概要
一般名 |
エンホルツマブ ベドチン |
商品名 |
パドセブ |
治験薬コード |
AGS-22M6E |
一般名英語表記 |
Enfortumab Vedotin |
商品名英語表記 |
PADCEV |
種類 |
抗悪性腫瘍薬 |
投与経路 |
点滴静注 |
適応がん種 |
根治切除不能な尿路上皮癌 |
特徴
パドセブは、がん細胞に発現しているネクチン-4を特異的に認識する抗体のエンホルツマブに、リンカーを介して微小管阻害活剤であるモノメチルアウリスタチンE(MMAE)を結合させた抗体薬物複合体(ADC:Antibody Drug Conjugate)です。がん細胞上のネクチン-4に結合することでADC-Nectin-4複合体を形成し、細胞内に移行しリソソームに輸送されます。そしてタンパク質分解酵素によりリンカーが切断されることで、細胞内にMMAEが放出され、チューブリン重合を阻害し、G2/M期での細胞周期停止とアポトーシスを引き起こすと考えられています。
効能・効果
がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌
用法及び用量
成人にはエンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え)として1回1.25mg/kg(体重)を30分以上かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。ただし、1回量として125mgを超えないこと。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
重度の皮膚障害、高血圧、末梢性ニューロパチー、骨髄抑制、感染症、腎機能障害
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291459