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オンコロライブ2026 アウェアネス・アンバサダー 現役看護師アイドル・月埜みみ(煌めき☆アンフォレント)×村瀬純平編(株式会社リネアストリア 代表取締役社長)

[公開日] 2026.05.08[最終更新日] 2026.05.08

オンコロライブ 2026 のアウェアネス・アンバサダーを務める月埜みみさん(煌めき☆アンフォレント)が、がんに関わるさまざまな立場の方々の想いに向き合うインタビューシリーズ。5回目のゲストは、抗がん剤治療に伴う脱毛に悩む方々に向けたウィッグを提供する株式会社リネアストリア代表取締役の村瀬純平さんです。 治療によって起こる外見の変化は、身体だけでなく、気持ちや日常の過ごし方にも大きな影響を与えることがあります。そうした中で、「自分らしくいること」を支える手段のひとつがウィッグであり、近年ではアピアランスケアの重要性も広く知られるようになってきました。なぜこの領域に向き合うのか。患者さんと接する中で感じてきたこと、そして企業としてどのような役割を果たしていきたいのか。看護師として医療現場を知りながら、アイドルとして“誰かを支える存在”でもある月埜みみさんが、その想いを丁寧に聞いていきます。 治療の中でも「その人らしさ」をどう守るのか。いま治療と向き合っている方、これから向き合うかもしれない方、そして支えるすべての人にとって、新たな気づきにつながる時間になれば嬉しいです。 インタビュイー:村瀬純平さん(株式会社リネアストリア 代表取締役社長) インタビュアー:月埜みみ(オンコロライブ2026 アウェアネス・アンバサダー)

村瀬さんという人 – 原点と価値観

月埜みみ(以下、月埜):オンコロライブ2026のアウェアネス・アンバサダーになりました、煌めき☆アンフォレントというアイドルグループに所属しながら、現役看護師をしている月埜みみと申します。よろしくお願いします。 村瀬純平さん(以下、村瀬さん):株式会社リネアストリア代表の村瀬と申します。よろしくお願いします。 月埜:まずは、村瀬さんご自身について伺わせてください。これまでのご経歴や、どのようなキャリアを歩まれてきたのですか? 村瀬さん:私は高校時代までごく普通の生活を送っていましたが、大学で演劇に目覚めて、大学1年生の時に演劇サークルに入りました。それから26歳まで俳優として活動し、映画やCM、舞台、さらには時代劇など幅広い現場を経験しました。25~26歳の頃に、俳優業をお休みして、1年半かけて、海外を40カ国ほど巡りました。そして帰国後、起業しました。当時はまだスマートフォンが普及していない時代でしたが、ガラケーでサイト構築から発送業務まで、すべて1人で手探りでのスタートでした。
バックパッカー時代。トルコ、シリア、イランを回る旅行中に、イラン・イスファハンにて。
バックパッカー時代。トルコ、シリア、イランを回る旅行中に、イラン・イスファハンにて。

