株の話はこのような感じですね。
そして、翌8月9日、小野薬品から以下のようなプレスリリースが発出されています。
本試験結果によるオプジーボの現在の承認取得内容、臨床試験等に対する影響は以下のとおりです。
・CheckMate-026 試験結果は、現在日本で承認取得しております、根治切除不能な悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん患者さんへの使用に与える影響はありません。
・CheckMate-026 試験結果は、現在日本で承認申請中の腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がんの承認審査に与える影響はありません。
・CheckMate-026 試験結果は、現在日本で実施中の胃がん、食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、卵巣がん等の臨床試験に対する影響はなく、臨床試験は継続されます。
・未治療の非小細胞肺がんを対象としたオプジーボ単剤、オプジーボとヤーボイとの併用療法およびオプジーボと化学療法の併用療法の可能性を探索するCheckMate-227 試験(国際共同治験)は継続されます。
https://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_0809.pdf
※全文抜粋
上記、株価下げを止めたかったのか、患者等からの問い合わせが殺到したのかは知る由もありませんが、特に肺がん患者さんの中には混乱された方も多くいらっしゃったのではないでしょうか?
事実、オンコロにもそういった旨の問い合わせが数件ありました。
「すごい効果があると聞いたのに、効かないってどういうこと?」という感じですね。
実は、米Bristol-Myers Squibb社は「効かない」とはしていないのです。ただ、「主要評価項目である無増悪生存期間を達成せず」としか言っておりません。
どういう意味かというと、「非小細胞肺がんの初回治療において、オプジーボ単剤療法は標準療法を比較した場合、主目的として設定した病態が進行するまでの期間の統計学的に期間の延長が認められなかった」ということです。
詳細データは、今後公開されるため不明ですが、「効かない」とはされていないことを知っておく必要はあると思います。
治験結果は「ネガティブ」ではありますが、今後、生存期間についてのデータはが示されてくるでしょうし、「効かなかった」訳ではないことを理解する必要があるのだと思います。
なお、小野薬品工業のプレスリリースにもあるように2次治療においてのオプジーボのエビデンスは確固たるものだと思っております。
たまたま、該当の小野薬品工業のプレスリリースを読んだことから、患者からオンコロへの問い合わせを思い出し、メディアが誇張して伝えるのはよくないと思いました。
被害があるのは患者ですね。。。オンコロも「衝撃な結果 非小細胞肺がん初回治療においてオプジーボが無増悪生存期間延長示せず」というタイトルで、少し誇張してしまったと反省します。
記事:可知 健太
ワード:オプジーボ キートルーダ キイトルーダあなたは医師ですか。



