本ページは、治験調整医師 肱岡 範(国立がん研究センター中央病院)からの委託による治験広告となります。また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。
はじめに
本治験は膵がんの方を対象とした診断用放射性薬剤
64Cu-NCAB001の治験です。
治験参加にはメリット、デメリットがありますので、十分に先生とご相談していただき、ご納得の上でご参加ください。
→お申し込み方法は
コチラ
治験実施医療機関の所在地(10月21日更新)
治験実施医療機関所在地は以下の通りとなります。
・国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)
・神奈川県立がんセンター(神奈川県横浜市)
※IRB承認状況と実際の募集状況により掲載内容は変更されます。
本治験への参加条件
参加いただける主な条件
・造影CTで膵がんの典型的な画像所見を認め、かつ画像診断の結果から遠隔転移を認めず、腫瘍マーカー(CA19-9)の上昇などにより臨床的に膵がんの診断が強く疑われる。ただし、原発巣周辺の局所リンパ節転移を有する場合でも参加できる場合があります。
・超音波内視鏡下の細胞診あるいは組織診を予定している
・登録時の年齢が18歳以上80歳以下
・身の回りのことは自分ですることができ、軽い作業もできる、日常生活に支障がない程度の全身状態である
・膵がんまたは消化器がんに対する手術・抗がん剤治療・放射線治療歴がない
参加いただけない主な条件
・膵がんが強く疑われるが、切除できないと判断される
・他のがんを合併している
・治療が必要な感染症を合併している
・CT造影剤や治験薬の成分に対して重篤なアレルギーの既往がある
・間質性肺炎又は肺線維症を合併または既往歴を有している
・生理的範囲を超える腹水、胸水を有している
・コントロール不良の糖尿病、重篤な心疾患、狭心症、心筋梗塞の既往、重篤な肝障害、重篤な精神病を有する
・妊娠中または今後妊娠する可能性がある女性
その他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。
→お申し込み方法は
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本治験のデザイン
本治験は、参加者全員に治験薬である
64Cu-NCAB001を投与させていただき、治験薬の安全性などを調べます。投与量は3段階ありますが、どの段階の投与量かは選択することができません。あらかじめご了承ください。
→お申し込み方法は
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本治験で使用するお薬について
本治験に使用する
64Cu-NCAB001は、抗EGFR抗体であるNCAB001に陽電子を放出する放射性同位元素である銅-64(
64Cu)を結合させた新しいPET用放射性薬剤です。膵がん細胞の表面に高発現するEGFRをPET画像診断時に識別するため、本研究チームで開発してきました。マウス等での非臨床試験を行い、本剤を腹腔投与しPETで撮像すると、従来のPET検査(FDG-PET)や本剤の静脈投与では検出できない3mm~1cmの微小膵がんを明瞭に画像化できることが明らかになっています。こうしたことから、
64Cu-NCAB001のPET画像診断により、膵がんに対する革新的な早期診断法・精密治療方針決定法を提供し、現在生存率が極めて低い膵がんの予後改善に貢献できると期待されます。
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本治験に参加した場合の費用負担について
本治験に参加する場合、治験薬(
64Cu-NCAB001注射液)は国立がん研究センター中央病院により無償で提供されます。治験中に通常診療として行われる検査(血液検査や尿検査、画像検査など)や診察(初診料や再診料、入院費、治験薬以外の薬剤費など)は通常の保険診療として行われるため、加入している健康保険の規定に従った自己負担分をお支払いいただくことになります。また、本治験参加に伴い、謝礼や交通費(負担軽減費)をお支払いすることはありません。
お申し込み方法
本治験のご参加を希望される患者さんは、まずは主治医の先生に「医療従事者向けページ」をご覧いただくようお願いしてください。
主治医の先生へ
主治医(医療従事者)の方はこちらから本治験の詳細とご紹介の流れをご確認ください。
個人情報の取り扱いについて
あなたの個人情報は保護され、あなたの許可するもしくは法律で必要とされる場合を除き、提供された情報は「オンコロ」の当該治験の担当スタッフ、患者さんの担当医、治験実施施設のスタッフのみが共有します。それ以外の人には、あなたの情報が開示されることはございません。
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