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「あの親子はよく似ているとか、うちの子供は似なくていいとこが親ににているなど、やっぱり遺伝だね」などとよく言われます。ご存じの通り遺伝は親がもつ特徴の情報を子孫に伝えます。これを伝える主役が遺伝子となります。遺伝子は生命の性質に関わる情報を示します。同じように使われるDNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる実体をもつ物質で 4つの塩基で構成され、2重のらせん構造をとっており、この中に遺伝情報が含まれております。DNAはヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付いて複雑に折りたたまれて核内に収納されており、直径数十ミクロンの核(1ミクロン=1/1000mm )の中に約2mの長さのDNAが納められているそうです。 最近の研究で がんは遺伝病と言えることが分かってきました。しかし殆どのがんは親から子には遺伝しません。これは年齢と共にDNAが傷ついてがん化するためです 遺伝病とは先天的(生まれながら)に遺伝子に変異があり、親から遺伝したものに限って遺伝病といえます。アメリカでハリウッド女優の乳がんの予防的手術で話題となったHBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)と呼ばれる疾患もその一つとなります。 【参考資料】遺伝子検査と病気の疑問 櫻井 晃洋著 株式会社メディカルトリビューン

作成:株式会社インテリム

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