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前立腺がん、手術を選択した理由は、「すっきりしたい」という気持ちと同僚のがん体験

[公開日] 2025.12.08[最終更新日] 2026.01.26

写真はイメージです。(AIによる生成)
プロフィール お名前:Roxyさん(ニックネーム) 年代:60代 性別:男性 家族構成:妻と2人暮らし 仕事:契約社員 がんの種類:前立腺がん 診断時ステージ:ステージ2 診断年:2023年 現在の居住地:千葉県
※本体験談は、患者さん個人の経験に基づくものです。治療の経過や副作用、生活への影響には、個人差があります。医療的な判断や治療方針の決定の際には、必ず医師・医療従事者にご相談ください。 2023年、Roxyさんは会社の健康診断をきっかけに前立腺がんが見つかりました。告知を受けた当初から冷静に情報を集め、同僚の実体験などを参考に、ロボット支援下手術による「前立腺全摘除術」を選択されました。術後の経過は極めて順調で、心配された後遺症も生活に支障のない範囲に収まっているといいます。「悪いものは取ってしまってすっきりしたい」という潔い決断の背景や、がんを特別視せずに過ごす現在の心境についてお話しいただきました。

前立腺がん診断のきっかけは、健診で指摘されたPSA値の異常

きっかけは、毎年受けている会社の健康診断でした。2023年8月の健診結果で、前立腺特異抗原(PSA)の値が4.4ng/mLと基準値を超えていることがわかり、「要精密検査」の判定が出たのです。自覚症状は全くありませんでした。 結果を見てすぐ、自宅から通える範囲にある大学病院に自分で電話をかけました。通常、大学病院を受診するには紹介状が必要だと言われています。しかし、電話で事情を説明すると、健康診断の結果自体を紹介状扱いにして受け入れてくれるとのことでした。近隣には実績のある総合病院もありましたが、そこへ行くにはまた別の手続きが必要そうでしたし、電話一本でスムーズに対応してくれたその大学病院で検査を受けることに決めました。 仕事で長期出張があったため、実際に受診できたのは9月に入ってからでした。最初の診察で触診を受けた際、先生から「前立腺が硬いですね。これは詳しく調べましょう」と言われました。そこから、CTやMRI、そして前立腺の組織を採る針生検など、一通りの精密検査が始まりました。

医師から提示された手術と放射線治療の2つの選択肢

検査は9月から12月にかけて行われました。針生検の結果、悪性の細胞が見つかり、前立腺がんの確定診断を受けました。同時に行われた骨シンチなどの検査の結果、骨や他臓器への転移はない「前立腺内に限局している」こともわかりました。 がんの悪性度を示すグリソンスコアは「4+3=7」でした。もしこのスコアが6であれば、すぐに治療をせず経過を見る「監視療法」という選択肢もあったそうです。しかし、私の場合は7だったため、先生からは積極的な治療を勧められました。 提示された選択肢は、「放射線治療」か「前立腺全摘除術」の2つでした。先生は「どちらかの2択です」と、私の判断に委ねてくれました。セカンドオピニオンなどは特に考えず、この2つのどちらにするかを自分で検討することにしました。

放射線治療のリアルな体験談で「前立腺全摘除術」を決断

私は迷わず「前立腺全摘除術」を選びました。その決断には、会社の同僚の話が大きく影響しています。 たまたま同じ大学病院で、前立腺がんの放射線治療を受けている同僚がいました。彼から治療の様子を聞くと、照射のたびに膀胱に尿を溜めておかなければならず、それが非常につらいと言っていました。さらに、治療を終えた後もPSA値が少し上がってきているという話も聞きました。 何度も通院してつらい思いをしても、結局数値が上がって不安な日々を過ごすことになるのであれば、精神的な負担が大きいのではないかと思いました。また、小線源療法などの他の治療法もネットで調べましたが、実施している病院が限られており、遠方まで通う必要がありました。 それならば、手術でがん組織を完全に摘出した方が、後腐れがなく精神的にもすっきりする。年齢的にも前立腺全摘除術で問題ないだろうと判断し、大学病院での手術をお願いすることにしました。

術後の回復は順調、尿漏れも最小限

手術は、ロボット支援下手術で行うことになりました。手術支援ロボットの予約状況もあり、手術日は診断から少し空いて、翌年の3月末に決まりました。前立腺がんは進行が比較的ゆっくりだと聞いていたので、待機期間中も焦りや不安は特にありませんでした。 3月末に入院し、手術を受けました。術後の回復は自分でも驚くほど順調でした。手術翌日の昼には普通に食事をすることができ、術後2~3日で便通も戻りました。尿道カテーテルが取れてからは、病院内を元気に歩き回っており、入院期間はわずか1週間ほどでした。 前立腺がんの手術後に多くの人が悩まされる「尿漏れ」ですが、私の場合は術後からほとんどありませんでした。最近になって、寒さや仕事でトイレを我慢する場面などで少し漏れてしまうことはありますが、尿漏れパッドを使えば済む程度で、生活上の支障にはなっていません。 なぜ尿漏れが少ないのか考えてみたのですが、がんがわかる前から1年半ほど乗馬クラブに通っていたことが良かったのかもしれません。馬に乗る際、太ももで馬体を締め付ける動作が、自然と骨盤底筋のトレーニングになっていたのではないかと思います。現在は、気が向いた時に片足立ち運動を左右2分ずつ程度行い、その時に肛門を締める意識を持つようにしています。

性機能の喪失は「命には代えられない」と割り切る考え方

もう一つの後遺症として、勃起機能の喪失があります。(がんの位置などの理由で)手術によって神経が切断されるため、これは避けられないことでした。男として寂しい気持ちが全くないわけではありませんが、「まあ、その程度のことだ」と割り切っています。命には代えられませんし、年齢的にも受け入れられる変化でした。 父が直腸がんで人工肛門になったり、妹が婦人科系のがんを経験したりしていたので、がんに対する怖さや不安がなかったわけではありません。しかし、前立腺がんは生存率が高く、早期に発見できれば予後が良いという情報を事前に調べていたおかげで、そこまで深刻に捉えずに済みました。

がんを特別視せず、明るく過ごす現在

周囲に対して自分から積極的に「がんになった」と公表はしていませんが、聞かれれば、普通の世間話の延長で明るく話しています。私が暗い顔をしていないからか、周りも変に気を遣わず、普通に接してくれます。 現在は3か月に1回通院し、PSA検査を受けています。数値は低く安定しており、先生からも「特に問題はありません」とお墨付きをもらっています。再発への不安は今のところほとんど感じていません。 手術から時間が経ちましたが、仕事も続けられていますし、以前と変わらない穏やかな日常を送っています。あの時、迷わずに前立腺全摘除術を選んで本当に良かったと思っています。

これからがんと向き合う方へのメッセージ

私の経験から、今、がんと向き合っている方々にお伝えしたいことがあります。 経験者の「生の声」を参考にしてください 医師の説明だけでなく、実際に治療を受けた人の話を聞くことはとても役立ちます。私は同僚から放射線治療の具体的な苦労話を聞けたことで、迷いなく手術を選ぶことができました。ネットの情報だけでなく、身近な経験者のリアルな声に耳を傾けてみてください。 過度に恐れず、普段通りに過ごしてください 「がん」と聞くとどうしても暗いイメージを持ちがちですが、必要以上に怖がることはありません。正しい情報を得て、納得できる治療を選べば、以前と変わらない生活を取り戻すことは可能です。あまり深刻になりすぎず、前向きに治療と向き合ってほしいと思います。
体験談 前立腺がん

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