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乳がん治療の支えは、楽しみの場であると同時に大切な情報交換の場である地域コミュニティ

[公開日] 2025.12.01[最終更新日] 2026.01.16

写真はイメージです。(AIによる生成)
プロフィール お名前:fumさん(ニックネーム) 年代:70代 性別:女性 家族構成:夫と二人暮らし 仕事:自営業手伝い がんの種類:乳がん 診断時ステージ:ステージ0 診断年:2021年 現在の居住地:東京都
※本体験談は、患者さん個人の経験に基づくものです。治療の経過や副作用、生活への影響には、個人差があります。医療的な判断や治療方針の決定の際には、必ず医師・医療従事者にご相談ください。 2021年、fumさんは乳がんステージ0の診断を受けました。発見のきっかけは、ご自身で気づいたわずかな乳房の分泌物でした。早期発見でしたが、その後の手術、放射線治療、そして現在も続くホルモン療法と、多くの治療を経験されています。診断から4年が経過した今、治療による副作用や再発への不安とどのように付き合い、日々を過ごされているのかをお話していただきました。

発見のきっかけは、ブラジャーについたわずかな分泌物

2021年の1月、右の乳房だったのですが、ブラジャーに水滴のような分泌物がついているのに気づきました。「なんだろう」と思って少し押してみると、やはりタラタラと分泌物が出てきました。 これはおかしいと思い、すぐに近くのクリニックを受診しました。そこでマンモグラフィーと触診、そして超音波(エコー)検査を受けました。ですが、この時の検査では特に異常は見つからず、「影も何も見つからない」とのことでした。医師からは「閉経後にホルモンの影響で、そういう分泌物が出ることもあります。半年後にもう一度来てください」と言われました。 言われた通り、半年後の7月に再びクリニックを受診しました。マンモグラフィーではやはり映らなかったのですが、超音波(エコー)検査で5mmほどの小さな影が見つかったのです。 「組織診をします」ということになり、1週間後に局所麻酔をして細胞を採取しました。その検査の結果、「乳がん」と告げられました。非浸潤性だったため、ステージは0でした。 診断は出ましたが、そのクリニックでは手術ができないとのことでした。いくつかの病院を紹介していただいたのですが、その時私は72歳。がんの治療は手術後も長く続きます。5年後、10年後の通院のことを考えた時、自宅から一番近い大学病院が良いだろうと判断しました。紹介状を書いていただき、7月の末に全てのデータを持って大学病院を受診しました。 大学病院では改めてMRIなどの検査を行いましたが、幸い転移は認められずステージ0の非浸潤性乳管がんと確定診断されました。すぐに家族には話をしました。夫は、彼の母親や兄弟をがんで亡くしているので、やはりショックだったようです。娘たち(当時40代)は、手術を決める時などに一緒に病院へついて来てくれました。母親が乳がんになったことで、自分たちのこととしても心配し、先生にいろいろと質問していました。

手術後の放射線治療とホルモン療法の副作用

当時はコロナ禍の真っ只中でした。さまざまな検査の都合もあり、「手術は3か月後になります」と言われ、10月に乳房温存手術を受けました。「深さ3cmほどを円錐形に切除しました」と説明を受けました。入院期間は3泊4日と、非常に短かったのを覚えています。術後の先生のお話では、7月には5mmだったがんが、手術時には9mmになっていたとのことでした。 退院から10日後くらいから、今度は放射線治療が始まりました。治療自体は短い時間ですが、通院は体の負担が思っていたより大きく、近くの病院にしておいてよかったと思いました。 放射線治療中や治療後もしばらくは、めまいがしたり、息切れや動悸がしたりしました。もともと運動が好きで、術後も軽いバランスボール運動などを始めたのですが、めまいで倒れそうになることが3回ほどあり、怖くなってやめました。 放射線治療終了後、アロマターゼ阻害薬によるホルモン療法が始まってから、体にさまざまな変化が現れました。 ホルモン療法の副作用としてつらいのは、筋肉のこわばりと関節痛です。特に朝起きた時、指がこわばって動かしにくかったり、膝や股関節が痛むようになりました。整形外科も受診し、MRIも撮って調べましたが、軟骨が減っているわけでもないとのことでした。 主治医の先生に相談しましたが、「関節痛があまりにつらいなら薬を変える選択肢もありますが、その薬でも別の副作用の可能性はあります」と説明されました。「日常生活は、少し我慢すれば問題なく送れているので我慢します」と伝え、今も同じ薬を続けています。 副作用と付き合いながら、日常生活で心がけていることがあります。もともと運動をしていたおかげか骨密度は高かったのですが、薬の副作用で骨密度が下がることも心配されていました。そのため、骨密度を下げないよう、今もヨガやピラティスなどの運動を心がけたり、カルシウムやビタミンDを摂ったりすることも意識しています。おかげさまで、今のところ骨密度の低下は見られません。運動をすると血流が良くなるのか、こわばりや痛みも少し楽になる気がします。

