
オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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オンコロ・ワンクエスチョンの一覧
質問
「がん治療中、口腔内の乾燥はありましたか?」
結果・解説
がん治療の口腔乾燥
薬物療法治療の副作用として、口腔乾燥の症状は約50%の方に見られると言われています。
また、頭部・頸部付近のがんに対し放射線治療を受けた場合、ほとんどの患者さんに口腔乾燥の症状が現れます。
このように、罹患がん種や受けている治療によって、口腔乾燥の症状の有無は変わるほか、上記の治療を受けていない方でも、がんによる体力低下や食欲不振によって水分摂取量が減少し間接的に喉が渇くこともあります。
口腔内の乾燥は、QOL(生活の質)の低下だけでなく、下記のような症状から健康問題につながる可能性があります。
・摂食・嚥下障害(食べ物が飲み込みづらい)
・味覚の変化
・口腔内細菌の増加、口内炎や虫歯の悪化
・痛み
・会話の困難
口腔乾燥のケアについて、下記の「口腔乾燥のケア」にてご紹介します。
また、口腔ケア全般に関するご案内を過去のオンコロ・ワンクエスチョンで行っていますので、もしよろしければそちらもご確認ください。
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オンコロ・ワンクエスチョンvol.17:「がん治療を万全に行ううえで、口腔ケアはどれくらい大切だと思いますか?」
口腔乾燥のケア
①保湿
「口の中の保湿」はイメージが難しいかもしれませんが、下記のような対策で保湿することができます。
・刺激の少ない飲料を少しずつこまめに飲む(水など)
・水で湿らせたガーゼで口腔内を拭う
・保湿剤(ジェル、スプレーなど)を使用する
・加湿器などで室内の湿度を保つ
夏季は水分補給を意識される方は多いかと思いますが、冬季の乾燥も気づかずに水分不足となってしまうケースがありますのでご注意ください。
②お薬の使用
近年は副作用に対するお薬の開発も進んでおり、口腔乾燥症の症状緩和を目的とした薬物療法もあります。
また、乾燥によって生じる痛みを軽減するため、痛み止めが処方されるケースもありますので、乾燥でお悩みの際には主治医にご相談ください。
③その他
・食事の工夫:水分を多く含むもの、柔らかく刺激の少ないものを食べる。よく噛んで食べる。
・うがい薬の使用 など
ケアの大前提として、口腔乾燥の症状が現れた際にはまずは主治医などの医療関係者にご相談されることがとても重要です。
口腔内のトラブルは、お食事や会話など患者さんのQOLに直結します。そのため、軽く捉えず、まずはご相談いただき、適切なアドバイスを受けていただければ幸いです。
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