オンコロライブ2026のアウェアネス・アンバサダーを務める月埜みみさん(煌めき☆アンフォレント)が、さまざまな立場の方々の想いに迫るインタビューシリーズ。10回目のゲストは、がん情報サイト「オンコロ」を運営する3Hメディソリューション株式会社 代表取締役の滝澤宏隆さんです。
オンコロライブの立ち上げ当初から運営に携わり、「正しいがん情報を届けること」と「音楽やエンターテインメントを通じた啓発」の両輪で活動を続けてきました。
企業として患者さんと向き合う理由、オンコロライブに込めた想い、そしてこれから目指す未来について伺います。
インタビュイー:滝澤宏隆さん(オンコロライブ運営会社:3Hメディソリューション株式会社 代表取締役)
インタビュアー:月埜みみ(オンコロライブ2026 アウェアネス・アンバサダー)
3Hメディソリューションとオンコロ
月埜みみ(以下、月埜):初めまして。オンコロライブ2026のアウェアネス・アンバサダーで、現役看護師をやりながらアイドルをしている、月埜みみです。本日は、よろしくお願いします。まずは滝澤さんご自身のご経歴と、現在のお仕事について教えてください。
滝澤宏隆さん(以下、滝澤さん):3Hメディソリューション株式会社 代表取締役の滝澤宏隆です。本日は、よろしくお願いします。
私はアメリカの大学でコンピュータサイエンスを学び、帰国後は損害保険会社やゲーム会社でシステム開発に携わっていました。サラリーマン時代を経て、「自分は会社員に向いていないかもしれない」と感じていた2005年、従兄弟とともに今の3Hメディソリューションの立ち上げに参画し、2009年から代表を務めています。
仕事風景
私たちの主な役割は、患者さんと医療、製薬企業、研究を「つなぐ」ことです。治験に参加する患者さんの募集支援をはじめ、情報提供やアンケート調査、ヘルスケア分野のシステム開発や患者さん向けアプリの提供などを行っています。
医薬品や医療技術が進歩しても、その情報や機会が必要な人に届かなければ意味がありません。その「届かない」「つながらない」という社会課題を解決するのが、私たちの使命です。
月埜:3Hメディソリューションでは、どのような想いでがん患者さん向けの事業に取り組んでいるのでしょうか?
滝澤さん:がんと診断された患者さんやご家族は、短期間で非常に多くの重要な判断を迫られます。しかし、医療情報は難解で、インターネット上には信頼性の異なる情報が溢れています。情報がたくさんあることと、患者さんが正しく判断できる状態になることは違います。
そこで、柳澤さん(現オンコロ コンテンツマネージャー)らとの出会いを機に、2015年にがん医療情報サイト「オンコロ」を立ち上げました。私たちが一番大切にしているのは、特定の治療を強制することではありません。患者さんが正しい情報と選択肢を持ち、医師や家族と話し合いながら、自分自身で納得して選択できる状態をつくることです。必要な人に、必要なタイミングで、理解できる形で届けることで初めて、情報に価値が生まれると考えています。
月埜:企業として利益を追求する一方で、オンコロやオンコロライブのような患者支援活動を続けている理由は何ですか?
滝澤さん:利益と社会貢献は対立するものではないと思っているからです。
そもそも、企業の本来の役割は「社会課題を解決すること」であり、ビジネスと社会貢献は車の両輪です。
オンコロライブ自体が短期的に大きな利益を生むわけではありません。しかし、この活動を通じて正しい情報が広まり、アーティストの姿から勇気や前向きな気持ちを得る人が1人でもいるならば、その価値は数字や利益だけでは測れません。持続可能な社会貢献を行いながらビジネスも発展させていくことこそが、私たちが目指す企業のあり方です。
月埜:私も、ライブを通して正しい情報を1人でも多くの人に届けられたらいいなと思っています。
滝澤さん:普段はあまり触れない情報や興味を持てない情報も、アーティストの皆さんを通して関心を持ってもらえるというのは、すごく大きな意味があると思っています。
月埜:滝澤さんが代表として、会社やスタッフに最も大切にしてほしい価値観は何ですか?
滝澤さん:会社のミッションでもある「誰もが自分らしく生きられる社会の実現」です。仕事の先には必ず「人」がいます。事業である以上、数値や成果を追求することは不可欠ですが、その数字の向こう側には一人ひとりの生活や感情があります。
相手の立場に立ち、「自分本位にならず、これは誰のどのような課題を解決する仕事なのか」を考え抜くこと。人に寄り添いながら誠実に仕事と向き合う姿を、スタッフには大切にしてほしいと思っています。
オンコロライブが目指してきたもの
月埜:オンコロライブは、どのような想いから始まったイベントなのでしょうか。
滝澤さん:「がん」というテーマは非常に重く、難しい情報ほど届きにくいという課題があります。特に若い世代にとって、小児がんやAYA世代のがんは「自分にはまだ関係ない」と感じられがちです。
そこで、医療業界に深く携わりながらエンターテインメントにも造詣が深かった柳澤さんに、「エンタメの力を使ってがん啓発をやれないか」と相談したのがきっかけでした。音楽やエンターテインメントには、人の感情を動かし、関心がなかった人を惹きつける大きなパワーがあります。ライブを楽しみに来た方が、音楽やトークを通じて小児がんやAYA世代のがん、治験について知る。そんな「最初の接点」をつくるために始まり、今年で約11年継続してきました。
Remember Girl’s Power!!2025 Closing Ceremonyにて挨拶した時の写真
月埜:私もエンターテインメントの力で、みなさんに小児がんやAYA世代のがん、治験について伝えたいなと思っているので、オンコロライブ、とても楽しみにしています。
11年間続けてきた中で、「続けてきて良かった」「学びがあった」と感じる出来事はありますか?
