神経毒性


  • [公開日]2018.01.30
  • [最終更新日]2018.01.30

神経毒性とは、抗がん剤により現れる副作用の一つで、手足のしびれや冷感刺激に敏感になる、ボタンがかけにくい、物がうまくつかめない、文字がうまく書けないなどの症状が現れます。末梢神経障害とも呼ばれます。神経毒性は、一度現れると、回復までに時間かかる(数か月から一年以上)ことが知られていますので、早期に発見し、対策を取ることが重要です。神経毒性を起こしやすい主な抗がん剤は、微小管の形成・分解を阻害する、パクリタキセルドセタキセルビンクリスチンと、白金製剤であるオキサリプラチンシスプラチンなどがあります。神経毒性が起こるメカニズムは明らかになっていませんが、考えられているメカニズムとしては、「神経細胞を直接傷つけている(白金製剤)」、「神経伝達物質が軸索を通って輸送されるのを妨げている(微小管形成阻害剤)」などがあります。

 
作成:株式会社インテリム
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