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自覚症状のない乳がん、発見のきっかけは子宮頸がんの術前検査

[公開日] 2025.11.17[最終更新日] 2026.01.06

写真はイメージです。(AIによる生成)
プロフィール お名前:まめ74さん(ニックネーム) 年代:50代 性別:女性 家族構成:夫と二人暮らし 仕事:専業主婦 がんの種類:子宮頸がん、乳がん 診断時ステージ:子宮頸がん(ステージ0)、乳がん(ステージ1A) 居住地:北海道 診断年:2022年(子宮頸がん)、2022年(乳がん)
※本体験談は、患者さん個人の経験に基づくものです。治療の経過や副作用、生活への影響には、個人差があります。医療的な判断や治療方針の決定の際には、必ず医師・医療従事者にご相談ください。 まめ74さんは、2019年に脳出血を経験し、高次脳機能障害の後遺症があるため、以降、専業主婦として過ごしています。2022年、ひどい生理痛をきっかけに受診した婦人科で子宮頸がんの疑いが見つかりました。さらに、その精密検査の過程で、自覚症状のなかった乳がんが偶然発見されました。子宮と乳房、立て続けに手術を受けることになったまめ74さんに、診断から治療、現在の心境についてお話しいただきました。

乳がん発覚のきっかけはひどい生理痛と、それに伴う子宮頸がんの検査

事の始まりは、長年悩まされていた生理痛でした。40代半ばを過ぎてからますますひどくなり、ある時、自宅で動けなくなるほどの激痛に襲われました。コロナ禍ではありましたが、ただごとではないと感じた主人が救急車を呼んでくれたのです。 幸い、脳出血になった時からのかかりつけである先生(専門は循環器)が受け入れてくださり、腹部のX線検査などを受けました。内科の先生は「婦人科領域かもしれない」と判断し、すぐに自宅近くの婦人科クリニックへの紹介状を書いてくれました。 クリニックで診てもらったところ、「子宮腺筋症の可能性があります。子宮がかなり大きくなっていますね」とのことでした。そして、「年齢的にも子宮頸がんと子宮体がんの検査を受けた方がいい」と勧められ、大学病院の婦人科の紹介状を書いてくれました。

子宮頸がんの治療に向けた術前検査で判明した乳房の影

大学病院の婦人科で精密検査を受けた結果、子宮頸がんは「ステージ0(上皮内がん)」と診断されました。ごく初期の段階で見つかったことになります。 婦人科の先生からは、治療として子宮頸部の一部を切除する「円錐切除術」を提案され、手術を受けることが決まりました。そして、その円錐切除術のための術前検査として造影CTを撮ったところ、思わぬことが判明しました。右胸の辺りに腫瘤が発見されたのです。 婦人科の先生から「自分で触ってわかりませんでしたか?」と聞かれましたが、私には全く自覚症状がありませんでした。「院内に乳腺外科があるので、そちらでも診てもらいましょう」と、すぐに手配をしてくれました。

乳がんの告知は「ああ、やっぱりな」

婦人科から乳腺外科に紹介され、乳がんの検査を受けました。乳腺外科の先生は、超音波検査の画像を見ながら「うーん」と考え込むような反応をされました。その時点で「これは、がんではないとは言いきれない状況なのだな」となんとなく思ったことを覚えています。 腫瘤の大きさは15mmほどとのことで、針生検(組織検査)も行いました。先生からは「急いで結果を出しますが、1週間くらいかかります」と告げられました。 1週間後、私は夫と一緒に結果を聞きに行きました。診断は「乳がんで、ステージは1Aです」とのことでした。不思議なことに、その時は「ああ、やっぱりな」という気持ちでした。 23歳の時、私は肝臓がんで父を亡くしています。当時まだ46歳だった父が、治療で弱っていく姿が「がん」のイメージとして強く刻まれていました。そのため、子宮頸がんの疑いがあると言われたとき、「自分もあんな風になってしまうのではないか」という不安がありました。そのため子宮頸がんであると告げられた時は、大きなショックを受けました。 しかし、乳がんの疑いから告知まで1週間あったため、「心の準備」ができました。その期間に、インターネットで乳がんについて調べました。もちろん、重い症状の方の闘病ブログなども目に入り不安にもなりましたが、同時に医療関係者が発信している客観的な情報などを積極的に参考にしました。そこで「ステージ1であれば、そこまで深刻に考えず、前向きに先生と話し合って治療を進めよう」と、自分の中で気持ちを固めていました。

治療方針の決定―迷わず選んだ「全摘出」

告知を受けた時、私は事前に調べていた知識をもとに、先生に「私のサブタイプは何でしょうか?」と自分から尋ねました。先生は「一番多いタイプのルミナルAですよ。深刻にならずに、まずは手術に向けて頑張りましょう」と言ってくださいました。 手術の方法については、腫瘍の大きさと場所から「乳房温存手術」と「乳房全摘出術」のどちらでも可能だと説明されました。しかし、私はその場で「先生、私は全摘で考えています」と伝えました。 そう決めた理由はいくつかあります。まず、乳房温存手術の場合は術後に放射線治療が必要になることが多く、それを避けたいという気持ちがありました。また、私には脳出血の既往や高血圧という他の病気もありました。そして何より、「悪いところは完全に取り切ってしまいたい」という思いが強かったのです。胸の形が失われることへの抵抗感よりも、がんをしっかり治療したいという気持ちが勝ちました。 先生は再建術についても説明してくださり、「手術と同時に再建もできるし、後からでもできますよ」とのことでしたが、再建しないことを選択しました。 手術日は、診断から約1か月後という、大学病院にしてはとても早い日程で決めていただくことができました。

