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タキサン系薬剤
[公開日] 2016.12.05[最終更新日] 2016.12.05
タキサン系薬剤とは細胞分裂に関わる「微小管」を阻害することによって、がん細胞の増殖を抑える微小管阻害薬の分類です。微小管を阻害する薬剤はほかにもありますがタキサン系の薬剤は役割を終えた微小管に働きかける点が特徴です。
タキサンとは、イチイ科の植物から単離・精製されたタキサン環をもつジテルペノイドの総称です。
タキサン系薬剤は1990年代に開発され、臨床に広く用いられています。
具体的な薬剤としてパクリタキセルとドセタキセルがあります。パクリタキセルは太平洋イチイの樹皮から抽出され、ドセタキセルはヨーロッパイチイの針葉より抽出物を前駆物質として半合成されています。
パクリタキセルは樹皮から生成されるため、樹木伐採による環境保全が問題となり、近年では半合成もしくは細胞培養により製造されています。
作成:株式会社インテリム
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