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非小細胞肺がんの新薬サイラムザ(ラムシルマブ)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

[公開日] 2016.12.31[最終更新日] 2024.10.02

非小細胞肺がんの新薬サイラムザ(ラムシルマブ)とは

非小細胞肺がんの新薬としては抗PD-1抗体薬のオプジーボ(ニボルマブ)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)、抗PD-L1抗体薬のテセントリク(アテゾリズマブ)、バベンチオ(アベルマブ)、デュルバルマブの5製品が期待されています。 たしかに、これら抗PD-1/PD-L1抗体薬は非小細胞肺がんのゴールデンスタンダードであった既存の治療方法の成績よりも勝り、2016年12月に改定された肺がん診療ガイドラインでもキイトルーダがPD-L1発現率50%以上のステージⅣ非小細胞肺がん患者の一次治療として最も推奨される薬剤として位置づけられています。 しかし、抗PD-1/PD-L1抗体薬がゴールデンスタンダードとなるのは非小細胞肺がんの中でもPD-L1発現率の高い患者に限り、EGFR遺伝子変異陽性、ALK遺伝子転座陽性の患者に対して抗PD-1/PD-L1抗体薬は推奨されておりません。 そのため、EGFR、ALKなど遺伝子変異を有する患者に対しては抗PD-1/PD-L1抗体薬以外の新しい治療方法を開発する必要があります。そして、この新しい治療方法として期待されていますのが サイラムザ(ラムシルマブ) です。サイラムザはEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんのゴールデンスタンダードであるタルセバと併用することで、その有効性がタルセバ単剤療法よりも上回ることが期待されています。 なぜなら、サイラムザと同じ作用機序である抗VEGF(血管内皮細胞増殖因子)抗体薬であるアバスチンは、既にタルセバとの併用療法でその有効性がタルセバ単剤療法を勝ることが証明されているからです。

サイラムザ(ラムシルマブ)の薬剤概要

製品名

サイラムザ

一般名

ラムシルマブ(ramucirumab)

用法用量

ラムシルマブとして3週間に1回10mg/kgを約60分かけて点滴静注する

効能効果

未定(切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん)

主な副作用

未定(好中球減少症、口内炎、鼻出血、末梢性浮腫、発熱性好中球減少症)

製造承認日

2015年6月(治癒切除不能な進行・再発の胃がん)

サイラムザ(ラムシルマブ)の作用機序

ラムシルマブ

ロハス・メディカル

サイラムザはヒトVEGFR-2に対する特異的抗体であり、VEGFリガンド(VEGF-A、VEGF-C、VEGF-D)のVEGFR-2への結合を阻害することで、VEGFR-2の活性化を阻害し、内皮細胞の増殖、遊走及び生存を阻害し、腫瘍血管新生を阻害します。

サイラムザ(ラムシルマブ)の最新情報

1)Ramucirumab plus docetaxel versus placebo plus docetaxel for second-line treatment of stage IV non-small-cell lung cancer after disease progression on platinum-based therapy (REVEL): a multicentre, double-blind, randomised phase 3 trial

概要

プラチナベースの化学療法治療後に増悪したステージⅣ非小細胞肺がん患者の二次治療としてサイラムザ+ドセタキセル併用療法、又はドセタキセル単剤療法群を投与しPFS(無増悪生存期間)OS(全生存期間)を比較検証した試験

出典

The Lancet

配信日

2014年8月

サイラムザ(ラムシルマブ)の口コミ

医師のコメント

その他医療関係者のコメント

サイラムザ(ラムシルマブ)の治験情報

1)A Study of Ramucirumab (LY3009806) in Combination With Erlotinib in Participants With EGFR Mutation-Positive Metastatic NSCLC

治験の概要

未治療ステージⅣEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者に対してタルセバ+サイラムザ併用療法、又はタルセバ+プラセボ併用療法を投与しPFS(無増悪生存期間)を比較検証する治験

治験の期限

2020年4月 参照 1)肺がん診療ガイドライン2016年版 2)日本イーライリリー株式会社プレスリリース 3)Erlotinib alone or with bevacizumab as first-line therapy in patients with advanced non-squamous non-small-cell lung cancer harbouring EGFR mutations (JO25567): an open-label, randomised, multicentre, phase 2 study
ニュース 肺がん バベンチオ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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