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PD-L1発現率が1%未満の進行非小細胞肺がんにおける抗CTLA-4抗体薬の使用と間質性肺疾患の発生率との関連 Lung Cancerより

[公開日] 2025.10.10[最終更新日] 2025.10.09

2025年9月26日、医学誌『Lung Cancer』にて、PD-L1発現率が1%未満の進行非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、抗CTLA-4抗体薬の併用の有無が、免疫チェックポイント阻害薬関連間質性肺疾患(ICI-ILD)の発生率および予後に影響するかどうかを評価した後ろ向き多施設共同研究の結果が報告された。

試験デザイン

対象

ICIを初回治療として受けたPD-L1発現率が1%未満の進行性または再発NSCLC患者

治療法(レジメン)

ICIベースの治療薬のうち、抗CTLA-4抗体薬を併用した症例(n=119)および併用していない症例が解析対象

評価項目

主要評価項目:ICI-ILDの発生率 副次評価項目:ICI-ILDの予後への影響

結果

ICI-ILDの発生率は、抗CTLA-4抗体薬併用群で高い傾向が見られたが、非併用群と比較して統計学的有意な差は認められなかった。 ICI-ILDを発症した患者のうち、抗CTLA-4抗体薬併用群は非併用群と比較して、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)が長いという傾向が見られたが、この差も統計学的有意な差には達しなかった。

結論

PD-L1発現率が1%未満のNSCLC患者において、抗CTLA-4抗体薬併用群におけるICI-ILDの発生率が非併用群と比較して高くなる傾向であったが、ICI-ILDを発症した場合の生存期間は、併用群で長い傾向が示された。この結果は、ICI-ILDの発症が患者の予後を悪化させる要因であるとは限らないことを示唆している。 参照元: Immune checkpoint inhibitor-induced interstitial lung disease with and without CTLA-4 regimen in non-small cell lung cancer patients and PD-L1 < 1 %: A multicenter, retrospective study(Lung Cancer. 2025 DOI: 10.1016/j.lungcan.2025.108772.)
ニュース 肺がん 抗CTLA-4抗体薬間質性肺疾患非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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