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ステージ3乳がん、治療と仕事を両立しながら生活の質を守るためにした私の選択

[公開日] 2025.12.05[最終更新日] 2026.01.22

写真はイメージです。(AIによる生成)
プロフィール お名前:ちゃみさん(ニックネーム) 年代:60代 性別:女性 家族構成:夫と2人暮らし 仕事:交通安全指導員 がんの種類:乳がん 診断時ステージ:ステージ3 診断年:2022年 現在の居住地:兵庫県
※本体験談は、患者さん個人の経験に基づくものです。治療の経過や副作用、生活への影響には、個人差があります。医療的な判断や治療方針の決定の際には、必ず医師・医療従事者にご相談ください。 2022年、交通安全指導員として働くちゃみさんは、ステージ3の乳がんと診断されました。早期に全摘手術を決断し、化学療法や放射線治療を受けながらも、仕事と生活のリズムを保つことを大切にしてきました。初期治療後に骨転移が判明した現在も、趣味の弓道という目標を支えに、病と向き合うちゃみさんにお話を伺いました。

自分で見つけたしこりから始まった乳がん治療

2022年、当時フルタイムで交通安全指導員として働いていましたが、ふとしたきっかけで異変を感じました。入浴後、鏡の前で自分の胸を触ってみたところ、しこりを発見したのです。痛みなどの自覚症状は特になかったものの、「これはまずいかもしれない」と感じ、すぐにブレストクリニックを受診しました。クリニックでマンモグラフィー検査を受けた際、画像を見た医師から「なぜもっと早く来なかったの」と言われ、この時点でほぼ乳がんであるとわかりました。その後、クリニックからの紹介で、当初は乳腺専門の病院を受診しました。しかし、そこで受けたPET検査で、大腸にも光る影があることが判明。乳腺と大腸の両方を診られる病院を探す必要が生じ、最終的に知人の紹介を経て、総合病院で治療を受けることになりました。 総合病院で改めて検査結果を見てもらったところ、乳腺外科の医師は「すぐに手術をしましょう」と非常に迅速な対応でした。最初に受診した専門病院では「そんなに急がなくていい」と言われていたのですが、こちらではその場で手術の空いている日を押さえられてしまい、驚いたことを覚えています。病理検査の結果、私の乳がんはルミナールBタイプで、ステージ3という、悪性度の高いがんとのことでした。 先生から示された治療方針は、まず手術で腫瘍を切除し、その後、術後補助療法として化学療法と放射線治療を行うというフルコースでした。私自身、再建手術は当初から考えていませんでしたし、できるだけ早く腫瘍を取り除きたいという気持ちが強かったため、先生の判断に全てお任せすることにしました。

現実を受け入れる力をくれた医師との出会い

最初に受診した専門病院の女性医師は、私の気持ちに寄り添ってくれる優しい先生でした。当時の私は不安で、先生の話を聞きながらよく泣いていました。しかし、総合病院の先生は男性で、こちらの甘い気持ちをスパッと切るような、現実をズバッと言ってくださるタイプでした。 最初は現実を突きつけられたようなショックもありましたが、今振り返ると、その先生の「すぐに切りましょう」という迷いのない断言が、私にとって逆に良かったのだと思っています。私には術前化学療法で腫瘍を小さくして乳房温存手術を選ぶといった選択肢を深く考える心の余裕がなく、迷わず先生にお任せできることで、むしろ気持ちの切り替えができました。この病院で治療を受けることを決め、私はクリスマスを病院で過ごし、年内に全摘手術を受けました。 手術中に、リンパ節への転移が見つかったため、リンパ節郭清も行いました。術後、予定通り化学療法と放射線治療を受けました。

働きながら治療を続けた1年間

治療中はフルタイムで仕事を続けていました。診断後すぐに職場に報告し、手術や化学療法、放射線治療の見通しを伝えて、休暇を取得させてもらいました。 化学療法は、まずパクリタキセルで治療し、その後にEC療法を行うものでした。約1年間にわたる治療でした。 幸いなことに、私は比較的副作用が軽い方でした。特にパクリタキセルは、血液検査の数値が落ちたために休薬したことはありましたが、吐き気などの体調不良はほとんどありませんでした。吐き気止めを飲んでいたこともあり、つらいことはなかったです。EC療法でもちょっとした倦怠感が出る程度で、食欲がなくなることや味覚障害などもありませんでした。 脱毛はありましたが、事前に準備していたウィッグを着用して仕事に行っていました。看護師さんからも感染対策や無理をしないようにという生活上のアドバイスをもらいながら、抗がん剤治療中も仕事を続けることができました。病気のことを忘れられる時間が欲しいという気持ちも強く、仕事があることで社会との繋がりを感じ、生活のリズムを保てたことが大きかったと思います。 化学療法が終わった後、放射線治療を25回受けました。この治療も、半休をいただき午前中に済ませるなど工夫をしながら、仕事と両立させることができました。

