コラム
オンコロの可知です。先週、日本臨床腫瘍学会より、オプジーボの適応外使用に関する注意喚起があり、それをNHKが報道するという「いい流れ」がありました。
ただ、その他の大手のメディアが報道していないと思いますので、単発で終わったのが少々残念です。。。因みに、そのニュースを見て四苦八苦しながら徹夜で仕上げた記事(ブログ)は以下の通りです。
日本臨床腫瘍学会 オプジーボ不適切使用を問題視 死亡例確認にて 緊急注意喚起
さて、今回の件は、オプジーボやヤーボイとの併用療法の注意喚起となりますが、現在、230程度の免疫チェックポイント阻害薬の併用療法の臨床試験が実施されています。メラノーマに対するオプジーボ×ヤーボイ以外は承認前段階です。
そうはいっても、臨床試験は活発化しており、オプジーボ併用は75試験、キートルーダ併用は72試験実施しているようです。併用の組み合わせは、殺細胞性抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬やワクチンなど多岐にわたります。
一方、対象がん種としては、胆・肝・膵が一番多いようです。これは以外でもありますが、特に膵がんは免疫チェックポイント阻害薬の作用機序の主役である免疫細胞(T細胞)が腫瘍組織への浸潤が少なく、免疫チェックポイント単剤では効きづらいとされており、併用療法の開発が急がれていることからすると不思議でもないかもです。
上記は海外のホワイトペーパーを参考にしています。今、頑張ってまとめていますので、少々お待ちを。
あ、今週の金曜日19時より秋葉原でOMCE開催します。今年1月に秋葉原で開催しているOncolo Meets CancerExpertも7回目。今回のテーマは放射線治療、講師は東京女子医大 放射線腫瘍学講座 教授の唐澤 久美子先生です。興味がある方は、是非、ご参加ください。