腫瘍微小環境とは、がん組織の中でがん細胞と正常細胞が互いに影響を及ぼし合い構築したネットワークのことです。

がんはがん細胞だけで構成されているわけではなく、様々な正常細胞が入り混じっています。例えば、がん細胞に酸素や栄養を届けるために、がん組織の中には血管やリンパ管が入り込んでいます。さらに、結合組織を構成する線維芽細胞や、免疫細胞であるマクロファージなど、多くの細胞ががん細胞の間に入り込んでいます(これらのがん細胞を取り囲む細胞や組織を「間質」と呼びます)。これらの正常な組織や細胞は、がん細胞と情報を交換することで、がん細胞の増殖を助けたり、がん細胞に対する免疫反応を抑え込んだりしていることが分かってきました。

また、悪性度の高い膵臓やスキルス癌では「間質」の割合が多いこと、同じ癌でも、進行が進むと「間質」の割合が増えることが知られています。そこで、間質の細胞をターゲットにした薬の開発や、腫瘍微小環境の免疫反応を活性化するような薬の開発が進められています。

作成:株式会社インテリム
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