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スキルス胃がんの基礎知識
スキルス胃がんとは? 難治性のがん、スキルス胃がん スキルス胃がんは、胃にできる悪性腫瘍のひとつです。胃がんの中だけでなく、人が発症するさまざまながんの中でも難治性のがんです。 スキルス胃がんは、胃壁や胃の組織にしみこんでいくよう... -
がんの臨床試験(治験)一覧
このページは本サイトにて掲載している臨床試験(治験)情報を1つにまとめたものです。... -
【治験広告】悪性黒色腫の方を対象としたT-hIL12を用いたウイルス療法の治験のご案内
本ページは、信州大学からの委託による治験お問い合わせページです。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載いたします。 本治験の概要 本医師主導治験は切除不能又は転移がある悪性黒色腫の患者を対象とします。 ... -
ファンコーニ症候群
ファンコーニ症候群とは、腎臓の近位尿細管の機能が障害されることにより引き起こされる病気で、本来近位尿細管で再吸収されるはずの物質が、再吸収されずに尿としてそのまま排泄される病態を呈します。ファンコーニ症候群では、本来再吸収されるはずのアミノ... -
胃がん治療薬ビロイなど抗がん剤3製品が新たに承認へ
3月4日に開催された厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、審議事項のうち3製品が、また報告事項のうち1剤が抗がん剤関連であった。 審議品目 トルカプ錠160mg、同錠200mg(カピバセルチブ) 申請企業:アストラ... -
【治験広告】T細胞リンパ腫(TCL)の方へ 再発又は難治性TCLの第1相、第2相の治験のご案内
本ページは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 今回の募集については、第1相の患者さんより募集を... -
インフュージョンリアクション
インフュージョン・リアクションとは、急性輸液反応、注入反応、点滴反応などの意味で分子標的治療薬の点滴時にみられる副作用のことです。いわゆる抗がん剤による過敏症とは異なる特有の症状がみられることから、日本語には訳さず英語読みで表記されます。 ... -
RECIST レシスト
RECISTとは、固形がんに対する治療が効いているか、効いていないかという判定に用いる評価基準です。Response Evaluation Criteria in Solid Tumorsの略であり、レシストといいます。 治療開始前に... -
オプジーボ、キイトルーダおよびテセントリクなど、5つの免疫チェックポイント阻害薬の違いを6つのがん種別にまとめてみた
免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは 免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは、がん細胞を攻撃するT細胞の働きにブレーキをかけている蛋白質であるPD-1とPD-L1の結合を阻... -
血液がんとは
そもそも血液がんとは 血液がん(造血器腫瘍)は、造血幹細胞が「がん化」したもので、その種類は多岐にわたります。大きく分類すると、「白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」に分けられ、それぞれのがん種によってその原因や治療法は異なります。 ... -
PD(ピーディー);Progressive Disease
Progressive Disease(プログレッション ディジーズ)とは、がんが進行することです。略してPD(ピーディー)。日本語では病態進行といいます。 「がんが進行する」とは、胃がんや肺がんなどの固形がんではの『がんが大きく... -
肺がんの診断・検査 ‐ 肺がんの疑い〜確定診断まで –
肺がん疑い~肺がん確定診断 肺がんは、胸部X線、喀痰細胞診、胸部CTによる検査に加え、気管支鏡によりがんが疑われる場所から採取した組織や細胞を顕微鏡で観察し、確定診断します。 肺がんの検診 がん検診の目的は、「①がんを早期... -
家族・親戚が被害を受けたフォーデイズから考える、食品で「がんが治る」「病気がよくなる」
新規サービス『オンコレ』担当の筒井です。 先日「フォーデイズ」という清涼飲料水が「がんが治る」、「目が治る」といった効能を謳い販売したとして、フォーデイズ株式会社が一部業務停止命令になったことが話題になりました。 噂によると、ピ... -
東てる美さん、故 野際陽子さん、中村獅童さん、いときんさんを襲った肺腺がんとは?その治療法とは?
