「様々ながん疾患啓発カラーと啓発月間」


  • [公開日]2015.09.10
  • [最終更新日]2021.06.23

ピンクリボンのことはご存知だと思います。これは、乳がんの疾患啓発、研究支援のためのシンボルで、全世界的に10月が啓発月間として、様々なイベントが開催されています。以前、このサイトでも紹介した「トラズツズマブ(商品名:ハーセプチン)」の開発を描いた映画「希望のちから」でも、ピンクリボンの場面が描かれています。
https://oncolo.jp/blog/kibounochikara

ところで、他のがんにも様々なシンボルリボンや、啓発月間があることをご存知でしょうか?まだまだ、日本においては、その認知が十分ではありませんが、いくつかのがん種では、シンボルリボンと啓発月間が定められており、全世界で様々な啓発活動が行われています。

そして、9月は、前立腺がん、悪性リンパ腫、子宮体がん、卵巣がん、小児がん、白血病、甲状腺がんの啓発月間となっています。日本では、がんの啓発活動というと、予防・検診の啓発活動のイメージがありますが、海外では、この種の活動は、既にがんにかかってしまった人、あるいは、これからがんにかかる人の希望につながるよう、映画「希望のちから」にあるよう、新しい薬・治療法の開発や臨床試験を進めるためのファンドレイジング(資金調達・寄付活動)が中心になっています。

今後、日本でも、これらのシンボルカラーや、啓発月間のことを見聞きするかもしれません。以下に、いくつかのシンボルリボンと啓発月間を紹介します。

1月:子宮頸がん(ティール&ホワイト)
2月:胆道がん(ケリーグリーン)
3月:大腸がん(ダークブルー)・腎がん(オレンジ)
4月:食道がん(ペリウィンクル)・頭頸部がん(バーガンディー&アイボリー)・脳腫瘍(グレー)・精巣腫瘍(オーキッド)
5月:皮膚がん(ブラック)
7月:膀胱がん(マリゴールド/ブルー/パープルリボン)、骨・軟部腫瘍(イエロー)
9月:前立腺がん(ライトブルー)、悪性リンパ腫(ライムグリーン)、子宮体がん(ピーチ)、卵巣がん(ティール)、小児がん(ゴールド)、白血病(オレンジ)、甲状腺がん(ティール/ピンク/ブルー)
10月:乳がん(ピンク)・肝がん(エメラルドグリーン)
11月:胃がん(ペリウィンクル)・肺がん(パール)・膵がん(パープル)

海外のサイトですが、「Choose Hope」というサイトでは、様々ながん種の啓発カラーや啓発月間の紹介、また、それぞれのがん種の啓発グッズを販売しています。

<Choose Hope>
http://www.choosehope.com/

Choose Hope

記事担当:柳澤昭浩

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