概要
一般名 |
サシツズマブ ゴビテカン |
商品名 |
トロデルビ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Sacituzumab Govitecan |
商品名英語表記 |
TRODELVY |
種類 |
抗体薬物複合体 |
種類 |
抗TROP-2抗体トポイソメラーゼI阻害剤複合体 |
投与経路 |
点滴静注 |
適応がん種 |
化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 |
特徴
トロデルビは、TROP-2を標的としたヒト化モノクローナル抗体に、pHの変化により加水分解を受けるリンカーを介して、ペイロードとしてトポイソメラーゼI阻害剤であるイリノテカンの活性代謝物SN-38を結合させた、抗体薬物複合体である。
トロデルビは、TROP-2を発現している標的がん細胞に結合し、細胞内に取り込まれ、抗体からペイロードであるSN-38が遊離する。その結果、トポイソメラーゼIの働きが阻害され、がん細胞は正常な分裂ができなくなり、アポトーシスに至ると考えられている。
また、SN-38は標的がん細胞から放出されることで、周囲のがん細胞にも抗腫瘍活性をもたらすと考えられている(=バイスタンダー効果)。
効能・効果
化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
用法及び用量
通常、成人には、サシツズマブ ゴビテカン(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)を、21日間を1サイクルとし、各サイクルの1日目及び8日目に点滴静注する。投与時間は3時間とし、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降は1〜2時間に短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
骨髄抑制、重度の下痢・腸炎、Infusion reaction、感染症、間質性肺炎
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291472