米国だけでなく欧州、インド、ラテンアメリカや日本でもヘルスケアにおける新技術のイベントを10年間開催しているHealthcare 2.0が 、Technology for Precision Health Summitを年末のサンフランシスコのファイナンシャル・ディストリクトで開催した。細胞を遺伝子レベルで分析する精密医療(プレシジョン・メディシン)のように、ビックデータと技術でいかに健康と医療のクオリティを上げ、生活の質を向上させるかについて、同分野の大手プレイヤーやスタートアップのエグゼクティブ、投資家、起業家、政策アドバイザー、開発者たちを集めて討議された。プレシジョン・メディシンなど5つのパネルディスカッションのうち、とくにオンコロジーこと腫瘍学に関する議題が2つを占めていた。

午前8時から午後6時まで行われた1日の同イベントでは、基調講演から指数関数的に増加する臨床情報やゲノム情報を管理するツールやシステム、そしてヘルスケアの電子記録であるHERとの絡み、医療ソフトシステムを簡素化するツール、RNAなど遺伝子に基づいたバイオマーカーや検査法等に関するHelix、DotLab、Ivary、ColorGenomicsなどのデモとプレゼンテーションがあった。GE Ventures 、Cricket Health、 Illumina Acceleratorの投資家や California Governor’s Planning and Research Officeのアドバイザーがプレシジョン・ヘルスでのビジネスモデルや投資を壇上で討議。バイオテクノロジーとコンピュータ・サイエンス基づいた新しい臨床診断技術や治療まで幅広い意見交換がなされた。

講演者やパネリストには以下のような人々が参加。
■Sutter Healthのチーフ・リサーチ・オフィサーのウォルター・スチュアート
■スタンフォード大学でバイオメディカル・データサイエンスとジェネティックスを教えるカルロス・ブスタマンテ教授
■EnvisagenicsCEOのマリラ・ルイザ・ピネダ博士
■Helixのジャスティン・カオ共同設立者
■MedEX クラウディア・ウィリアムズCEO
■DotLabのヘザー・ボワーマンCEO、ColorGenomicsの テイラー・シトラー共同設立者
■カリフォルニア州知事オフィスのシニア・ヘルス・アドバイザーのエリザベス・バカ医師
■Flatiron Health のディレクター、ビニータ・アガワラ
■Medableのミッシェル・ロングマイアーCEO
■Arc Fusionのデイビッド・ダンカンCEO
■Cotaチーフ・メディカル・オフィサーのアンドルー・ノーデン博士
■Syapse設立者のジョナサン・ヒシュ
■Swedish Cancer Institute兼Cellnetix Pathologyのディレクター アンナ・ベリー博士
■Parker Institute for Cancer Immunotherapy副社長のニケッシュ・コテチャ氏
■Kenzenのソニア・ソウサCEO
■BTGのシニア・マネジャーのデルシア・マッキニー氏。

Healthcare 2.0のマシュー・ホルト氏は「精密医療とデータ、ゲノミックス、診断技術をHealthcare 2.0で取り上げてきたが、今回の会議で臨床の意思決定や研究、患者へのケアに新しい道が開けるようなイベントになった」と述べた。司会役を務めたヘルスサミットのリンダ・モーラー氏はこのイベントに出てきた技術で、罹患前に病気を避ける予防や再発を防ぐデジタルヘルス技術が「ビッグデータ分析と医療新技術で可能になる」ことを強調していた。

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