滝澤さん:参加された方々との関わりを通じて、自分の価値観に大きな変化(パラダイムシフト)が起きたことです。「病気がある=不幸」ではなく、病気の有無に関わらずその人らしく幸せに生きている姿から、私自身が勇気や学びをもらうことの方が多かったと感じています。
また、月埜さんのように、想いに共感して自発的に協力してくれる仲間やアーティスト、ファンの方々の輪が広がってきたことも、継続してきたからこそ得られた宝物だと思っています。
月埜:医療だけではなく、音楽やエンターテインメントを組み合わせた啓発には、どんな可能性があると考えていますか?
滝澤さん:正しい情報を発信したからといって、必ず相手に届くわけではありません。いくら医学的に正しくても、難しい言葉で一方的に説明するだけでは、関心のない方には届きません。
音楽やエンターテインメントには、人の感情を動かし、最初の関心を生み出す力があります。好きなアーティストが話していたから少し調べてみる。ライブで患者さんの話を聞いたから家族と話してみる。その最初の一歩が非常に重要です。
啓発では、「こちらが何を伝えたか」よりも、「相手に何が届き、何が残ったか」が重要です。医療が情報の正確性を担い、エンターテインメントが人の心との接点をつくる。両者を組み合わせることで、従来の医療啓発では届かなかった層に情報を届けられる可能性があると思っています。
月埜:オンコロライブを支えてくださる出演者や協賛企業、来場者の皆さんに対して、今感じていることを教えてください。
滝澤さん: 本当に深く感謝しています。オンコロライブは、私たちだけの力では絶対に続けられません。アーティストの皆さん、プロダクション、行政(豊島区など)、患者さん、医療従事者、企業、ボランティア、そして会場やオンラインで参加してくれるファンの皆さん、全員の想いと協力で成り立っています。
特にアーティストの皆さんが、ご自身の言葉でメッセージを発信してくれる力は絶大です。関わってくださったすべての方々の協力をしっかりと形にし、この場をより大きく発展させていきたいです。
これからのオンコロ
月埜:今後、オンコロやオンコロライブを通じて、これからどのような社会を目指していきたいですか。
滝澤さん:「病気になったからといって、自分の人生や可能性を諦めなくていい社会」「誰もが自分らしく生きられる社会」です。
病気や障害があってもなくても、公平に正しい情報や医療の機会にアクセスでき、誰もが納得して幸せな人生を送れる社会を目指して、これからも微力ながら貢献していきたいと考えています。
月埜:最後に、今年のオンコロライブを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
滝澤さん:オンコロライブは、がん患者さんや関係者だけのためのイベントではありません。これまでがんについて考えたことがなかった方にこそ、ぜひ気軽に参加していただきたいです。
まずは会場で音楽やライブ空間を思い切り楽しんでください。その中で、がんや臨床試験について「知る」きっかけを一つでも持ち帰っていただけたら嬉しいです。楽しむことが支援になり、知ることが誰かの力になる。そんな特別な時間を、皆さんと一緒に過ごせることを楽しみにしています!
月埜:ありがとうございました!
【インタビュー後記/月埜みみ】
今回、滝澤さんのお話を伺って特に印象に残ったのは、「正しい情報を発信するだけでは、必ずしも相手に届くわけではない」という言葉でした。
私は普段、看護師として医療に関わる一方で、アイドルとしてステージに立っています。一見するとまったく違う二つの活動ですが、今回のお話を聞いて、エンターテインメントだからこそ届けられる人、伝えられることがあるのだと、改めて感じました。
また、「病気がある=不幸ではない」というお話も心に残りました。病気があってもなくても、一人ひとりが自分らしく生きられること。そのために、正しい情報や必要な医療につながるきっかけをつくることは、とても大切なことだと思います。
オンコロライブでは、まず音楽やライブを楽しんでもらい、その中で「がんについて少し知ってみよう」「家族や友達と話してみよう」と思ってもらえる。私自身もアウェアネス・アンバサダーとして、その“最初のきっかけ”をつくれる存在になりたいと思いました。
今年のオンコロライブでも、看護師として、そしてアイドルとして、私だからこそ届けられるメッセージを大切にしていきたいです。
【滝澤宏隆さん情報】
3Hメディソリューション株式会社:
https://3h-ms.co.jp/
がん情報サイト「オンコロ」:
https://oncolo.jp/
【Remember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026】
現役看護師アイドルがアウェアネス・アンバサダーを務めるRemember Girl’s Power !!(オンコロライブ)2026は、例年通り、豊島区との共催で、2026年9月17日(木)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の4日間にわたり池袋西口公園野外劇場 グローバルリングシアターにて開催します。詳細情報は、公式ホームページや公式SNSをご参照ください。
オンコロライブ2025ダイジェスト動画:
https://www.youtube.com/watch?v=wc0lxrPdwE0
オンコロライブ2026 HP:
https://oncolo.jp/rgp/2026/
オンコロライブX:
https://x.com/ONCOLO_LIVE
オンコロライブInstagram:
https://www.instagram.com/stories/oncolo_live/
オンコロライブTikTok:
https://www.tiktok.com/@oncolo_live
煌めき☆アンフォレントHP:
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煌めき☆アンフォレントX:
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月埜みみX:
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