【メルマガコラム】ノーベル賞の受賞を受けて-本庶先生以外にも感謝すべき人がいること [vol.82]


  • [公開日]2018.10.17
  • [最終更新日]2018.10.31

オンコロの中山です。

患者さん対応の責任者として日々対応しております。本庶先生のノーベル賞の受賞を受けて、今もなおオンコロには「免疫チェックポイント阻害薬を使いたい!」という問合せが多い状況です。

こんなにも、このお薬を待ち望んでいる患者さんがいることを痛感しているのと同時に、本庶先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

★【募集中】本庶先生の感謝のメッセージを送ろう!

https://oncolo.jp/blog/20181002m

さて、今回のコラムは、どんな人も本庶先生への感謝は数えきれないかと思いますが、本庶先生以外にも感謝をしなくてはいけない人がいることを皆さまにお伝えしたくつぶやきます。

本庶先生以外にも感謝しなくてはいけない人

それは・・・・

がんの患者さん。(もちろんその他にも感謝すべき方がいらっしゃいますが)

なぜか。本庶先生の研究を証明したのは、他でもない。患者さんだから。

患者さんのご協力のもと、治験において、実際に免疫チェックポイント阻害薬を使ってもらい、その効果が国に認められ、多くの患者さんに使えるようになりました。

ごく当たり前かのように使えているそのお薬は、多くの患者さんのご協力の結晶だということを、そして、まだまだ、使いたくても使えない患者さんが多くいることを忘れてはいけません。

2~3万分の1→何の確率だと思います?「これはいい薬につながるかも!」と薬剤のタネが発見されてから、実際に効果が認められ、病院で使えるようになるまでのおよその確率です。ちなみにアマチュアゴルフのホールインワンの確率が1~2万分の1らしいです。

そう考えると、理論や発見から研究へ、研究から医療の現場へ。道は本当に険しい。

★最後に 伝えたいこと

①本庶先生の研究は、とんでもない確率を超えて医療の現場に繋がったということ
②今ある「標準治療」で使われる抗がん剤も同じくらいの確率を超えてきた最上の治療であること。
(中山の前回コラム)→https://oncolo.jp/backnumber/mailmagazine_vol60
③医療の発展には患者さんのご協力(治験へのご協力)が不可欠だということ。

現在、免疫チェックポイント阻害薬の開発は次の段階に移行し、免疫チェックポイント阻害薬と他の薬剤を組合せたり、再発予防の為に手術する前後に使ってみるといった治験が実施しております。
(ざっくりの説明ですが)

免疫チェックポイント阻害薬のみならず、がんの遺伝子にあったお薬や、抗体薬物複合体ADC)といったような新しいタイプのお薬の治験など、がんに対しての開発は日々進歩しています。その進歩を支えているのは、あなた(患者さん)です。

いつでもオンコロへお問合せください。

あなたに合った治験をお探しします。
※治験の情報がないこともあります。ご了承ください。

これからもオンコロをよろしくお願いいたします。

中山 裕樹

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