ウィッグ事業との出会い – 抗がん剤脱毛と向き合う

月埜:現在「リネアストリア」という会社で、のウィッグ事業に関わるようになったきっかけを教えてください。 村瀬さん:「リネアストリア」という社名は、起業時に考えたものではありません。実は、海外旅行をしていた頃から、「いつか何かを形にするならこの名前にしよう」と決めていたものです。リネア(Linea)は台詞(Line)、ストリア(Storia)は物語(Story)を意味します。台詞と物語は、自分という人間を唯一無二の存在にする。それは、他の方にとっても同じです。誰もが自分だけの物語を生きているからこそ、その個性を尊重し、大切にしたいと思っています。 海外旅行から帰国後、「最近の若い人はガラケーで物を買う」という話になって、「じゃあ売ってみよう」と思い、物を売るサイトを作って販売を始めました。最初は、売れそうなものはなんでも売っていたのですが、その中のひとつにウィッグがありました。このファッションウィッグが最初のきっかけです。私自身がウィッグユーザーでもないし、周りに困っている方がいたというわけでもないし、ウィッグの会社で働いていた経験もないし、というところで出会ったのがウィッグ事業です。ウィッグのほかにBBクリームやサプリなども売っていたのですが、多数のレビューがついたのがウィッグだったんです。1行や2行のコメントではなく、「もっとこういうのを作ってほしい」、「もっとこういう色がほしい」という熱い思いをお客様から感じることができて、その時に「これだ」と思いましたね。 当時はようやく2人体制になったばかりの頃でしたが、調べてみるとウィッグの本場は韓国だということが分かりました。その時一緒に働いてくれていたスタッフが韓国出身の子だったんです。「韓国語が話せる」、「元俳優としてカメラが使える」、「元コスプレイヤーの知見がある」、バラバラだった自分たちの強みが、ウィッグという事業一点に集約された時、これは自分たちのためにある仕事だと思いました。最初はただの偶然の出会いでしたが、今振り返れば、導かれるべくして出会った必然だったのだと感じています。
追記
リネアストリア社員総会にて
月埜:そんなこともあるんですね。 抗がん剤治療による脱毛というテーマに向き合う中で、最初に感じた課題や違和感はどのようなものでしたか? 村瀬さん:私たちがウィッグ事業を始めた2008年〜2009年は、ハロウィンでコスプレをしたい、テーマパークに遊びに行きたいから変身したい、あるいは女子高生の方が校則で髪を染められないけど派手な髪をやりたいといったお客様が多かったんです。「Popteen」や「小悪魔ageha」などのギャル雑誌に広告を出していました。その当時のお客様のご要望は、「変わりたい」でしたが、2013年〜2014年頃から、「変わりたくない」というお客様が増えてきました。 それまでのウィッグは、「変身するための道具」でしたが、抗がん剤治療をされる方からいただいたのは「今までの自分の雰囲気や髪型からできるだけ変わりたくない」という切実な想いでした。「変わらないためにウィッグを必要とする」という視点は、すごく新鮮で大きな発見でした。 毎日、長時間着用する医療用ウィッグに求められるのは、何よりも快適さです。当時300gほどあった重さを、総手植えの技術などにより100g以下まで軽量化した「天使シリーズ」の開発は、その課題を解決するための挑戦でした 月埜:実際に患者さんの声に触れる中で、この仕事の意義を強く感じた瞬間はありますか? 村瀬さん:ウィッグは、がんを直接治すものではありません。極論を言えば「なくても生きていけるもの」かもしれません。けれど、ウィッグだからこそできることがあると私は信じています。患者様である前に、一人ひとりの女性であり、固有の名前と人生を歩んできた人間です。「がん患者だから」と個性を諦めるのではなく、これまでの人生の延長線上にいたい。そんな願いをサポートするのがウィッグの役割ではないかと思っています。 例えば、大好きなディズニーランドへ行くときや大切な人に会うとき、ウィッグがあることで一歩踏み出せたりすると思うので、ウィッグがあることによって、世界が少しでもカラフルになるのではないかと思っています。 先日もお客様から「良いウィッグに出会いました。このウィッグで嵐のラストライブに行ってきます」というレビューをいただきました。その方の人生の忘れられない一場面に、私たちのウィッグがそっと寄り添えていることが、とても嬉しいですね。 月埜:私は以前、看護師として緩和ケア病棟に勤務していました。そこは積極的な治療が難しくなった方々が、苦痛を和らげながら「その人らしく今を生きる場所」です。若いお母さんや、お孫さんの結婚式を控えたおばあちゃん、さまざまな方がいらっしゃいましたが、皆さん共通していたのは「最期まで自分らしくいたい」という切実な願いでした。 「世の中、外見ではない」という言葉もありますが、それでも、いくつになっても、「今までの自分でいたい」という想いは、その人の尊厳そのものだと思うのです。たとえ客観的には少し不自然に見えるウィッグだったとしても、それを着けることで背筋が伸び、自信に満ちた姿を何度も見てきました。 村瀬さん:外見を整えることが、そのままその方の自信に繋がっていくんですね。 月埜:一般的なファッションウィッグと医療用ウィッグで求められる価値や役割にどのような違いがあると考えていますか? 村瀬さん:医療用ウィッグって定義が難しいんですけど、私たちが提供しているウィッグは「M.Wig」という検査をクリアしているものです。ホルムアルデヒドの検査、アレルギーのパッチテストや染色堅牢度といったテストを受けたものが医療用のウィッグとなります。医療用ウィッグは、ファッションウィッグよりも安心感を重視しています。また、毎日を心地よく過ごしていただくために、着用感の良さは譲れないポイントですね。 私も最初は、ファッションウィッグと医療用ウィッグは違うものだと思っていたのですが、医療用ウィッグも着用して、「鏡を見てテンション上がる」ものじゃないといけないなと思っています。その点は、ファッションウィッグと同じかなという風に思います。 初めてウィッグを選ばれる方には、「前髪があった方が眉の脱毛もカバーできますよ」とか「短い方がお手入れが楽ですよ」といった、実用的なアドバイスから入ることが多いんです。でも面白いことに、最初は、「今の髪型を絶対に変えたくない」とおっしゃっていた方が、だんだんと遊び始めてくださるんですね(笑)。インナーカラーを入れてみたり、思い切ってロングに挑戦してみたり。その変化を見ていると、私も本当に嬉しくなります。医療用としての安心感は当然クリアした上で、思わず「可愛い!」と鏡を覗き込みたくなるような、心ときめくウィッグを追求していきたいと思っています。 月埜:今の時代、いろんな髪型やスタイルが流行っているから、それをやりたいっていう気持ちはとてもわかります。 村瀬さん:リネアストリアでは、年間でウィッグの新作が40〜45種類ほど出ます。ウィッグに一個一個名前を付け始めたのは、私たちは結構最初のほうなのかなと思います。ヨシンモリ、薄めの前髪、インナーカラーや狐カラーなど、色々なスタイルに挑戦しています。

