膀胱癌とデュルバルマブについて

ボクシングの世界チャンピオンである竹原慎二も罹患した膀胱癌。膀胱癌は膀胱の尿路上皮(移行上皮)粘膜より発生する癌で、その膀胱癌の約90%を占めると言われている尿路上皮癌の治療がついに変わります。なぜなら、抗PD-1治療薬である

デュルバルマブ

が、この疾患における17年ぶりの新薬としてアメリカで承認されたからです。膀胱癌の原因の大半は喫煙であり、症状は血尿であるため、一見他の癌種に比べて発症が防ぎやすい、または治しやすい癌として考えられます。

たしかに、膀胱癌は進行初期の段階で発見できれば治療方法が確立していますが、早期発見のため診断方法は確立されていません。

そのため進行後期の状態で見つかることが少なくなく、M-VAC療法、DC療法などの治療方法はあるにはありますが、副作用が多く、かつこの治療方法に失敗したら次がないのが現状でした。この次の一手として承認されたのがデュルバルマブです。

デュルバルマブは、MVAC、DC療法などの白金製剤ベースの化学療法施行中または施行後に病勢進行を認めた、または白金製剤ベースの化学療法による術前または術後補助化学療法を行い12カ月以内に病勢進行を認めた局所進行または転移性尿路上皮癌の患者さんに対して、デュルバルマブ単剤で腫瘍縮小効果が認められたのです。

デュルバルマブの薬剤概要

製品名

未定

一般名

デュルバルマブ(durvalumab)

用法用量

2週間に1回、デュルバルマブとして1回10mg/kg(体重)を点滴静注する

効能効果

標準1次化学療法の治療中または治療後に病勢が進行した局所進行または転移性尿路上皮がん

主な副作用

疲労、下痢、食欲減退

製造承認日

未定

デュルバルマブの作用機序

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durvalumabはPD-1とのPD-L1の相互作用を阻害し、腫瘍の免疫からの逃避機構が働かないよう作用します。

デュルバルマブの最新文献

・2016年6月
1)Anti-PD-L1 inhibitor durvalumab in bladder cancer
少なくとも1次治療を受けた61人の進行尿路上皮癌患者(PD-L1陽性40人、PD-L1陰性21人)さんに対して、デュルバルマブ単剤を投与してその安全性、有効性(奏効率)を検証した試験。
・2016年9月
2)Safety and Efficacy of Durvalumab (MEDI4736), an Anti–Programmed Cell Death Ligand-1 Immune Checkpoint Inhibitor, in Patients With Advanced Urothelial Bladder Cancer

膀胱癌の口コミ

医師のコメント

その他医療関係者のコメント

デュルバルマブの治験情報

1)Study of MEDI4736 With or Without Tremelimumab Versus Standard of Care Chemotherapy in Urothelial Cancer

治験の概要

転移性または再発性尿路上皮癌患者さんに対してデュルバルマブ単剤、デュルバルマブとトレメリムマブの併用療法、シスプラチンとゲムシタビンまたはカルボプラチンとゲムシタビンの併用療法を一次治療として投与してPFS(無増悪生存期間)OS(全生存期間)を検証した治験

治験の期限

2019年7月

参考資料

1)アストラゼネカプレスリリース
2)膀胱癌診療ガイドライン


この記事に利益相反はありません。

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