動画タイトル:【がんの臨床試験】基礎といまを患者目線できく
講師:齋藤 合先生(千葉大学医学部附属病院 臨床研究開発推進センター)
ライブ配信:2026年1月9日/編集動画公開:2026年2月5日
※この記事はセミナー動画「【がんの臨床試験】基礎といまを患者目線できく」をもとに作成されています。治療法やその開発段階については、セミナー実施時点のものであることにご留意ください。
この動画について
本動画では、千葉大学医学部附属病院 呼吸器内科・臨床試験部の齋藤合先生をお招きし、「がんの臨床試験(治験)」の基礎知識から最新の動向について分かりやすく解説していただきました。治験の仕組みを根本から理解したい方や、治療開発に患者としてどのように関われるのかを知りたい方に最適な内容となっています。
本動画のポイント
臨床試験が必要な理由:単なる「効いた気がする」という主観や不十分なデータではなく、客観的に有効性と安全性を証明し、医療として応用するために不可欠なプロセスであることがわかります。
エンドポイントの重要性:治療の効果を判定するための客観的かつ臨床的に意味のある指標(腫瘍の縮小率や生存期間など)をあらかじめ設定しておくことの重要性が理解できます。
ランダム化比較試験の意義:壊血病の歴史などを背景に、既存の標準治療(現チャンピオン)と新しい治療(挑戦者)を無作為に割り付けて比較する手法が、なぜ最も信頼されるのかがわかります。
治験のステップ(第1相〜第3相):初めて人に投与する第1相試験から、多くの患者さんが参加して標準治療と比較する第3相試験まで、それぞれの目的と対象となる患者さんの違いがわかります。
現状の課題と患者の役割:日本における新薬承認の遅れ(ドラッグ・ロス)や治験に参加できる地域格差の問題、そしてそれらの課題解決に向けて患者や市民がどのように研究者と関わっていくべきかがわかります。
対象となる方(こんな方におすすめ)
• 臨床試験や治験への参加を検討している、または興味があるがん患者さんやそのご家族
• がんゲノムプロファイリング検査や、ドライバー遺伝子変異を標的とした治療に興味がある方
• 日本の新薬開発におけるドラッグ・ロスや地域格差といった社会的な課題に関心がある方
• 医療の研究開発に対して、患者・市民の立場でどのように貢献・参画できるか関心がある方
動画の要約
臨床試験は客観的な指標に基づき新薬の有効性と安全性を人で検証する研究で、がん治験は段階(第1〜3相)に応じて対象者が異なります。現在はドラッグ・ロスや地域格差といった課題があり、患者目線の医療開発を進めるためにも、患者・患者会が積極的に声を届け、研究者と連携していくことが求められています。
タイムスタンプ(目次)
00:00〜 はじめに(演者紹介と本日のテーマ)
01:15~ アジェンダ
01:27~ 1・ 臨床研究はなぜ必要なのか?:臨床研究とは何か
07:33~ 効果を測る指標「エンドポイント」の重要性
11:43~ 臨床試験の歴史:EBMの難しさ-壊血病を例に-
16:36~ ランダム化比較試験の確立まで
20:16〜 世界初のランダム化比較試験と、がん治療の進歩
25:03~ 小括
25:50~ 2・臨床研究はどんなものがあるのか?:治験の仕組み
28:00~ 第1相、第2相、第3相試験の違い
30:45~ 小括
31:10~ 3・ 臨床研究への参加について
36:20~ ドライバー遺伝子異常、分子標的薬とは?
38:10~ がんゲノムプロファイリング検査
39:28~ その他の治験情報
40:07~ 注意
40:45~ 小括
40:49~ 総括
41:18~ ゲスト紹介:谷島雄一郎さん
Q&A
42:00~ エンドポイントはどのようなロジックで決まるのか?
47:00~ 治験の厳格化が患者の治療選択肢を狭めていないか?
48:30~ 治験へのアクセシビリティの地域格差について
53:10~ 早い段階(術後補助化学療法など)での治験を探すには?
54:25~ より良い臨床試験のために、患者や市民ができることとは?
57:19~ 視聴者へのメッセージ:谷島様から
59:04~ 視聴者へのメッセージ:齋藤先生から