ここ最近、「がん」が報道されることも増えてきました。その中には、これまであまりなじみがなかった言葉も多く飛び交っています。例えば「肺腺がん」——東てる美さん、(女優)故 野際陽子さん(女優)・中村獅童さん(歌舞伎役者)・いときんさん(ET... -
オプジーボなど抗PD-(L)1抗体薬の効果予測因子を同定:血漿中の可能性免疫因子がカギに
近畿大学医学部内科学教室(腫瘍内科部門)主任教授の林秀敏先生、近畿大学病院がんセンター特任教授の中川和彦先生、京都大学大学院医学研究科がん免疫PDT研究講座特定教授の茶本健司先生、京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センターセンター... -
肺がんの種類と分類|4つのタイプとその特徴
組織別に治療法が異なる肺がん 肺がんは、がん細胞の形や状態から、大きく「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分けられ、非小細胞肺がんは「扁平上皮がん」と「非扁平上皮がん」に、非扁平上皮がんは「腺がん」と「大細胞がん」にわけられます。これを... -
乳がんの新薬ベージニオ(アベマシクリブ)の治療を受ける前に知っておきたいこと
乳がんの新薬ベージニオとは ベージニオ(一般名アベマシクリブ) ベージニオとは、サイクリン依存性キナーゼであるCDK4およびCDK6を阻害することでがん細胞が増えることを抑える経口分子標的薬です。2018年11月30日に発売され、乳がん... -
免疫チェックポイント阻害薬5つの違いを5つの癌種別にまとめてみた
目次 免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは 肺がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬) 胃がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬... -
【体験談】肺がん治療の進歩~ステージ4、2年半つきあって~
名前:三木 正裕 年齢:68歳 性別:男性 住所:神戸市 職業:調理師(現在も介護施設厨房で勤務しています) がん種:肺がん(扁平上皮がん) 現在のステージは4。再発のため2017年6月からキイトルーダで治療中です。 自身が... -
ECOG PS;Performance Status(イーコグ ピーエス;パフォーマンスステータス)
ECOG PS(Performance Status、パフォーマンス ステータス)とは、ECOG(いーこぐ)という米国の腫瘍学の団体が決めた全身状態の指標であり、患者さんの日常生活の制限の程度を示します。 以下は日本臨床研究グループ(JC... -
リュープリン(リュープロレリン)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 リュープロレリン 商品名 リュープリン 治験薬コード 一般名英語表記 Leuprorelin ... -
irAE(immune-related Adverse Events)
irAEとは免疫関連副作用(immune-related Adverse Events)のことで、おもに免疫チェックポイント阻害薬の投与により引き起こされる副作用を指します。免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1およびCTLA-4といった免... -
【治験広告】JAK2阻害剤投与中の骨髄線維症の方へ 新たな治験薬のご案内
本ページは、ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 はじめに 本治験は、貧血を伴う骨髄線維症の方を対... -
大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 「夜間学校」2024
オンコロが共催する、がん情報究極のセミナー 特定非営利活動法人 西日本がん研究機構(WJOG)、特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワーク、エイツーヘルスケア株式会社、がん情報サイト「オンコロ」(3Hクリニカルトライアル株式会社)が... -
アバスチン(ベバシズマブ)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 ベバシズマブ 商品名 アバスチン 治験薬コード 一般名英語表記 Bevacizumab ... -
【出現率調査】がん患者さんを対象としたアンケート
アンケートにご協力をいただけるがん患者さんを募集しています。このアンケートは今後実施予定のアンケート調査の前に、オンコロをご覧の方の中に対象となる方がどのくらいおられるかを把握するために実施いたします。ご協力いただける方は、以下の内容を... -
小細胞肺がんとは(疾患情報)
肺の構造と働き 肺は、肋骨に囲まれ胸膜に包まれた臓器で、空気の通り道である気管の左右にあります。気管の右側にある肺は上葉、中葉、下葉の3つの区画に分かれておりそれぞれ気管に続く気管支が広がっています。左側の肺は上葉と下葉に分かれており、右... -
Karnofsky Performance Status(カルノフスキー パフォーマンス ステータス;KPS)
Karnofsky Performance Statusとは(カルノフスキー パフォーマンス ステータスとは)、全身状態をスコア化したものです。 「カルノフスキーの一般全身状態スコア」、「カルノフスキー指数」とも呼ばれ、略語ではKPS... -
小細胞肺がんの種類と分類
