概要
一般名 |
ペルツズマブ(遺伝子組換え)、トラスツズマブ(遺伝子組換え)、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え) |
商品名 |
フェスゴ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Pertuzumab、Trastuzumab、Vorhyaluronidase Alfa |
商品名英語表記 |
Phesgo |
種類 |
分子標的薬 |
種類 |
抗HER2抗体、ヒアルロン酸分解酵素配合剤 |
投与経路 |
皮下注 |
適応がん種 |
HER2陽性の乳癌、治癒切除不能なHER2陽性進行・再発の結腸・直腸癌 |
特徴
フェスゴは、抗HER2抗体であるパージェタ(一般名:ペルツズマブ)とハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)、およびヒアルロン酸分解酵素配合剤であるボルヒアルロニダーゼ アルファの配合皮下注製剤である。
ペルツズマブ及びトラスツズマブはいずれも抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるが、HER2への結合部位およびHER2シグナルの抑制法が異なるため、両者を併用することにより、シグナル伝達の活性化を包括的に阻害することが可能であると考えられている。
また、いずれの抗体薬も、ADCC(抗体依存性細胞傷害作用)活性を持ち、HER2タンパク質を発現しているがん細胞を破壊する可能性も示唆されている。
ボルヒアルロニダーゼ アルファは、結合組織におけるヒアルロン酸を加水分解する働きを持つため、薬剤の皮下組織への浸透性を増加させると考えられている。
効能・効果
・HER2陽性の乳癌
・がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
用法及び用量
〈HER2陽性の乳癌〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に対して1日1回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)、トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として初回投与時にはそれぞれ1200mg、600mg及び30000Uを、2回目以降はそれぞれ600mg、600mg及び20000Uを、初回投与時には8分以上、2回目以降は5分以上かけて3週間間隔で皮下投与する。ただし、術前・術後薬物療法の場合には、投与期間は12カ月までとする。
〈がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
通常、成人に対して1日1回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)、トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として初回投与時にはそれぞれ1200mg、600mg及び30000Uを、2回目以降はそれぞれ600mg、600mg及び20000Uを、初回投与時には8分以上、2回目以降は5分以上かけて3週間間隔で皮下投与する。
重大な副作用
心機能障害、Infusion reaction、過敏症、アナフィラキシー、骨髄抑制、間質性肺疾患、腫瘍崩壊症候群、肝不全、肝障害、腎障害、昏睡、脳血管障害、脳浮腫、敗血症
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291501