動画タイトル:【#乳がん 】早期乳がんの治療とは?
講師:伏見 淳先生(東京慈恵会医科大学 乳腺・甲状腺・内分泌外科)
ライブ配信:2025年9月12日/編集動画公開:2025年10月16日
※この記事はセミナー動画「【#乳がん 】早期乳がんの治療とは?」をもとに作成されています。治療法やその開発段階については、セミナー実施時点のものであることにご留意ください。
Q&Aセッションより
伏見先生の講義後に、患者代表として濱島明美さんにご参加いただき行われたQ&Aセッションの様子をまとめました。
Q1.情報量が多く患者も増えている中で、良い先生や病院に出会うにはどうすればよいですか。また、病院選びの基準は何ですか。(濱島さん)
治療は長期間に及ぶことがあるため、基本的には自宅から通いやすい病院を選ぶことが重要です。
また、日本乳癌学会がリストアップしている「基幹病院」などは、アピアランスケアや妊孕性(にんようせい)温存などのサポート体制が整っていることが多いです。
主治医との相性は人それぞれなので、看護師や薬剤師に相談したり、セカンドオピニオンを利用して他の医師の話を聞いたりするのも良い選択肢です。(伏見先生)
Q2.セカンドオピニオンなどで他の病院に行く際、時間が経過することでがんが進行してしまうのではないかと不安になりますが、進行はゆっくりと考えてよいのでしょうか。(濱島さん)
診断がついてから手術などの治療を開始するまでは、一般的に3ヶ月以内であればよいと言われています。
そのため、その期間内であれば十分に検討する時間はあり、セカンドオピニオンを受けることも問題ありません。(伏見先生)
Q3.脱毛を抑制する「頭皮冷却」について、導入している病院はどれくらいあるのでしょうか。(濱島さん)
すべての施設で導入されているわけではありません。
理由としては、効果が限定的(ウィッグが不要になるのは約半数)であること、冷却に手間がかかりマンパワーが必要なこと、コストがかかることなどが挙げられます。実施しているかどうかは、受診する可能性のある病院に直接確認する必要があります。(伏見先生)
Q4.早期乳がんの定義について、リンパ節転移が3個までであれば早期に含まれますか。(YouTube視聴者さん)
遠隔転移があるもの(ステージ4)を転移乳がん、それ以外を早期乳がんと呼ぶため、リンパ節転移があっても早期乳がんに含まれます。
ただし、早期かどうかを気にするよりも、その時点での病状に合わせて必要な治療をしっかり行うことが重要です。(伏見先生)
Q5.「ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)」に関連して、自分で変化に気づいたタイミングですぐに受診しても問題ないでしょうか。(司会)
変化に気づいたら受診するのが重要なポイントです。
しこりが新たにできた、今まであったものが大きくなった、血の混じった分泌物が出たなど、「普段の自分」との違い(変化)に気づけるようにすることが大切です。(伏見先生)
Q6.0期の非浸潤がん(ホルモン陽性・ハーツ陰性)の場合、手術をせずホルモン療法だけで経過観察をする場合もありますか。(YouTube視聴者さん)
現時点での標準治療は「手術」です。
低リスクの非浸潤がんに対して手術を省略しホルモン療法のみとする臨床試験は行われていますが、まだ試験段階であり、標準的な治療としては手術が推奨されます。(伏見先生)