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胃がんステージ1A、内視鏡検査で早期発見し内視鏡手術で取り戻せた日常

[公開日] 2026.05.07[最終更新日] 2026.04.28

写真はイメージです。(AIによる生成)
プロフィール お名前:パンサーさん(ニックネーム) 年代:60代 性別:男性 家族構成:妻と2人暮らし(子ども2人は独立) 仕事:無職(年金受給) がんの種類:胃がん 診断時ステージ:ステージ1A 診断年:2022年 現在の居住地:大阪府
※本体験談は、患者さん個人の経験に基づくものです。治療の経過や副作用、生活への影響には、個人差があります。医療的な判断や治療方針の決定の際には、必ず医師・医療従事者にご相談ください。 2022年、パンサーさんは人間ドックをきっかけに胃がんが判明しました。定年退職を数年後に控え、仕事に邁進していた中で受けた突然の告知でした。家族にがんの既往歴がなく、自身も健康には自信があったパンサーさんが、どのようにがんと向き合い、早期治療を経て現在の生活を取り戻したのか。その経緯をお話しいただきました。

人間ドックの内視鏡検査で指摘された異常

2022年、当時勤めていた会社の人間ドックで受けた内視鏡検査で胃の異常がみつかりました。その2、3年前から、会社が費用を負担してくれるということもあって、それまでの一般的な健康診断から人間ドックに切り替えて受診していました。それ以前の健康診断では、胃の検査といえばバリウム検査でしたが、人間ドックになってからは内視鏡検査を選択するようになりました。 その年の胃内視鏡検査の際、担当の医師から「少し怪しい箇所がある」と指摘を受けました。人間ドックを受けた施設からは、詳しい検査と治療のために別の病院を受診するようにと勧められました。

自ら選んだ近隣の総合病院への紹介状

私は精密検査を受けるにあたって、自宅から歩いて5分ほどの場所にある総合病院を選びました。そこは以前から知っている病院でしたが、かかりつけというわけではありませんでした。とにかく通院のしやすさを第一に考え、人間ドックの医師に「この病院に行きたい」と希望を伝え、紹介状を書いてもらいました。 紹介状を持って総合病院を受診し、改めて内視鏡検査を受けました。組織を採取し、その結果が出るまでには1週間ほどかかりました。検査の結果を聞きに行く日は、特に大きな不安を感じていたわけではなく、一人で病院へ向かいました。診察室に入ると、医師から画像を見せられながら、「胃がんです」とはっきりと告げられました。

家族にがん経験者がいない中で受けた突然の告知

医師からの告知は、非常に淡々としたものでした。重大な病気を伝える前の形式的な意思確認などは一切なく、いきなりの告知でした。私の父も祖父もがんにかかったことはなく、家系的にがんと縁があるとは思っていなかったため、その言葉を聞いた瞬間は大きなショックを受けました。「まさか自分が」という、驚きと戸惑いが混ざったような気持ちでした。 しかし、医師は続けて「ステージは1Aです。手術をすれば大丈夫です」と説明してくれました。早期発見であったことが、大きな救いでした。医師からは「3か月放置したからといって急激に悪化するような状態ではありませんが、手術は必要なので早めにしましょう」という提案がありました。私はその場で、この総合病院で手術を受けることを決めました。

ステージ1Aでの内視鏡手術の選択と準備

がんが見つかったのは胃の奥の方、十二指腸に近い部位でした。ステージ1Aという早期段階であったため、お腹を大きく切る開腹手術ではなく、内視鏡による切除手術が可能であるという説明を受けました。体への負担が少ないという点は、私にとって非常に心強い情報でした。 手術が決まった後、まずは会社に報告をしました。当時はまだ仕事をしていたため、10日間ほどの休暇が必要になることを伝えました。幸い、有給休暇が残っていたため、それを利用して休みを取ることができました。私の仕事はチームで共有して進める内容だったため、私が不在でも業務が滞る心配はなく、スムーズに引き継ぎをして入院に備えることができました。妻や子どもたちにもすぐに事実を伝えました。最初は驚いていましたが、早期で内視鏡手術で済むということを説明すると、ひとまずは安心した様子でした。

うっすらと意識がある中で行われた5時間に及ぶ内視鏡手術

内視鏡手術なので、全身麻酔ではなく静脈麻酔によって、意識がぼーっとするような状態でした。そのため、手術中の感覚はうっすらと残っていました。口からカメラが入っている違和感や、喉を通る時の感触などは覚えていますが、痛みはそれほど感じませんでした。 事前の説明ではもっと短時間で終わるものだと思っていましたが、実際には5時間ほどかかりました。病変部を丁寧に剥離していく作業には、それなりの時間を要したようです。手術が終わった直後は、喉にカメラを通し続けていたことによる痛みが強く残っていたのが印象的でした。それでも、お腹を切り開いたわけではないので、術後の回復は非常に早かったと感じています。

