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「がんの疑い」=「がん」ではなく、すべてのがんが「がん=死」ではない

監修:日本医科大学 勝俣範之 先生

「がんの疑い」=「がん」ではありません。2014年の厚生労働省の調査によると、肺がん検診を受けた1万人のうち、「がんの疑いあり」として要精密検査になった人は196人、そしてそこから肺がんと診断されたのはわずか4人です。

また、がんと診断されても、すべてのがんが「がん=死」ではありません。

国立がん研究センターのデータ(2019年)では、がんと診断されてから5年後に生存している「5年生存率」の割合は6割を超えます。加えて、2014年の厚生労働省の調査では、今現在も国内で500万人以上の方ががんサバイバー(がん経験者)としてがんと共存しながら生活をしています。

では、がんと診断されたらどうすればよいでしょうか。「がんの治療は情報戦」ともいわれます。治療が多様化・複雑化する中、集めた情報の質と量によって、治療選択やその後の経過、生活の質が違ってくることも少なくありません。

まず気持ちを落ち着かせ、負けない戦い方をするために基本的な情報を集め、これからどのようなことが行われていくのか治療の見通しを知りましょう。「正しい情報を得ること」は、何よりも「生きる力と希望」につながります。

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