目次
- 1 乳癌とアルペリシブについて
- 2 アルペリシブの薬剤概要
- 2-1
- 2-2
- 2-3
- 2-4
- 2-5
- 2-6
- 3 アルペリシブの作用機序
- 4 アルペリシブの最新情報
- 4-1
- 4-2
- 4-3
- 4-4
- 5 アルペリシブの口コミ
- 5-1
- 5-2
- 6 アルペリシブの治験情報
- 6-1
- 6-2
- 6-3
乳癌とアルペリシブについて
日本人女性が乳癌になる確立、乳癌で死亡する確立率は1960年代以降、一貫して増加傾向にあります。しかし、マンモグラフィにより早期発見、治療効果予測因子別のプレシジョンメディシン(精密医療)の確立により、乳癌の治療成績は向上しております。 例えば、ホルモン受容体(エストロゲン/プロゲステロン受容体)陽性乳癌の場合、ホルモン療法の有効性が高いことが証明されています。しかし、ホルモン受容体陽性の一部患者は時にホルモン療法に対して治療抵抗性を示します。 この治療抵抗性の原因の約30%は細胞増殖シグナル経路であるPI3Kが過剰活性しているためと考えられている説があり、このPI3KCA変異は一部のホルモン受容体陽性乳癌のOS(全生存期間) に悪影響を与えることが判っております。 そのため、PI3K変異を有するホルモン受容体陽性乳癌患者にはホルモン療法だけでなく、PI3K阻害剤により治療が必要です。問題は、PI3K阻害剤に対するその治療効果は高いものの、奏効を示したその後に癌細胞が抵抗性を獲得しやすい点です。そこで期待されていますのが、抵抗性を克服した次世代PI3K阻害薬である アルペリシブ です。フルベストラントはPI3KCA変異型のあるホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌患者に対してフェソロデックス(フルベストラント)との併用療法により有効性が証明されております。アルペリシブの薬剤概要
製品名
未定一般名
アルペリシブ(alpelisib)用法用量
未定(アルペリシブとして300mgを1日1回経口投与する)効能効果
未定(PIK3CA遺伝子変異のあるホルモン受容体陽性再発難治性乳癌)主な副作用
未定(吐き気、疲労、下痢、皮膚障害など)製造承認日
未定アルペリシブの作用機序
PI3Kを阻害することでシグナル伝達の過剰活性を防ぎ、癌細胞の増殖を抑制する。アルペリシブの最新情報
1)A Phase Ib Study of Alpelisib (BYL719), a PI3Kα-Specific Inhibitor, with Letrozole in ER+/HER2- Metastatic Breast Cancer.
概要
ホルモン療法に対して抵抗性を示したPIK3CA遺伝子変異のあるホルモン受容体陽性転移性乳癌患者に対してフェマーラ(レトロゾール)+アルペリシブ併用療法を投与し、その安全性を検証した試験。その結果、アルペリシブ300mgを1日1回経口投与する用量であるならば安全性に問題はありませんでした。出典
Clinical Cancer Reserch配信日
2017年1月アルペリシブの口コミ
医師のコメント
P1b Alpelisib PI3K inh & Letrozole in ER+/PIK3CA-mutant BC refractory 2 primary endocrine Tx #bcsm #clinicaltrials https://t.co/RdP9nR7OKh pic.twitter.com/RxONLNO5bV
— Mauricio Z. Baptista (@mzbaptista) 2017年1月13日
BYL719, targets PI3K-alpha, has shown promising results for patients
— Naoto Ueno, MD, PhD (@teamoncology) 2014年4月9日
with breast cancer/PI3K-alpha mutations. #AACR14
その他医療関係者のコメント
ER+HER2−局所進行/転移乳癌に対するPI3Kα選択的阻害薬Alpelisibとフルベストラントの併用はPIK3CA変異例でより高い効果【SABCS2014】 http://t.co/BNCOgQggza #NMonl
— 日経メディカル (@NMonl) 2014年12月14日
Alpelisib Combo Promising in PIK3CA-Altered, Heavily Pretreated Breast Cancer https://t.co/tor2pUWrwL
— OncLive.com (@OncLive) 2016年3月25日