動画タイトル:【 #卵巣がん 】2026年の卵巣がん治療とは?
講師:西川 忠曉先生(東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座)
ライブ配信:2026年5月8日/編集動画公開:2026年5月14日
※この記事はセミナー動画「【 #卵巣がん 】2026年の卵巣がん治療とは? 」をもとに作成されています。治療法やその開発段階については、セミナー実施時点のものであることにご留意ください。
動画概要
現在、卵巣がんの罹患者数は増加傾向ですが、薬物療法の進歩などにより死亡数の増加は抑えられています。長年標準だったTC療法(抗がん剤)に加え、近年は新しい治療の選択肢が次々と登場しています。
特に大きな変化が「維持療法」の普及です。抗がん剤治療後、がんを抑え込む「PARP阻害薬」や「血管新生阻害薬(ベバシズマブ)」が使われ、生存期間が大きく延びました。特定の治療薬を使用する前には、「コンパニオン診断薬」で薬が効きやすい特徴があるかどうかの事前検査が行われます。さらに再発時の治療でも、がん細胞を狙い撃つ「抗体薬物複合体(ADC)」や「免疫チェックポイント阻害薬」の開発が急速に進んでいます。
治療が長期化・複雑化する「ペーシャント・ジャーニー(患者の旅)」において、西川先生は「シェアード・デシジョン・メイキング(共有意思決定)」を重視しています。これは科学的根拠(エビデンス)と、患者自身の生活や希望(ナラティブ)を両輪とし、医師と話し合って最適な治療を決める考え方です。
また、最新治療を受けるための「治験」も重要な選択肢です。治験には「日常の生活が自立して行える」「過去の治療回数が3種類(3レジメン)まで」など、試験ごとに厳しい参加条件があります。そのため、体力が落ちて選択肢がなくなる前、まだ元気なうちから主治医と対話し、早めにセカンドオピニオンを利用して情報を集めることが推奨されています。患者自身が旅の主人公として、主体的に治療を選ぶ時代へと変わりつつあります。
本記事は動画の要点をまとめたものです。動画内では、西川先生によるさらに詳しい最新治療薬の解説や、片木美穂さん(卵巣がん体験者の会スマイリー代表)からの相談事例に基づく「副作用の客観的な伝え方」など、実践的なアドバイスも語られています。ご自身やご家族のこれからの治療についてより深く知りたい方は、ぜひ動画本編をご視聴ください。