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微小残存病変(MRD)
[公開日] 2018.02.01[最終更新日] 2018.02.01
微小残存病変(MRD:minimal residual disease)とは、抗がん剤の投与や根治切除手術により、一定の効果が確認された後でも、患者さんの体内にまだ残っているだろうと想定されるがん病変(細胞)のことをいいます。急性白血病は発症時に患者さんの体の中に1012個の白血病細胞存在するといわれています。最初の治療として、できるだけ多くの白血病細胞を殺す目的で、抗がん剤による強力な化学療法(寛解導入療法)を行います。
光学顕微鏡による検査で、白血病細胞が検出限界以下(109個以下)になると、完全寛解という一定の治療効果が得られた状態になります。完全寛解が得られたとしても、患者さんの体内にはまだ目に見えない多くの白血病細胞(微小残存病変)が残っています。そのため寛解に入った患者さんに対しても、さらに抗がん剤の治療(寛解後療法)を行い、微小残存病変を少しでも減らす治療を行います。
作成:株式会社インテリム
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