がん闘病記と身近ながん体験者の話が一番参考に

乳がんと診断され、いろいろ情報収集しました。インターネットで調べたり、図書館でがんに関する書籍を探して読みました。そんな中で一番参考になったのは、図書館で見つけた西加奈子さんの闘病記「くもをさがす」です。この本では、治療後の生き方のことなどが書かれており治療中の生活に関して役立ちました。 患者会には参加しませんでした。あまりいろいろ人の話を聞きすぎると、かえって迷いが生じると思ったからです。しかし、身近な友人の話は参考にしました。 私の周りには、私以外に3人ほど乳がん経験者の友人がいます。彼女たちの話も聞きました。全摘した人、再発して今も治療を続けている人などさまざまです。 私ががんになる前に聞いていた乳がんの話は、全摘して腕が上がらなくなったなど、もっと大変なものが多かったのです。それに比べると、私は早期発見でき、早期治療できたという安心感はありました。 しかし、10年経ってから肺に転移した友人の話を聞いて、「5年経ったから、10年経ったから安心、というわけではない。乳がんとは長く付き合っていくしかない」という気持ちも持っています。 がんの告知から4年が経ちました。今も続けているヨガやピラティス、地域のコミュニティは、私にとって運動や楽しみの場であると同時に、大切な情報交換の場になっています。がんに限らず、「関節痛ならあの整形外科がいいわよ」といった地域の情報を交換できるのはとてもありがたいです。 ホルモン療法も、あと1年で終わる予定です。主治医の先生からは、「薬が終わった後も、半年に1回は経過観察を続けてください」と言われています。幸い、今の主治医の先生とは相性が良く、副作用の相談にも親身にのってくださるので、信頼しています。 これからも同じ病院で経過観察を続け、万が一再発したとしても「またその時に考えよう。それまで余計な心配はしないようにしよう」今はそんな心境です。

これからがんと向き合う方へのメッセージ

私の経験から、今がんと向き合っている方に伝えたいことがあります。 情報は入れすぎないようにしてください。 私は、患者会には参加せず、あえて情報を入れすぎないようにしました。情報が多いと、かえって自分の治療に迷いが生じることもあるかと思います。大切なのは、ご自身の主治医とよく話し合い、自分の受けている治療を信じて納得することだと感じています。 副作用や不安は、一人で抱え込まないでください。 治療中、特に放射線治療後やホルモン療法の副作用はつらいものがありました。「再発」への不安も常につきまとうと思います。痛みや不安は我慢せず、主治医に相談してください。私の場合は、副作用の痛みを緩和するために運動を続けたり、友人や地域のコミュニティで話を聞いてもらったりすることが支えになりました。 少しでもおかしいと感じたら迷わず検査を受けてください。 私の場合、最初の検査では異常なしでしたが、半年後の再検査でがんが見つかりました。もし最初のきっかけ(分泌物)を放置していたら、あるいは半年後の検査に行かなかったら、ステージ0での発見は難しかったかもしれません。ご自身の体の小さな変化に気づき、検診を受け続けることの大切さを、身をもって感じています。
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