概要
一般名 |
ボスチニブ |
商品名 |
ボシュリフ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Bosutinib |
商品名英語表記 |
BOSULIF |
種類 |
チロシンキナーゼ阻害剤 |
投与経路 |
内服 |
適応がん種 |
慢性骨髄性白血病 |
特徴
発がんの原因のひとつであるフィラデルフィア(Ph)染色体は、染色体の9番と22番が相互転座した異常な染色体であり、その結果BCR遺伝子とABL遺伝子が融合したBCR-ABL遺伝子が新たに生じます。この融合遺伝子から生じるBCR-ABL融合タンパクは、慢性骨髄性白血病(CML)や急性リンパ芽球性白血病(ALL)等で頻繁にみられ、チロシンキナーゼとしてATPにより活性化し、細胞の増殖促進やアポトーシスに対する抵抗性を引き起こします。
ボシュリフは、BCR-ABLチロシンキナーゼに対して、ATPと競合することにより結合し活性化を阻害するとともに、下流のSrcファミリーチロシンキナーゼ等のシグナル伝達も阻害することによって、腫瘍の異常増殖を抑えると考えられています。
効能・効果
慢性骨髄性白血病
用法及び用量
通常、成人にはボスチニブとして1日1回500mgを食後経口投与する。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には、1回投与量は400mgとする。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日1回600mgまで増量できる。
重大な副作用
肝炎・肝機能障害、重度の下痢、骨髄抑制、体液貯留、ショック・アナフィラキシー、心障害、感染症、出血、膵炎、間質性肺疾患、腎不全、肺高血圧症、腫瘍崩壊症候群、 中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)・多形紅斑
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291036