有給休暇を利用したコロナ禍の入院生活

手術後の入院期間中、コロナ禍ということもあって、家族の面会は一切禁止されていました。一人で過ごす時間は長かったですが、病院のスタッフの方々が適切に対応してくれたおかげで、不自由を感じることはありませんでした。 入院中の楽しみといえば、少しずつ再開される食事でしたが、最初は非常に消化の良いものから始まりました。体調自体は悪くなかったため、病院内を少し歩く程度の運動はしていました。

胃がんの原因となったピロリ菌の除菌治療

手術から2週間ほど経った後、ピロリ菌の検査も受けました。結果は陽性でした。医師からは「ピロリ菌がいると、再びがんになる可能性が高い」と説明を受け、除菌治療を行うことになりました。除菌の方法はシンプルで、特定の抗菌薬を1週間ほど服用するというものでした。 薬による副作用や体調の変化を心配していましたが、私の場合、幸いにも特につらい症状が出ることはありませんでした。1週間の服用を終え、その後の検査で無事に除菌ができていることが確認されました。胃がんの原因のひとつを取り除くことができたという事実は、将来的な再発の不安を軽減してくれる大きな一歩となりました。

術後の食事制限と以前と変わらない日常への回復

退院後、しばらくは食事に気を使う日々が続きました。医師からは「当分は消化に良いものを中心に食べてください」という指導がありました。私自身、あまり厳格に守っていたわけではありませんが、無理のない範囲で気をつけていました。それから半年ほど経つと、医師から「もう好きなものを食べていいですよ」という許可が出ました。 それ以降は、以前の生活とほぼ変わらない食事を楽しむことができるようになりました。外見にも変化はなく、体重が激減するようなこともありませんでした。今では、胃がんを経験したことを忘れてしまうほど、普通に食事をし、趣味のドライブを楽しむことができています。

がん保険と医療保険による経済的な備えの大切さ

今回の経験を通じて、保険の重要性を痛感しました。私が加入していたのは、がん保険ではありませんでしたが、病気全般をカバーする医療保険でした。この保険のおかげで、手術代や入院費、さらには一時金を受け取ることができました。 実際のところ、治療費として支払った金額よりも、保険から給付された金額の方が多く、経済的な負担は全くありませんでした。むしろ、少し余裕ができたほどです。さらに、その保険には「1年後に再発がなければ、また同額の給付が受けられる」といった特約も付いていました。病気になった際にお金の心配をしなくて済むというのは、精神的な安定に大きく寄与すると実感しました。

伝えたい、定期検査と早期発見の重要性

友人や元同僚には、自分が胃がんになったことを隠さずに話しています。私が元気に過ごしている姿を見て、彼らも驚くと同時に、早期発見の大切さを理解してくれたようです。特に、バリウム検査しか受けていなかった友人たちには、「絶対に一度は内視鏡検査を受けたほうがいい」と強く勧めています。 私の担当医も、「バリウム検査では見落とされる可能性がある小さな病変でも、内視鏡検査なら見つけることができる」と言っていました。早期であれば、私のように内視鏡手術で済み、後遺症もほとんどなく社会復帰が可能です。自分の経験を話すことで、一人でも多くの人が適切な検査を受け、早期発見につながればいいと考えています。

定期検査を継続し、前向きに生きる現在の心境

手術から数年が経過しましたが、今でも1年に1回は必ず内視鏡検査を受けています。会社を退職した後は健康保険の任意継続期間を利用して人間ドックを受けていましたが、その期間が終了したため、今後は手術を受けた総合病院で自費での検査を続ける予定です。費用はかかりますが、安心を買うと考えれば決して高くはないと感じています。 一度がんを経験したことで、再発の可能性がゼロではないことは理解していますが、それ以上に「早く見つければ治る」という自信がつきました。今は、好きな車をいじり、ドライブに出かけ、美味しいものを食べるという当たり前の日常が、何よりの幸せです。病気を過度に恐れるのではなく、適切に検査を受けながら、これからも自分らしい生活を楽しんでいきたいと思っています。

これからがんと向き合う方へのメッセージ

今、がんの治療をされている方や、気になる症状がある方にお伝えしたいことがあります。 定期的な検査を欠かさないでください がんは早期に発見できれば、現代の医療では十分に治療が可能な病気です。特に胃がんの場合は、バリウム検査だけでなく、内視鏡検査を定期的に受けることをお勧めします。私自身、人間ドックで内視鏡検査を選んでいたからこそ、ステージ1Aという早期に見つけることができ、日常生活への影響を最小限に抑えることができました。 経済的な備えと保険の確認をしておきましょう 治療を始めるにあたって、お金の心配は大きなストレスになります。自分が入っている保険の内容を改めて確認し、どのような給付が受けられるのかを把握しておくことは、治療に専念するための大きな支えになります。私の場合も、保険のおかげで費用の心配をせずに済み、精神的なゆとりを持って手術に臨むことができました。 信頼できる医師にお任せし、前向きに過ごしましょう 診断を受けた直後はショックを受けるものですが、今の医学を信じて、医師の提案する治療法に耳を傾けてください。早期であれば、手術後も以前と変わらない生活が待っています。あまり深刻になりすぎず、「治るんだ」という気持ちを持って治療を受けてください。
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