オンコロライブ当日もよろしくお願いします。 【インタビュー後記/月埜みみ】 今回のお話を伺い、生物統計学という専門的な立場から臨床試験を支える山口先生が、同時にエンターテインメントの持つ力をとても大切にされていることが印象的でした。 私自身、看護師として医療に関わりながらアイドルとして活動していますが、「正しい情報を伝えること」だけでなく、まず興味を持ってもらい、そこから誰かの意識や行動が変わっていくことの大切さを改めて感じました。 オンコロライブが、音楽を楽しむことから、がんや臨床試験について少し知ってみようと思えるきっかけになること。そして、その輪がさらに多くの方へ広がっていけば嬉しいです。 【山口先生情報】 東北大学大学院医学系研究科医学統計学分野:https://www.biostat.med.tohoku.ac.jp/ 【Remember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026】 現役看護師アイドルがアウェアネス・アンバサダーを務めるRemember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026は、例年通り、豊島区との共催で、2026年9月17日(木)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の4日間にわり池袋西口公園野外劇場 グローバルリングシアターにて開催します。詳細情報は、公式ホームページや公式SNSをご参照ください。 オンコロライブ2025ダイジェスト動画:https://www.youtube.com/watch?v=wc0lxrPdwE0 オンコロライブ2026 HP:https://oncolo.jp/rgp/2026/ オンコロライブX:https://x.com/ONCOLO_LIVE オンコロライブInstagram:https://www.instagram.com/stories/oncolo_live/ オンコロライブTikTok:https://www.tiktok.com/@oncolo_live 煌めき☆アンフォレントHP:https://kirafore.com/ 煌めき☆アンフォレントX:https://x.com/kirafore_info 月埜みみX:https://x.com/mimi_kirafore
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西塚真帆

広告代理店、IT業界などを経たのち、通信業界でライターとして従事。 2022年4月にオンコロに参加。オンコロでは、コンテンツ企画、記事執筆、編集を担当。

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