骨転移という新たな試練との向き合い方

初期治療が終わった後、ホルモン療法を開始しましたが、間質性肺炎の疑いが出たため中止となりました。 そして、初期治療から約1年後の2024年12月、仙骨への転移が見つかってしまいました。そのため、仙骨への放射線治療を行い、現在はランマークとフェソロデックスによる治療を続けています。 その後も、乳腺外科の先生からは骨転移部分が大きくなっているのではないかという懸念から、イブランスという薬を提案され、一時的に服用を開始しました。しかし、血液検査で白血球や好中球が下がってしまったため、現在は一旦休薬して様子を見ているところです。 現在は、放射線治療科が併設されていない病院で診察を受けているため、放射線治療を別の病院で受ける必要があり、複数の病院へ通院しなければならないことは大変です。夫は働きながら、できる限り送り迎えなどの協力をしてもらっています。

治療を頑張るために新たに始めた「弓道」というモチベーション

最初のクリニックの医師や看護師さんからは、インターネットでがんについて検索しすぎないようにとアドバイスされていました。間違った情報に惑わされたり、自分の余命などを見て気分が落ち込んだりする可能性があるからです。 それでもやはり気になるので、術後には同じ病気を持つ方のブログなどを読むようになりました。ブログからは、自分と同じような立場で、どのような副作用が出ているのか、それをどう乗り越えているのかなど、医学的な情報だけではない、生きた情報を得ることができ、大変役に立ちました。 化学療法室で点滴を受けている間は、薬剤師さんが丁寧に励ましてくれることも心強かったです。また、同じ病気で働きながら治療を受けている方との情報交換の機会があればいいなとは常々思っていますが、患者会などにはまだ参加できていません。 そんな私が今、治療を頑張るモチベーションになっているのが、新しく始めた弓道です。学生時代に弓道をしていた夫の影響で始めたのですが、初心者向けの募集があり、運良く抽選に当たったのです。 全摘手術とリンパ節郭清を行った左腕は、正直、まだしっかりと上がらない状態です。リハビリ不足を痛感していますが、弓道の稽古を通してストレッチのような効果もあり、少しずつ腕が伸びてきているように感じています。病気のことは周りには伝えていませんが、弓を引くという動作は体幹も使い、心身ともに鍛えられます。弓道の審査(日頃の修練の成果を評価してもらい、級位や段位を取得するための試験)という目標ができたことが、治療を続けていく力になっています。

これからがんと向き合う方へのメッセージ

私の経験から、今がんと向き合っている方にお伝えしたいことがあります。 定期的な検診を受けてください 自分は健康体でがんにはならないという根拠のない自信があったので、定期的な健康診断や乳がん検診を積極的に受けたことがありませんでした。しかし、病気になって初めて、年に1回でも自分の体をチェックすること、メンテナンスする機会を持つことの重要性を痛感しました。特に乳がん検診はぜひ受けて欲しいです。 備えとしての保険を見直しましょう 私は診断の約1年前に、それまで入っていた医療保険を解約してしまっていました。長く続く治療の中では、高額な抗がん剤など、医療費の自己負担額はかなり大きくなります。高額療養費制度に助けられはしますが、それでも家計への影響は無視できません。万が一に備えて、保険は安易に解約しない方がいいと伝えたいです。 医師との相性も大切にしてください 医師によって、病状の伝え方や治療方針の提案の仕方はさまざまです。優しく寄り添って欲しい人もいれば、私のように迷わず決断を下してほしい人もいます。自分が納得し、お任せできると思える医師に出会うことが、治療を乗り切る上で非常に大切だと感じています。 病気のことを忘れられる時間を作りましょう 治療中は、病気のことばかり考えてしまいがちですが、仕事や趣味など、病気のことを忘れられる時間を持つことは、精神的な健康を保つ上でとても重要です。治療中でも続けられることを見つけて、社会との繋がりや生活のリズムを保ってください。
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