オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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オンコロ・ワンクエスチョンの一覧
質問
「がん治療中におすすめな冬対策を教えてください」
結果・解説
秋から冬に切り替わる11月は、日によっては急に冷え込むこともあります。
そんな寒い冬の日に、がん治療中にしたほうがいい・おすすめな冬対策をオンコロLINE友だちのがん患者さん・ご家族の方に教えていただきました。ぜひ寒い日を過ごされる際にご活用ください。
寒さ対策
行っている治療法や、使用している薬剤によっては、体が冷えないようにすることが大切です。
例えば一部の抗がん剤では、末梢神経障害が起こりやすいとされており、その際には「保温を心掛ける」「寒冷刺激を避ける」ことで状態が悪化しないようにします。
そのような薬剤を使用していない方でも、体力を温存するためにも、ぜひ下記を参考に寒さ対策を行っていただければと思います。
・カイロ(懐炉)/使い捨てカイロ/携帯カイロを使用する …近年は充電式のものもありますので生活スタイルに合わせてお選びください
・ホットパックを使用する …あずきのチカラなど
・湯たんぽを活用する …日中はやわらかいタイプのものを持ち運んで使う、寝る前にハードタイプで布団を温めるなど
・ネックウォーマー/腹巻/レッグウォーマー/アームウォーマーを着用する
・もこもこの温かいルームシューズ/登山用の厚手の靴下を履く
・登山用のダウンコートを着用する、重ね着をする
・抜け毛対策にもなる帽子をニットやオーガニックコットン製などのやわらかくて温かいものにして着用する/着用しながら寝る
・温かい生姜くず湯を飲む
・おろし生姜をたっぷりいれた甘酒を飲む
・温かいお風呂に入る
・足湯をする
・家の中でウォーキングする/晴れた日には外に出て散歩をする
その他にも温かくする工夫として、
・肌に触れる素材は、ポリエステル系の素材よりは、コットンやウールなど保温性が高くて柔らかい素材を選ぶ
・「手首」「足首」「首」などの部位を防寒対策をする/温める
・体を温めることで不安や疲れの緩和にもつながる
・末梢神経障害の痛みやしびれ緩和のため、手指のマッサージを行って温める/血流をよくする
といったコメントもいただきました。
温めると良い体の部位については、「手首」「足首」「首」は服の構造上露出しやすく、皮膚の近くを血が流れています。そういったことからも、これらの部位を重点的に防寒対策・保温すると良いでしょう。
乾燥対策
がん治療の副作用によっては、皮膚障害が起こることがあります。その種類によっては、乾燥しやすい場合もありますので、状況に応じて適切に保湿することが大切になります。
医療者ともご相談のうえ、下記の乾燥対策を参考に実施していただければと思います。
・ワセリン、CBDクリームなどを使って保湿する …入浴直後のほか、適宜塗りなおすのがおすすめとのことです
・保湿剤を塗ったうえで、調理用プラ手袋や綿製の手袋を着用して手の乾燥を防ぐ/保湿する
・加湿器を使用する
※過去のオンコロ・ワンクエスチョンで皮膚障害について解説していますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
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オンコロ・ワンクエスチョン:がん治療中、何らかの皮膚障害がでましたか?
風邪対策
冬の寒さで体温が低下して抵抗力が弱まると、風邪などをひきやすくなります。また、冬の低気温・低湿度な環境ではウイルスなどが不活化されにくく、感染が広がりやすいとされています。
そのため、がん治療中は体が弱ってしまうこともありますので、風邪などをひかないよう特にご注意ください。
・混雑する場所を避ける
・手洗いうがいを徹底する
・口の中を清潔に保つ …食後の歯磨きなど
・免疫力アップを心掛ける
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