PROとは、Patient Reported Outcome(患者報告アウトカム)のことです。実地医療や臨床試験において、患者さんが自身の状況を医療者に伝えることは非常に重要であり、実際に、医療者の評価と患者さん自身の評価が異なることが知られています。
スマホなどの携帯端末のアプリを利用し、医療者が患者さんの状況をリアルタイムに把握し対応するものが、ePROと呼ばれています。近年では、肺がん患者さんを対象とした研究で、ePROを利用した場合、生存期間が延長したことも報告されています。
このような背景から、厚生労働科学研究費補助金臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業JPMH20AC1002「PRO-CTCAEの日本語版の実臨床および臨床試験における有効性の評価」（研究代表者:山口拓洋）により、ePROの普及・実装のための一般市民・患者向けのビデオを制作し、公開いたしました。
今年度は、ePROの意義について、フリーアナウンサーの笠井信輔さんを司会に迎え、患者、医療者、社会の視点からのミニ講義に加え、研究班分担研究者と患者さんとのフリーディスカッションを行いました。
がん情報サイト「オンコロ」では、本動画制作やサイトでの情報公開に協力させて頂きました。多くの方にご覧頂ければ幸いです。
・動画「ePRO（イープロ）ってなんなの？ -vol.0-」をYouTubeで公開
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