アピアランスケアと事業のこだわり – “自分らしさ”を支える

月埜:抗がん剤治療に伴う外見の変化は、患者さんの気持ちや生活にどのような影響を与えていると感じますか? 村瀬さん:やっぱり外見の変化で、気持ちや行動は大きく変わると思います。ウィッグをきっかけに、パジャマから着替え、メイクをして、一歩外へ踏み出してみる、そんな風に気持ちが前向きになるお手伝いができればと思っています。ウィッグを着用することで、誰かに会い、話すことを楽しんでほしいです。 以前、俳優として時代劇に出た時、カツラを被るだけで、「侍の歩き方」になれた経験があります。外見が整うと、心までポジティブに変化するんですよね。サロンでは、ウィッグを試着した奥様に、付き添いのご主人が、「綺麗だよ」と声をかける場面によく出会います。そんな風に会話が明るくなれば、ご本人だけでなく周りの方も幸せになれるんです。幸せの連鎖が生まれる「リネア(絆)」の瞬間に携われるのは、本当に光栄なことだと思っています。
俳優時代、萩本欽一さんの舞台に同心役にて出演時。
俳優時代、萩本欽一さんの舞台に同心役にて出演時。
月埜:素敵なお話ですね。 リネアストリアとしてウィッグ作りやサービス提供でとくにこだわっているポイントを教えてください。 村瀬さん:「手作り」という部分ですね。スタッフが40人ぐらいいるんですけど、そのうちの10名ほどは、自分自身でもウィッグを日常的に使っているスタッフです。脱毛症の方や抜毛症の方もいますし、がんを患った経験があるスタッフもいます。さまざまな理由でウィッグを使ったことがある、あるいは今も現役で使っているスタッフが、自分も着用して、「可愛い」と思えるもの、「心地よい」と思えるものを追求しているのが私たちのすごいところかなと思います。 14名ほどいる美容師のプロと、実際にウィッグを使っているスタッフが商品企画をやっています。私も3月に工場の検品に行ってきました。年に8回ぐらいは行って、実際に検品もしますし、商品企画もやります。工場で働いているスタッフとコミュニケーションを取りながらやっています。 あと、リネアストリアのいい文化だなと思うところは、ウィッグのことを、「この子」って言うんですね。ウィッグは物ですが、私たちにとっては、子どものような存在です。なので、品番じゃなく、一個一個に名前を付けています。 月埜:愛を持って作ったものは、絶対に買った方にも届きますよね。

