オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン!
その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧
質問
「『アピアランスケア』をご存じですか?」
結果・解説
皆さんは「アピアランスケア」をご存じですか?
アピアランスケアの「アピアランス」とは、外見や人の容貌を意味します。
そして「アピアランスケア」とは、がんやがんの治療によって外見が変化しても、不安やつらさを感じる気持ちを楽にし、日々の生活や社会とのつながりを保てるよう行われることを指します。
患者さんご本人が感じている外見の変化それぞれに応じて、ケアの仕方は変わります。
過去のオンコロ・ワンクエスチョンでもアピアランスケアのためあると便利なものをがん患者さんの皆様に教えていただきましたので、下記と併せてご覧ください。
▼過去のオンコロ・ワンクエスチョン:「がん治療にあると便利なもの」
■脱毛
がんの薬物療法によっては脱毛の副作用が起きてしまうことがあります。
(すべての毛髪~一部の毛髪など個人差あり)
そのままの姿で過ごす人もいらっしゃいますし、ウィッグ(かつら)や帽子などを使う方もいます。
ウィッグは高いという印象があるかもしれませんが、最近は数千円からでもネットで購入できますので、用途に応じてお選びください。
なお、医療用ウィッグの購入に助成金制度を導入している自治体もありますので、ぜひご活用ください。
▼医療用ウィッグ専門店 One step:「【最新】医療用ウィッグの助成金を行っている都道府県地区町村一覧」
また、眉毛やまつ毛の脱毛に対しては、一般的な化粧品を使ったり、医療用アートメイクなどでカバーできます。
■皮膚や爪
治療内容によっては、黒ずみや色素沈着や肌荒れが目立つ場合もあります。
この場合、副作用に対する治療によって対策できる場合もありますので、ご自身の力のみで何とかしようとせず、医師の診察を受けたうえで、適宜アピアランスケアを行っていただければと思います。
具体的なケアの方法としては、黒ずみなど色の変化については市販の化粧品でカバーしたり、爪についてはネイルカラーを塗り目立たなくさせる方法などがあります。
※ジェルネイルは爪に負担をかけやすいため勧められていません。
■その他
手術の跡が気になる際には、徐々に目立たなくなるまで衣服や医療用のテープ、絆創膏などでカバーしていただけます。
※傷跡によってはテープで炎症が起こる可能性もありますので一度医療関係者にご相談ください。
また、体の一部を切除するような手術では、外見が大きく変化することがあります。
その際には形成手術などの治療が行われますので、ご自身が術後どのようになりたいのか、医療関係者としっかりご相談ください。
一時、がんの治療は「耐え忍ぶもの」という考え方もありました。
しかし決してそんなことはなく、がん治療だけでなく、それに伴う外見の変化も、自分らしい生活を送れるようバランスを見つけることが大切です。
そのため、外見の変化が気になり、何かしたいと思われた際に、アピアランスケアを思い出していただければと思います。
また、オンコロのYouTubeチャンネルにてアピアランスケアに関するセミナーが公開されています。
フリーアナウンサーでありがん体験者の笠井信輔さんと、アピアランスケアを専門とする医師の対談型セミナーです。
ぜひご覧ください。
~がん患者さんの外見 アピアランスって?~
最後に、小児のアピアランスケアについて紹介させていただきます。
小児と大人ではアピアランスに対する価値観も異なります。
小児がんの方がアピアランスケアを行った際の気持ちなどをぜひ下記の記事よりご覧いただければ幸いです。
▼ CaNoW:「願いを叶えた方々 神奈川県 三宅紫穂さんとご家族」
ご案内
オンコロ・ワンクエスチョンに参加したいという方は、オンコロのLINE公式アカウントを友だち追加の上、日曜日に配信されるオンコロ・ワンクエスチョンにご回答ください。