概要
一般名 |
タラゾパリブ |
商品名 |
ターゼナ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Talazoparib |
商品名英語表記 |
Talzenna |
種類 |
分子標的薬 |
種類 |
EML4-ALK |
投与経路 |
経口投与 |
適応がん種 |
去勢抵抗性前立腺癌, HER2陰性再発乳癌 |
特徴
ターゼナはDNA修復、細胞死および分化制御などに関与している物質であるPARPを阻害することで一本鎖切断を担う塩基除去修復を妨げます。これにより修復されないDNAの一本鎖切断は、DNA複製の過程で二本鎖切断に至りますが、相同組換えができないがん細胞(BRCA遺伝子変異がんなど)では、二本鎖切断を修復できずアポトーシスに至ります。
その結果、がん細胞の増殖が抑制され、抗腫瘍効果を表すとされています。
効能・効果
BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
用法及び用量
・BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
エンザルタミドとの併用において、通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回0.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
・がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回1mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
骨髄抑制、間質性肺疾患、血栓塞栓症
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291081