社会との関わりとオンコロライブ – なぜ支援するのか

月埜:企業として、がん患者さんや医療の分野にどのように関わっていきたいですか? 村瀬さん:会社でいつも話しているのは、「がん患者様の隣に寄り添う」ということの大切さです。向かい合って座るのではなく、隣に座って、その方の「横顔」を見つめる。自分の横顔って、自分では見ることができない無防備で、ありのままの姿だと思うんです。隣にいるからこそ、その方が見ている風景を分かち合えるし、言葉にできない想いにも気づけるかもしれません。ご本人様もまだ気づいていない「本当の願い」を、横顔から見つけ出せる存在でいたいと思っています。 私たちはこれからも、ただウィッグを提供するだけでなく、患者様の隣で同じ方向を見つめ、寄り添い続ける会社でありたいと思っています。 月埜: 1人でも多くの人が自分らしく外に出られるきっかけになれればいいですよね。 村瀬さん:そうですね。ウィッグを通して、前向きな気持ちになる方が増えると嬉しいです。 月埜:今回、オンコロライブに協賛いただいた背景や理由について教えてください。 村瀬さん:ご縁があり、昨年も協賛させていただきましたが、そこから患者様から、「見たよ」っておっしゃっていただいたりしたこともありました。本当にご縁を感じましたので、仲間に入れていただけたら嬉しいな、と思っています。 月埜:ありがとうございます。音楽やエンターテインメントを通じた啓発という取り組みに、どのような可能性を感じていますか? 村瀬さん:音楽って、イントロひとつで、その時間のことを思い出したり、「あ、誰といたな」ということを思い出させてくれる力があると思うんです。私自身、舞台をやっていたので、ライブが生み出す熱量のすごさは身に染みて感じています。 オンコロライブの時に、すごくしんどい時期の方もいらっしゃるかもしれないし、しんどい時期を乗り越えた方もいらっしゃるかもしれないですが、ライブに足を運んでくださる皆さんが、その瞬間流れる音楽と一緒に、今の自分の姿をポジティブに胸に刻めたら素敵ですよね。私も、オンコロライブとても楽しみです。 月埜:私も、オンコロライブの日が、誰かにとっての楽しい一日、思い出に残る日にしたいなと思っています。 村瀬さん:そうですね。 月埜:最後に、抗がん剤治療に伴う外見の変化に悩む方、そしてオンコロライブに参加される方々へメッセージをお願いします。 村瀬さん:がんと診断され、外見が変わっていくことは、言葉にできないほどショックで不安なことだと思いますが、ウィッグの力や周りのサポートを借りて、「患者である前に、私は1人の人間なんだ」という感覚を、少しでも取り戻してほしいと思っています。「たかが外見」と言われることもあるかもしれませんが、外見を整えることで気分を変え、心を守ることは、生きていく上で本当に大切なことだと思っています。 オンコロライブには、たくさんの方が集まると思いますので、名前は知らなくても、今この瞬間、同じ想いを感じている仲間がこんなにいる。その一体感を共有できるのは、ライブならではの醍醐味です。みんなでこの最高の瞬間を楽しみましょう! 月埜:村瀬さんの言葉やリネアストリアの理念は、多くの人の心に届いていると思います。ウィッグを通じて自分らしさを取り戻し、人生がより輝き始める……。そんな素晴らしい変化が、これからもたくさんの人の元に訪れることを願っています。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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【インタビュー後記/月埜みみ】 今回のインタビューで印象的だったのは、「患者さんの隣に寄り添う」という村瀬さんの言葉でした。向かい合うのではなく、同じ方向を見つめながら、その人らしさを大切にする姿勢に、看護師としての経験とも重なるものを感じました。 抗がん剤治療に伴う外見の変化は、想像以上に大きな影響を与えます。「自分らしくいたい」という想いは、その人の尊厳そのものだと改めて実感しました。そしてウィッグは、ただのものではなく、その一歩を後押しする存在であることを強く感じました。 オンコロライブもまた、さまざまな想いを持つ人がつながる場所です。このインタビューが、誰かの気づきや前向きな一歩につながれば嬉しいです。 【ウィッグ専門店 LINEASTORIA】 公式通販サイト:https://ilovewig.jp/?srsltid=AfmBOoo9q85waxgGObnf-TsuJVM5_AOrOyK3QpK6_kG5wYe7zC7GrBW6 公式Instagram:https://www.instagram.com/lineastoria/ 【Remember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026】 現役看護師アイドルがアウェアネス・アンバサダーを務めるRemember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026は、例年通り、豊島区との共催で、2026年9月17日(木)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の4日間に渡り池袋西口公園野外劇場 グローバルリングシアターにて開催します。詳細情報は、公式ホームページや公式SNSをご参照ください。 オンコロライブ2025ダイジェスト動画:https://www.youtube.com/watch?v=wc0lxrPdwE0 オンコロライブ2026 HP:https://oncolo.jp/rgp/2026/ オンコロライブX:https://x.com/ONCOLO_LIVE オンコロライブInstagram:https://www.instagram.com/stories/oncolo_live/ オンコロライブTikTok:https://www.tiktok.com/@oncolo_live 煌めき☆アンフォレントHP:https://kirafore.com/ 煌めき☆アンフォレントX:https://x.com/kirafore_info 月埜みみX:https://x.com/mimi_kirafore
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西塚真帆

広告代理店、IT業界などを経たのち、通信業界でライターとして従事。 2022年4月にオンコロに参加。オンコロでは、コンテンツ企画、記事執筆、編集を担当。

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