末梢T細胞リンパ腫の新薬イストダックス(ロミデプシン)について

末梢T細胞リンパ腫の標準治療はCHOP療法ですが、CHOP療法後に再発した場合もしくは効果を示さなかった場合の5年生存率は30%以下と、予後が非常に悪いです。

CHOP療法で完治できるのでしたら末梢T細胞リンパ腫の治療に困ることはないのですが、CHOP療法を実施した約4人1人が難治性を示し、効果を示した患者さんの約2人に1人が再発する可能性がありますので、再発難治性末梢T細胞リンパ腫患者さんに対する標準治療の確立が急務です。

モガリズマブ、ブレンツキシマブベンドチン、 プララトレキサートなど、近年続々と再発難治性末梢T細胞リンパ腫の新薬が登場しておりますが、

イストダックス(ロミデプシン)

もその新薬の1つです。イストダックス(ロミデプシン)は再発難治性末梢T細胞リンパ腫患者さんの治療として、単剤でもゲムシタビンとの併用でも高い効果があることが示唆されております。

イストダックス(ロミデプシン)の薬剤概要

製品名

イストダックス(ISTODAX)

一般名

ロミデプシン(Romidepsin)

用法用量

未定(ロミデプシンとして14 mg/m2を1、8、15、28日目を1サイクルとして静注する)

効能効果

未定(再発又は難治性の末梢性 T 細胞リンパ腫)

主な副作用

未定(血小板減少症、好中球減少症、貧血)

製造承認日

・未定(国内)
・2011年(アメリカ)

イストダックス(ロミデプシン)の作用機序

ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤であるイストダックス(ロミデプシン)は、HDAC の活性を阻害することでアセチル化ヒストンが細胞内に蓄積し、がんの細胞周期の停止や細胞死を誘導し、その結果抗腫瘍効果を発揮します。

イストダックス(ロミデプシン)の最新文献

1)A phase II study on the role of gemcitabine plus romidepsin (GEMRO regimen) in the treatment of relapsed/refractory peripheral T-cell lymphoma patients

文献の概要

再発又は難治性の末梢性 T 細胞リンパ腫患者さん20人に対して、28日を1サイクルとするゲムシタビン+イストダックス(ロミデプシン)(GEMROレジメン)療法を6サイクル投与し、部分奏功を得た場合にはイストダックス(ロミデプシン)単剤をメンテンス療法目的で投与し、その有効性(ORR)を検証した第二相試験。その結果、ゲムシタビン+イストダックス(ロミデプシン)(GEMROレジメン)療法は完全奏効15%を含む奏効率30%を達成した。

文献の出典

Journal of Hematology & Oncology

文献の発刊日

2016年4月6日

イストダックス(ロミデプシン)の口コミ

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イストダックス(ロミデプシン)の治験情報

1)A Japanese Phase 1/2 Study to Assess the Efficacy, Safety and Pharmacokinetics of Romidepsin in Patients With Peripheral T-cell Lymphoma (PTCL)

治験の概要

日本人の再発難治性末梢T細胞リンパ腫患者さんに対してイストダックス(ロミデプシン)を投与し、その用量制限毒性を検証する治験

治験の期限

2018年1月

参考資料

1)セルジーン株式会社プレスリリース
2)造血器腫瘍診療ガイドライン


この記事に利益相反はありません。

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