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「CSRプロジェクト」がんサバイバーの就労環境改善を目指して多面的に支援

[公開日] 2023.06.01[最終更新日] 2026.03.27

高橋みどりさん
一般社団法人CSRプロジェクト事務局長 高橋みどりさん
 一般社団法人CSRプロジェクトのCSRは「Cancer Survivors Recruiting」の頭文字からとったもので、「がん患者さんの就労」を意味します。仕事や日常生活に関わるさまざまな悩みの個別相談や、企業内がんコミュニティの育成、調査実施からの政策提言など、がん患者さんの就労支援を目的として幅広く活動しています。事務局長の高橋みどりさんにお話をうかがいました。

「仕事をしながらがん治療」に関わるさまざまな支援を

 CSRプロジェクトは、代表の桜井なおみが取り組んでいた「がん患者の就労と雇用」に関する研究からスタートしたもので、2007年9月から活動を開始しました。2011年に一般社団法人化し、現在、360人のインターネット会員がいます。  代表の桜井自身は30代後半でがんに罹患し、働きながらがん治療をすることがいかに困難かということに直面したことがきっかけで、この活動を始めました。私自身も2007年に早期の乳がんに罹患、その後、桜井と出会い、2011年から事務局長として一緒に活動しています。  医療の進歩で、治療をしながら仕事を続けている患者さんは増えています。ただ、日本のがん患者さんの就労状況や雇用状態、悩みごとなどの実態を明らかにする調査・研究はそれほど多くはありません。私たちが調査して、数字として出せるデータを蓄積し、情報発信していくことが、働くがん患者さんの就労環境改善につながってほしいと考えています。  現在、事務局ボランティアスタッフは10人いますが、がんサバイバーが半数以上、再発や新たながんを発病して治療を続けながら活動しているスタッフもいます。コロナ禍でリモートワークになった企業は多いですが、私たちはそれ以前からリモートワークでした。無理をしなければ、がんサバイバーがオンラインで仕事を継続できる環境があります。

就労のプロが応じる個別相談、企業内ピアサポーター養成も

 CSRプロジェクトには大きく3つの活動の柱があります。1つは、電話で個別相談を受ける「就労ほっとコール」です。社労士やソーシャルワーカー、産業カウンセラーなど就労に関するプロが、就労に関する悩みを中心に生活全般に関わる個別の相談を無料で受けています。  2つ目として、「サバイバーシップ・ラウンジ」という、働くがん患者さんが集まって、悩みを共有し相談するミーティングを開催しています。働く患者さんが参加しやすいように夜の7時から、現在はオンラインで開催しています。  3つ目は、企業内ピアサポーター養成などを行う「WorkCAN’s (ワーキャン)プロジェクト」です。会社ごとに働き方・雰囲気・制度など異なりますよね。同じ会社のがん患者さん同士だから理解できることはあるのではないか、患者コミュニティをつくり、支え合うことで就労継続につながるのではないか、というとことろから始まりました。これまでに大企業を中心にのべ700人がワークショップに参加しました。

自分自身の気持ちを整理する時間を

 個別相談やサバイバーシップ・ラウンジの利用者は、女性のがん患者さんご本人が多いのですが、「いろいろな経験談を聞いて、心が軽くなった」「話を最後まで聞いてくれて、スッキリしました」という声がしばしば寄せられます。結論は出なくても、自分自身のことを話す過程で、自分の状況や考えを整理整頓する時間になっているようです。  一方、悩んでいても自らSOSを発信するのが難しい方もいると思います。私たちのホームページ内にある「エピソードバンク」というコーナーには、がん患者さんの仕事や運動、食事などに関するさまざまな体験談を掲載しています。同じようなお悩み、それに対してどのようなアクションをしたかを綴ったエピソードがあるかもしれませんので、閲覧だけでもしてみていただければと思います。

今後の課題は、中小企業に勤めるがんサバイバーの支援

 今後の課題は、「中・小企業で働くがんサバイバーの方への支援」だと考えています。がんに対する偏見じゃないですけど、「がんに罹患したら離職するしかない…」という小規模の会社にお勤めのがん患者さんはいらっしゃいます。その会社で働いているがん患者さんは1人だけという場合や、個人事業主の方などを対象に支援するツールや企画を検討していきたいと考えています。  相談員の多くが50代、60代で、相談者の年齢が私たちより若いケースが増えてきました。つい親心でアドバイスしてしまうことがあったのですが、想いを汲み取れていなかったのではと反省することもあります。幅広い年代の患者さんのお悩みに対応していきたいとも思っています。  がんになったからといって、病気のことばかりを考えているのはとてもつらいはずです。「社会の一員として仕事をし、両立できるから、治療をがんばれる」ということもあると思います。1人でも多くのがん患者さんが働きやすい社会になるよう、今後も多方面に働きかけていきたいと思います。
がん種
全がん、難病
地域
全国(オンライン)
連絡先
info@workingsurvivors.org
活動内容
1)無料の電話相談「就労ほっとコール」がん経験のある社労士・キャリアコンサルタント、企業人事担当者などで治療と仕事の両立に関する悩みに対応 2)毎月2回がんサバイバーが集まり悩みや不安を共有する「サバイバーシップ・ラウンジ」の開催 3)企業に勤務するがん体験者コミュニティ作りやピアサポーター養成を推進するWorkCAN’sプロジェクト
※この記事は2023年6月にがんプラスによって取材されました
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