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がんの診断を受け、これから治療を始めようとされている方、あるいは次の新しい治療に進もうとされている方へ
今、目の前の治療方針を決めることで頭がいっぱいかもしれません。しかし、治療の「最初の一歩」を踏み出すまさにその前に、ぜひ一度だけ「治験」という選択肢について知っていただきたいのです。 オンコロで10年近く治験相談をお受けする中で、私たちは非常に多くの、そして切ない言葉を耳にしてきました。 「もっと早く治験のことを知っていれば、この治療を受けられたのに……」 「もう今の治療を始めてしまったから、治験には参加できないと言われました」 このような後悔をする患者さんを、私たちは一人でも減らしたいと願っています。 「治験に参加してください」と言いたいわけではありません。大切なのは、「治験という選択肢もある」と納得した上で、ご自身の治療を選ぶことです。なぜ治療開始前に知る必要があるのか、3つの理由をお伝えします。理由1:治療を開始すると、参加できなくなる治験があるから
がんの治験には、非常に厳格な「参加条件(基準)」が定められています。 特に、新しいお薬の効果を正しく評価するために、「最初の治療(ファーストライン)」や「2番目の治療(セカンドライン)」の開始前でなければ参加できない治験が数多く存在します。 標準治療など、別の治療を一度でも始めてしまうと、どれだけその治験を希望しても、ルールの性質上、後から参加することはできなくなってしまいます。「知ったときにはもう手遅れだった」という悲しい状況を防ぐためには、治療が始まる前のタイミングでの情報収集が不可欠なのです。理由2:治験を受けられる病院が限られているから
すべての病院で、すべての治験が行われているわけではありません。特定の治験は、限られたいくつかの医療機関でのみ実施されています。 そのため、もしあなたが「治験」という選択肢を視野に入れる場合、現在の主治医がいる病院から、別の病院へ紹介状を書いてもらい、セカンドオピニオンや受診するための「時間」が必要になります。 治療が始まってからバタバタと探すのでは、時間の猶予がありません。あらかじめ「自分が選択できる治験が、どこで行われているか」を把握しておくことで、治療のスケジュールを落ち着いて組み立てることができます。理由3:選択肢を知ったうえで、納得して治療を選んでほしいから
- 治験という選択肢もあると知った上で、「今の自分にはこの治療が合っている」と納得して選ぶ
- この治療しかないと思い込んで進め、後から「実は治験もあった」と知る

がんの治験には、非常に厳格な「参加条件(基準)」が定められています。
特に、新しいお薬の効果を正しく評価するために、「最初の治療(ファーストライン)」や「2番目の治療(セカンドライン)」の開始前でなければ参加できない治験が数多く存在します。
標準治療など、別の治療を一度でも始めてしまうと、どれだけその治験を希望しても、ルールの性質上、後から参加することはできなくなってしまいます。「知ったときにはもう手遅れだった」という悲しい状況を防ぐためには、治療が始まる前のタイミングでの情報収集が不可欠なのです。
すべての病院で、すべての治験が行われているわけではありません。特定の治験は、限られたいくつかの医療機関でのみ実施されています。
そのため、もしあなたが「治験」という選択肢を視野に入れる場合、現在の主治医がいる病院から、別の病院へ紹介状を書いてもらい、セカンドオピニオンや受診するための「時間」が必要になります。
治療が始まってからバタバタと探すのでは、時間の猶予がありません。あらかじめ「自分が選択できる治験が、どこで行われているか」を把握しておくことで、治療のスケジュールを落ち着いて組み立てることができます。
ここまで「治療を開始する前」とお伝えしてきましたが、「すでに最初の治療を始めているから、もう遅いのだ」と諦める必要はまったくありません。
がんの治療は、一つの治療(ファーストライン)が終わったら、次の治療(セカンドライン、サードライン)へとステップを進めていくことがあります。
実は「次の新しい治療を始める前」も、治験を検討するうえで非常に重要なタイミングです。「今の治療の効果が薄れてきたと言われた」「そろそろ次の薬への変更を主治医と相談する段階に入った」という方は、まさに今が次のステップにおける治験の選択肢を確認する大切なタイミングです。
今の治療を継続している間に、一歩先を見据えて「次に進める治験があるか」を調べておくこと。それが、次の治療へスムーズに、そして後悔なく進むための大きな備えになります。


