「がんとアニソンとチャリティー(JAM Project・GRANRODEO・影山ヒロノブ・井上俊次 編)」


  • [公開日]2016.12.03
  • [最終更新日]2016.12.07

 「がんとヘヴィメタルとチャリティー(LOUDNESS・ラウドネス編)」 に続き、本日は、「がんとアニソンとチャリティー(JAM Project・GRANRODEO・影山ヒロノブ・井上俊次 編)」です。

【始めに宣言しておきます。私は、アニソンの素晴らしさを語る資格はありません】

 私の音楽人生において、アニソン期はなく、私がアニソンを語るのはファンの皆さんに失礼であります。しかし、影山ヒロノブさん、井上俊次さんに出会い、そしてJAM Projectの皆さん、またGRANRODEOの皆さんの音楽に触れ、その楽曲の素晴らしさと、メンバーの皆さんの人間的素晴らしさは知っています。

【LOUDNESSの元リーダー・ドラムスの故 樋口宗孝さんがきっかけ】

 私は、このサイト:がん情報サイト「オンコロ」のコンテンツマネージャーであり、また、ご縁あって前回の記事にも紹介したLOUDNESSの元リーダー・ドラムスの故 樋口宗孝さんの名を冠とする樋口宗孝がん研究基金の代表の任も担っています。樋口宗孝がん研究基金は、小児や、AYA世代という15歳~39歳の子供や若年成人のがんの疾患啓発や研究支援、活動支援を目的に、2012年4月に設立されました。

【Rock Beats Cancer FES Vol.1での出会い】

 Zeppなんば大阪で開催した初めての樋口宗孝がん研究基金運営によるRock Beats Cancer FES Vol.1にはKISHOW(谷山紀章)さんとe-ZUKA(飯塚昌明)さんによるユニット:GRANRODEOさんに出演頂きました。初めてこんな世界があるのだと知りました。一発目の「CRACK STAR FLASH」。「あかん、めちゃくちゃかっこえ~やないか」。LIVEは、YouTubeで見る何倍もの迫力です。すいません、アニソンと言えば「ちゃらい」との先入観をもっていた私は馬鹿でした。

【Rock Beats Cancer FES Vol.2での出会い】

 日比谷野外音楽堂で開催したVol.2では、JAM Projectの皆さん(影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、奥井雅美さん、きただにひろしさん、福山芳樹さん)にお会いし、LIVEに出演頂きました。すいません、こちらも私の勉強不足でした。その迫力にやられました。既に影山ヒロノブさんはover 50、そんな年の方が(失礼)作り出す音楽ではないのです。ほんとに凄いライブです。

【私の中でアニソン かなりイコール Hard Rock・Heavy Metal】

 でも、考えてみれば当然かもしれません。今のJAM Projectのファンの中には知らない方もいるかもしれませんが、影山ヒロノブさんは、LAZY時代に、現LOUDNESSの高崎晃さん(Guitar)、元リーダー・ドラムの故 樋口宗孝さんと一緒だったのですから。そして、Keyboardには、今や、日本のアニソンビジネスの礎であり続ける井上俊次さんもLAZYのメンバーだったこと。今の多くのアニソンとHard Rock・Heavy Metalの親和性が高いのにはここにも理由があるようです。
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http://www.bandainamco.co.jp/ir/interview/entry4433.html

【音楽だけではない彼らの素晴らしさ】

 今も、忘れることのできない影山さんの言葉があります。「(関西弁で)自分の娘と年も変わらない子が、もし病気で苦しんでいるのだったら、私はできることを何でもしましすよ。それが50を過ぎてまで好きな音楽を続けさせて貰ってる私のできることです」と。
それは聞いたポッキー社長(もとい井上社長)は、「(優しいことばで)うん、うん、え~んちゃう」ということで、それ以来、JAM Projectさん、GRANRODEOさん、影山さん個人での支援活動が始まりました。
ライブ会場には樋口宗孝がん研究基金のブースを無償出展させて頂き、アニソンが大好きな若年性がん体験者を招待頂き、いつも体験者のみんなを気にかけてくれていました。

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【影山さんの樋口さんへの思い】

 そして、影山さんは全国各地で開催する「ソロアコギの旅」の収益の一部を寄付し続けてこられて、現在まで3,648,390円を樋口宗孝がん研究基金に寄付して下さり、同研究基金を通じ、今まで250万近くを小児がん・AYA世代のがんに対する活動に供出し、運営資金に充てています。
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【そして2016年11月23日赤く燃える幕張へ】

 LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~ ファイナルに、樋口宗孝がん研究基金のブース出展と、メンバーの皆さんへの報告に伺いました。
Rock Beats Cancerに招待してきたAtsumiちゃんがこの9月に旅立ちました。Atumiちゃんの病状悪化を聞いたメンバーの皆さんは、思いを込めてツアーパンフにサインを書き、それを病院に届けることができました。とても喜んでしました。それ以上にお母さんが喜んでました。
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 そして、彼女がお母さんのおなかの頃から聴いていた大好きなLAZYの影山さん、高崎さん、井上社長もメッセージを寄せてくれました。
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 Atsumiちゃんは、とても前向きで、元気な子でした。そんな子を涙で送り出すことはありません。旅立つ前に、私たちスタッフに彼女の願いが伝えられています。みんなが希望と勇気を持てるような願いで、残された私たちは、その希望も形にしたいと思います。
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【アニソ・JAM Project・GRANRODEO・影山ヒロノブさん・井上俊次さんのファンの皆さんは幸せです!】

 最後に、JAM Project・GRANRODEO・影山ヒロノブさん・井上俊次さん、そしてアニソンのファンの皆
さんは幸せです。そして皆さんに感謝しています。素晴らしい音楽を創り出すアーティストの皆さんを
誇りに思って下さい。そして、そのアーティストのファンであることを誇りに思って下さい。
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 そして、しばらく開催していなかったRock Beats Cancer FESが、LAZY、GRANRODEO、LOUDNESSの皆さん、そして運営にあたって頂くスタッフの皆さんのおかげで帰ってきます。12月29日(木)Oncolo presents Rock Beats Cancer FES vol.5@東京EX THEATER Roppongiが開催されます。出演は、LAZY(影山ヒロノブ、井上俊次、高崎晃)・LOUDNESS・GRANRODEO、ゲストには、胃がんのサバイバーである柴田直人さん from ANTHEMも出演します。
https://www.creativeman.co.jp/event/rbc2016/

 そこらのチャリティーライブとは違い、出演バンド、出演者は、がっつり、爆音で最高のライブをお届けします。樋口宗孝がん研究基金のスタッフも皆さんにお会いできること楽しみにしています!

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記事:柳澤 昭浩

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