オンコロ開設2周年イベントレポート ~「夢」をありがとう!~


  • [公開日]2017.06.16
  • [最終更新日]2017.07.10

がん情報サイト「オンコロ」が開設されて、今年で2年が経ちました。
「オンコロ」の活動にご協力くださっている方々をゲストにお招きし、6月10日(土)東京・押上で開催されました『The 2nd Anniversary Seminar Make it TRUE !! がん体験者(サバイバー)の主張 Vol.2』イベントをレポートします。

皆さんの夢を聞かせて!

今年は、4名のサバイバーの皆さんにご登壇いただき、日頃の活動や今後の目標を語っていただきました。

胎児性がんサバイバー 岸田 徹さん


NPO法人がんノート 代表理事でいらっしゃる、岸田さん。がん経験者によるがん患者のためのインタビュー生放送WEB番組「がんノート」を立ち上げられました。
今月25日には、放送65回目を迎えようとされています。夢は「がんノート」100回放送!目標達成は目前です!

乳がんサバイバー 御舩 美絵さん


御舩さんは7年前、AYA世代で罹患されたサバイバーさんです。現在、「若年性乳がんサポートコミュニティ Pink Ring」の代表を務められています。ご自身が体験された、若年性だからこそ直面するさまざまな悩みが共有できるイベントをすでに各地で実施されています。目標は、11月にAYA世代に向けたイベントの開催。成功をお祈りしています!

メラノーマサバイバー 徳永 寛子さん


「メラノーマ患者会Over The Rainbow」の代表を務められている徳永さん。昨年ご出席されたアメリカでの世界のメラノーマ患者支援団体の会議では、 毎年5月の第2月曜日がワールドメラノーマデーに制定されました。希少がんの1種とされるメラノーマ(悪性黒色種)の啓発活動に力を入れていらっしゃいます。今後はSNSを駆使して、より一層の啓発の活動と理解を広げていかれる徳永さんの夢に、「オンコロ」も全面協力していきます!

胚細胞腫瘍サバイバー 清水 秀文さん


呼吸器内科医として診療に従事されている清水さんは、ご自身の病気をレントゲン画像で自ら診断をされました。医師と患者、両側面からのお立場から、ネット検索での情報収集についての問題についてご提言いただきました。患者さんからも医療関係者からも信頼してアクセスいただけるサイトを充実させたいという目標は、「オンコロ」の目指すミッションとも重なります。清水さんの夢は、インターネット上に存在するあいまいな情報の氾濫さの問題の解決にもつながります。実現に向けてエールを送りたいと思います!

皆さんの夢は叶ったの?

昨年の「オンコロ」開設1周年イベントでご登壇された、4名の皆さんに再登壇いただき、1年前に発表されたそれぞれの夢と、この1年間の活動の報告を語っていただきました。

胆管がんサバイバー 西口 洋平さん


昨年は、「ピアサポートサービス『キャンサーペアレンツ』を“ビジネス”として実現したい!」をテーマにお話しいただきました。「残念ながら達成できていません、すみません!」と、ご謙遜なコメントでしたが、いえいえ、会員数は昨年30名から現在は900名という大きな団体へと成長されています。今後の更なる夢は、「まずは第一に自分が元気でいること」、「会員数の2000名突破」、「全国でのオフ会ができる体制を作りたい」と、ユーモアを交えながら語っていただきました。

肺がんサバイバー 長谷川 一男さん


医療者・社会・患者が共になる必要性の、治験情報へのアクセスの悪さを例に訴えられた、「肺がん患者の会 ワンステップ!」の代表である長谷川さん。現在は、全国がん患者団体連合会(全がん連)を通じて、治験情報の一本化を目指されています。2016年12月、オーストリアのウイーンで開かれた世界肺癌学会では、ペイシェントアドボカシーアワードを受賞されました。長谷川さんの今後益々のご活躍が楽しみです。

胃がんサバイバー 高橋 和奈さん


昨年の登壇では、「Rock Beats Cancer FESを復活を実現させます!」と力強くお話しいただいた高橋さん。「辛い闘病であったけど、元気になって参加することが出来てよかった」。そんな気持ちになることが出来たRock Beats Cancer FES を復活させたいとおっしゃっていました。その夢は見事、2016年12月に実現することとなりました。「オンコロ」も本イベントに主催としてサポートさせていただきました。今後は引き続き、樋口宗孝がん研究基金のスタッフとしても、多くの方々にご理解とご協力の輪を広げる活動を行いたい、と抱負を語っていただきました。

肝細胞がんサバイバー 松崎 匡さん


「がん経験者が様々な垣根を超えて発信、表現出来る場を作りたい。ドヤフェスを開催します!」と、昨年の夢を語られた松崎さん。その夢は見事に実現され、8月20日には八王子で3回目の「ドヤフェス」ライブが開催されます。これからがんに罹患するかもしれない人たちにも意識を持っていただきたい、と活動されています。

夢は叶えるだけではなく、持ち続けていくもの

当日はお天気にも恵まれ、大勢の皆さんにご来場いただきました。8名の「夢」はそれぞれ違いますが、みなご自身の体験を元に声を上げて進んでいらっしゃいます。
昨年のご登壇者の松崎さんのコメント、「夢は叶えるものではなくて、続いていくものですね。」をお借りして、「オンコロ」も来年の3周年に向けて邁進してまいります。

来年も、皆さん元気にお会いしましょう!!

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