小細胞肺がんのステージ(病期) がんの治療を行う際には、まず検査によってがんの種類や進行度を診断し、循環・呼吸・免疫・栄養状態の全身状態を踏まえてどのような治療が適切かを判断します。そのためがんの病期を診断することが治療方針を決定する上で... -
ラゼルチニブとタグリッソの一騎打ち
※本記事はEvaluate社の許可のもと、オンコロが翻訳したものです。内容および解釈については英語の原文を優先します。正確な内容については原文をお読みください。 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社の分子標的薬の重要な試験が行... -
マントル細胞リンパ腫とは?治療法・薬剤・治験ほか関連情報
マントル細胞リンパ腫とは マントル細胞リンパ腫は、悪性リンパ腫という血液がんの1つです。悪性リンパ腫は、血液中のリンパ球ががん化して異常に増殖し続ける病気です。全身のリンパ管の途中にある「リンパ節」や胸腺・脾臓・扁桃などのリンパ組織に... -
子宮肉腫の診断・症状等の疾患情報
子宮肉腫とは 子宮の肉腫は、子宮の筋肉や結合組織(脂肪や線維からなる支持組織)に発生する悪性腫瘍で、子宮の内膜から発生する子宮体がん(子宮内膜がん)とは違います。非上皮性細胞(間葉系細胞:筋肉、骨、結合組織など)に由来する悪性腫瘍は肉腫と... -
レンビマ(レンバチニブ)
概要 一般名 レンバチニブ 商品名 レンビマ 治験薬コード E7080 一般名英語表記 Lenvatinib 商品名英語表記 Lenvima 種類 キナーゼ阻害剤 ... -
ITT intention to treat
ITT(intention to treat)とは、医薬品の臨床試験などの研究の解析方法のひとつです。 医薬品の臨床試験では試験の進行に伴い、治療が実施不能や続行不可能になる患者さんが発生します。このように試験の治療から脱落した患者... -
瘻孔(ろうこう)
瘻孔(ろうこう)とは、、炎症などによって生じ た、皮膚や粘膜と臓器をつなぐ、または臓器と別の臓器をつなぐ異常な管状の穴のことをいいます。体の表面に見えている(開口している)ものと、身体の中でつながっているものとがあります。瘻孔の原因としては... -
【承認申請】ダトポタマブ デルクステカン、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の転移性乳がんの二次/三次治療を対象に製造販売承認を申請
第一三共株式会社は3月14日、抗TROP2抗体薬物複合体であるダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd)について、ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性(IHC 0, IHC 1+ または IHC 2+/ISH-)の手術不能または... -
CPS(Combined Positive Score)
CPSとはCombined Positive Scoreの略です。腫瘍におけるPD-L1発現を、免疫組織化学染色(IHC)により算出したスコアのことで、腫瘍細胞に加えて、リンパ球、マクロファージといった腫瘍浸潤免疫細胞も評価対象としています... -
【承認】トルカプ+フェソロデックス併用療法、特定の遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性/HER2陰性進行再発乳がんに対する製造販売承認を取得
アストラゼネカ株式会社は3月27日、「トルカプ錠」(一般名:カピバセルチブ)について、フェソロデックス(一般名:フルベストラント)との併用療法で、「内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1又はPTEN遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性... -
診断されるまでに、どのようなことが行われる?
監修:日本医科大学 勝俣範之 先生 さまざまな検査に加えて、確定診断には病理検査が必要 がんが疑われる場合、診断の手がかりを得るために、問診と診察のほか、血液検査、病理検査、内視鏡検査、超音波・X線・CT・MRI・PETといった画像... -
無増悪生存期間(むぞうあくせいぞんきかん)-PFS
無増悪生存期間(PFS)とは、治療中(治療後)にがんが進行せず安定した状態である期間のことです。 進行がんの患者さんにとって治療により生存期間を延長することが最も重要ですが、長期間にわたり病態が安定し生活の質を保つことできることも... -
ホルモン受容体陽性HER2陰性早期乳がんにリボシクリブ+内分泌療法、無浸潤疾患生存期間を有意に改善
この記事の3つのポイント ・ホルモン受容体陽性HER2陰性早期乳がんを対象とした第3相NATALEE試験 ・リボシクリブ+内分泌療法の有効性・安全性の比較検証試験 ・無浸潤疾患生存期間を有意に改善 2024年03月21日、医... -
腎盂・尿管がんとは(疾患情報)
腎盂がん・尿管がんとは 腎臓は、尿をつくる腎実質という部分と尿が集まる腎盂という部分からできています。また、尿管は腎臓と膀胱をつなぐ管であり、腎実質でつくられた尿は腎盂を経て尿管を通り、膀胱へ送られて最終的に排出されています。 尿を... -
キイトルーダ(ペムブロリズマブ)
概要 一般名 ペムブロリズマブ 商品名 キイトルーダ 治験薬コード MK-3475 一般名英語表記 Pembrolizumab 商品名英語表記 KEYTRUDA 種類... -
【承認】エルレフィオ、再発または難治性の多発性骨髄腫に対し製造販売承認を取得
ファイザー株式会社は3月26日、抗悪性腫瘍剤の抗BCMA/CD3二重特異性抗体「エルレフィオ 皮下注44mg、同76mg」(一般名:エルラナタマブ(遺伝子組換え))について、「再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)」... -
