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「がん治療中、何らかの皮膚障害がでましたか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.48

[公開日] 2024.11.15[最終更新日] 2024.11.15

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧

質問

「がん治療中、何らかの皮膚障害がでましたか?」 

結果・解説

11月12日は“いいひふ”にちなんで“皮膚の日”となっています。 そのため、オンコロ・ワンクエスチョンvol48では、がん治療中の皮膚障害をテーマに取り上げます! 実際にオンコロLINEのお友だちの方に聞いたところ、がん治療中に皮膚障害がでたという方は80%を超えています。がん治療の種類によって皮膚障害の出やすさは異なりますが、この機会にがん治療の副作用として起こり得る皮膚障害への理解を深めていただければと思います。

なぜがん治療で皮膚障害がおこるのか

がん治療の三大療法の一つ“薬物療法(従来の抗がん剤や分子標的薬など)”では、副作用として皮膚に影響がでやすいことはご存じでしょうか? なぜ抗がん剤などの薬物療法の副作用で皮膚障害が起こるのか、そのメカニズムははっきりと分かってはいません。しかし、皮膚や爪が作られる場所(表皮など)は細胞分裂が活発という、がん細胞と同じような特徴があるため、影響を受けやすいのではと考えられています。 具体的な影響としては、発疹・紅斑、手足症候群、爪の変化が起こりやすいと言われています。その他にも、抗がん剤によりメラニン細胞が刺激され、色素沈着が起こったりする可能性もあります。 また、放射線治療でも、放射線が当たった個所の皮膚に赤みやかゆみ、日焼けのような症状が出ることがあります。放射線治療では必要な個所以外への被ばくをできるだけ少なくするため、適切な位置に正確に放射線を当てますが、皮膚を通過して放射線ががんの部位に届くというプロセスの都合上、どうしても皮膚に影響が出てしまう場合もあるのです。 もし症状がでたという場合には、皮膚への刺激を極力抑えるほか、医師にご相談ください。また、具体的な対処法については下記の記事をご確認ください。 ▼国立がん研究センター中央病院:放射線治療中のスキンケア

抗がん剤別の主な皮膚障害の症状と治療法

皮膚障害については、早期発見・早期対応を行い、症状をうまくコントロールすることが重要となります。そのためには、患者さん自身が違和感などに気づく必要があります。 下記に抗がん剤別に出やすい症状をご案内していますので、こちらを参考に、皮膚に違和感がある・気になることがある際には、その段階で医師にご相談ください。 <抗がん剤別 起こりやすい皮膚障害の症状> ・細胞障害性の抗がん剤:発疹、紅斑(こうはん)、色素沈着、皮膚の乾燥、爪の変化、手足症候群 ・分子標的薬:ざ瘡様皮疹(ざそうようひしん)、爪囲炎、手足症候群、皮膚乾燥症 ・免疫チェックポイント阻害薬:皮膚色素減少症(白髪が増える、白斑ができるなど)、紅斑・丘疹・多型紅斑、乾癬(かんせん) ・ホルモン療法:多型紅斑型皮疹 これらの出やすい皮膚障害に対する主な治療法については、下記のような治療が挙げられます。 <皮膚障害別の主な治療法> ・発疹、紅斑:ステロイド剤を主に使用するほか、局所の冷却など ・ざ瘡様皮疹:ステロイド剤を使用し、ある程度改善したらニキビ治療薬に切り替え予防を行う。症状が強い場合には、抗炎症作用のある抗生剤、抗ヒスタミン作用のあるかゆみ止めを内服する。 ・皮膚の乾燥:保湿剤を使用するほか、症状が強い場合にはステロイド剤の塗布やかゆみ止めの内服も併用する。 ・色素沈着:スキンケアを中心に、日焼け対策を行う。 ・手足症候群:使用している抗がん剤の休薬・減薬のうえ、症状に応じた対処法を行う。 なお、これまでに挙げた症状以外にも皮膚障害がでる可能性はあります。特に指先や爪での皮膚障害は日常動作に影響することもありますので、違和感がある際には速やかに医師にご相談ください。 以前はがん治療の副作用は耐えなければいけないというような風潮もありましたが、近年は副作用に対する治療法も開発されています。できるだけ心身にかかる負担を軽減して治療を受けることが大切ですので、我慢せず医療関係者にご相談いただければと思います。

最後に

がん治療中の皮膚障害の内容や治療法についてもっと詳しく知りたいという方や、がん患者さんの声を聴きたいという方は、ぜひ静岡県立静岡がんセンターが公開しているサイトをご覧ください。皮膚障害に関する情報がたくさん公開されています。 ▼静岡県立静岡がんセンター:抗がん剤治療と皮膚障害 また、既に皮膚障害がでて“皮膚や爪の色の変化をカバーしたい”という場合には、過去のオンコロ・ワンクエスチョンでアピアランスケアについて解説している回がありますので、ぜひこちらをご覧ください。 ▼オンコロ・ワンクエスチョン:アピアランスケアをご存じですか?

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