闘病生活を送られていた、小林麻央さんが先日ご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。

ネットでは、彼女の生き方を称える内容から、施術された治療についてまで、さまざまな憶測による話題で溢れています。
私はご本人にお会いしたこともなく、勿論お話しをしたこともありませんので、その議論をする気持ちはありません。

以前、「オンコロ」のサイトにおいて、麻央さんのブログについて書かせていただきました。

小林 麻央さん 乳がん罹患のニュースに触れて~同じ乳がんサバイバーの視点から~
闘病ブログの在り方の意味とは ~乳がんサバイバーの視点から②~

彼女のブログを読んでいらっしゃったかたも、多いのでは、と思います。
それまで隠密にしていたご病気がマスコミに漏れ、ご主人である市川海老蔵さんが記者会見を開かざるを得なかった日から、そう遠くないタイミングで「KOKORO.」は開設されました。当初は、ご自身がご家族を含めたプライバシーを守るために、自ら情報を発信したように感じました。麻央さんが綴る、真っすぐで優しさが伝わるそのブログは、瞬く間に大勢の読者を持つことになります。

皆さんの中にも、ご自身でブログを運営されているかたもいらっしゃると思います。
また、お気に入りブログがあり、読んでいらっしゃるかたも多いでしょう。

闘病ブログは、時に書き手が読者からのコメントに励まされ、時に読者が書き手に共感を得たり、と、目には見えないお互いの「励まし」に繋がることは、私も経験したことです。
孤独な病との闘いに向かい合う中での「ブログ」は、先日、可知が記事で掲載しました、ASCO2017で発表された「精神療法的介入法」(CARM)に繋がる部分もあると思いました。

皮肉なことに、闘病ブログはそのブロガーさんの症状が重いほど人気が高い。
ブロガーさんがお亡くなりになると、ブロガーさんから更新されることはなく、読者はその沈黙により訃報を悟ることになります。読ませていただいたブログでもそのようなことに直面したことがあり、時が止まってしまったそのブログに対して、非常に空虚でやるせない気持ちに襲われたことが何度かありました。

「KOKORO.」の更新は、ご本人の笑顔の写真で最後になりましたが、日付をさかのぼって英訳され、世界中からアクセスできるようになりました。これからも更新され続ける生きたブログは、ご本人の力強い鼓動を今も肌身に感じ取ることができ、再び新しい気持ちが芽生える感覚です。海外で病気と闘っている人やそのご家族、ご友人のみなさんが、私たちが更新を楽しみにしていた気持ちと同様に、目には見えないお互いの「励まし」へと築かれていくことを期待しています。

大きな影響力をもった「KOKORO.」は、単なる闘病ブログ枠を超えた、愛情溢れる言葉を紡いだひとつの作品となりました。最後のブログの言葉は、沢山の人たちに前向きな明るい気持ちになることと信じています。
「皆様にも、今日 笑顔になれることがありますように。」


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