毒性コントロールとは、がん治療を行う際の有害事象を発現させないように、または発現している有害事象を重症化させないように工夫することです。主に治療は放射線療法と薬物療法が対象になります。薬物療法では、有害事象の発現を予防するために数日前からお薬を服用することもあります。既に発現している有害事象に対しては、治療薬の服薬中止を含めて減量をしたり、症状を緩和するためのお薬が使用されることがあります。残念なことですが、がん治療の毒性はすべてがコントロールできるとは限りません。また、お薬を飲んでいる患者さんしか分からない有害事象もありますので、患者さんと医師で良く話し合うのが有効な「毒性コントロール」となります。
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