子宮・卵巣全摘出術と乳房全摘出術で起こった体の変化

婦人科の検査で、子宮頸がんとともに子宮腺筋症の診断も受けていたため、まず子宮頸部の円錐切除術を受け、それとは別に子宮と卵巣の摘出手術を受けることになっていました。2022年8月に子宮と卵巣の全摘出手術を受け一旦退院。9月に入ってから、今度は乳がんの手術(右乳房全摘出)のために再入院し手術を受けました。 乳がんの手術後、少し感染を起こしてしまい、傷の治りが少し遅れました。乳がんの手術に加え、子宮・卵巣を全摘したことで、私の体にはさまざまな変化がありました。当然ですが右胸の膨らみはなくなりました。そして片方の胸を摘出したことで、自分でもわかるほど体のバランスが悪くなった感覚があります。普通に立っていても、手術した側が軽くなり、少し崩れているような感じです。 また、傷痕が少し肥厚(ひこう)して残っているため、温泉などの公衆浴場に行くことには少し気が引けるようになりました。 ただ、体調面でいえば、乳がんの手術そのものよりも、子宮と卵巣を摘出したことによる影響の方が大きいと感じています。 卵巣を摘出したことで、私の体は閉経後の状態になりました。そのため、乳がんの術後治療として、「アロマターゼ阻害薬」という種類のホルモン剤を内服することになりました。 ホルモン療法の副作用としては、骨がきしむように痛む感覚がありました。幸い、体が慣れるとその痛みはなくなり、現在は膝が少し痛むかなという程度で済んでいます。起き上がれないほどの倦怠感といった重い副作用は出ていないので、恵まれている方だと感じています。 乳がん告知から3年が経った今、日常生活は落ち着いていますが、再発への不安が完全になくなったわけではありません。残った方の胸が少し痛むと、「もしかしてこちらにも?」と不安がよぎります。常に頭の片隅にはその心配があります。今は3か月ごとの検診を受け、腫瘍マーカーの結果を聞いて「大丈夫でしたよ」と言われるたびに、心の底からホッと胸をなでおろすという繰り返しです。

70代の母が乳がんに。患者家族の立場で気づいたこと

診断当初、インターネットで情報を探した際、どうしても重い症状の方や良くない経過をたどった方のブログが目につき、不安が募りました。入院中にそのことを看護師さんにポロっと漏らした時、「治った人は、わざわざブログなんか書かないものよ。だから悪い情報の方が目に入りやすいだけ。治っている人の方が圧倒的に多いのだから心配しないで」と言われ、その一言に本当に救われました。 今、私が感じているのは、同じがんを経験した人と話せる場の必要性です。特に私が住んでいる北海道のような地方では、患者会のような集まりが少なく、情報交換の機会がありません。 最近、70代の母が、乳がんと診断されました。私とはタイプが違い、トリプルネガティブだったため、抗がん剤治療を受けることになりました。母を見ていると、高齢者は私たちのようにSNSやインターネットを使いこなして情報を得ることが難しいという現実を痛感します。オンラインでの交流も素晴らしいですが、やはり対面で、世代を超えて話せる場がもっとあればいいのにと感じています。 私自身は、最初にがんが見つかった大学病院で婦人科と乳腺外科がうまく連携してくださり、診断から治療までスムーズに進んだため、何の疑問も持たず、セカンドオピニオンを受けようとは一度も考えませんでした。 しかし、母の治療方針をめぐって、その考えが変わりました。母は最初、手術先行を提案されましたが、別の病院で標準治療として勧められた術前化学療法を受けることにしました。しかし、結果的にその化学療法の副作用で肺炎を起こしてしまい、治療方針の変更を迫られることになりました。その時、兄弟で話し合い、「本当にこの治療法でいいのか、セカンドオピニオンも必要なのではないか」という話になったのです。 同じ乳がんでも、サブタイプや年齢、持病によって治療法はさまざまで、一人ひとり状況が違います。もし今後、私自身が再発や転移した際には、その時は納得のいく治療を選ぶために、セカンドオピニオンも選択肢に入れようと考えるようになりました。

これからがんと向き合う方へのメッセージ

がんと診断されると、誰もが不安になると思います。私自身の経験から、大切だと感じたことをお伝えします。 何よりもまず「正しい知識」を持ってください。 知識がないことが、恐怖心や不安を大きくさせます。今はインターネットや書籍で、信頼できる医療機関や学会が発信する情報を得ることができます。正しい知識は、医師とコミュニケーションを取り、納得して治療を進める上での一番の武器になると思います。 情報の取捨選択も大切です。 インターネット上には、どうしても不安をあおるような情報や、重い症状の方の体験談も多くあります。看護師さんに言われたように、「治った人はわざわざ発信しない」という側面も知ってください。希望を失わず、ご自身の状況に合った客観的な情報を見るように心がけてほしいです。 一人で抱え込まないでください。 ご家族や信頼できる友人、医師や看護師など、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちは楽になります。もし可能であれば、同じがんを経験した人の話を聞ける患者会などを探してみるのも良いと思います。 治療選択はご自身で納得した上で決めることが大切です。 私自身はセカンドオピニオンを受けませんでしたが、母の経験を通してその重要性を学びました。医師から提案された治療法に少しでも疑問や迷いがあれば、別の医師の意見を聞くこともためらわないでください。ご自身が「これでいこう」と納得して治療に臨むことが、とても大切だと思います。
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