腎盂・尿管がんの種類と分類
ステージ(病期)と種類・分類について 腎盂・尿管がんのステージ(病期)は、「腎盂・尿管・膀胱がん取扱い規約(日本泌尿器科学会ほか編)に記載されているTNM分類がよく用いられ、治療方針の決定にも利用されています。TNM分類は、①T:腫瘍... -
肺がんのゲノム(遺伝子)医療|遺伝子のタイプ別の治療法
プレシジョン・メディシン;遺伝子異常に合わせた薬物治療 2000年ごろまで、肺がんの薬物療法は、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの大きく2つに分けられているだけした。肺がんの約90%を占める非小細胞肺がんの患者さんに薬物療法か必要になったとき... -
小細胞肺がんの治療-進展型の標準治療-
進展型の治療 進展型では、広範囲のがんに効果が期待できる薬物療法が治療の選択肢です。使用される薬剤は腎臓の状態、PSやと年齢によって決められます。 一般に、70歳以下の若年者でPS良好な患者さんでは白金製剤のシスプラチンにトポイソメラー... -
「癌」と「がん」の違い
漢字の「癌」と平仮名の「がん」は医学的に使い分けられており、「癌」は上皮細胞(外界と接している細胞:肺がん、胃がん、乳がん等の気管や消化管、乳管を介して外界とつながっていると考える)に由来する悪性腫瘍を指します。これに対して「がん」はすべて... -
ORR(overall response rate)
overall response rate 【解説】全奏効率のことで、がん治療薬などの効果があった患者さんの割合をいいます。通常、画像上で明らかな縮小が確認できる完全奏効(CR)と部分奏効(PR)の合計で表されま... -
BRAF遺伝子変異とは
BRAF遺伝子変異は、細胞増殖の指令の伝達に関わるBRAF遺伝子の異常です。BRAFの600番目のアミノ酸はバリン(V)と呼ばれる必須アミノ酸ですが、これが変異によってグルタミン酸(E)に変わると、増殖しろという命令が出し続けられ、がんが無... -
メラノーマ(悪性黒色腫)の基礎知識
皮膚の構造とメラノーマ(悪性黒色腫) 皮膚は大きく分けて表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。また、表面に一番近い表皮は、更に角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分かれています。 基底層には、ところどころメラニン色素(皮膚の色素... -
サイトカイン放出症候群(CRS)
サイトカイン放出症候群とは抗体医薬品の投与中または投与直後に現れる、炎症性サイトカインの放出によって引き起こされる症状の総称です。抗体医薬品の投与によって体の中の免疫応答が必要以上に活性化され、インターロイキンやインターフェロンなどのサイト... -
肺がんのステージ(病期)|TMN分類とは
がんの進行の程度を示すステージ ステージ(病期)は、がんの進行の程度を示す言葉で、肺がんでは、がんの大きさ、広がり、リンパ節やほかの臓器への転移の有無によって決められます。肺がんの治療方針は、組織型と病期でほぼ決まるため、病期の決定は重要... -
今井雅之さん死去 壮絶な闘病の末…
所属事務所は「弊社所属の俳優、今井雅之が、大腸癌であることを先日皆様にご報告させて頂き治療・リハビリに懸命に励んで参りましたが、容態急変にて5月28日(木)午前3時05分に都内病院にて逝去いたしました」と報告し「治療に携わって下さいました病... -
急性骨髄性白血病と闘った”みぃみ”の記録
息子、瑞騎(みずき 愛称:みぃみ)が2017年2月6日に永眠しました。3歳2ケ月でした。2歳5ケ月で急性骨髄性白血病を患い、辛い治療も笑顔で頑張っていた瑞騎。 2017年3月25日、四十九日法要を無事に執り行うことができましたので... -
アバスチン、サイラムザ、そしてザルトラップ。3つの血管新生阻害剤(VEGF阻害剤)の違いを3つのがん種別にまとめてみた
血管新生阻害剤(抗VEGF阻害剤)とは、血管新生に不可欠な因子である血管内皮増殖因子(VEGF)が血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)に結合することを阻害することで血管内皮細胞の遊走、増殖を抑制し、血管新生を阻害する。 がんは増殖、転... -
小細胞肺がんの検査
疑いがあるときに行う検査 集団検診で肺がんの疑いがある人を見つけた場合や咳・血痰など肺がんが疑われる症状がある人に最初に行われるのが胸部X線(レントゲン)検査です。この検査で肺がんが否定できない陰影が見つかった場合には、胸部のコンピュータ... -
【治験広告】骨髄線維症の方対象 PIMキナーゼ阻害薬を用いた治験のご案内
本ページは、住友ファーマ株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 はじめに 本治験は骨髄線維症の方を対象とした、新しいお薬の治験です... -
【臨床試験開始】日本における大腸がんの腹膜播種に対する積極的切除の意義検証
国立がん研究センターは3月14日、腹膜播種を伴う大腸がんに対する積極的切除(完全減量手術)の安全性を評価する臨床試験を2024年4月から開始すると発表した。 大腸がんは進行すると他臓器への転移や腹腔内にがん細胞が散らばる腹膜播種を起こ... -
HER2(ハーツー)
HER2とは(ハーツーとは)、細胞の増殖に関与するとされるタンパク質のことです。 正常な細胞にもわずかに存在し、細胞の増殖調節能をになっていると考えられていますが、過剰に発現、活性化することで細胞の増殖制御ができなくなりがん化します。... -
冷やして予防 -抗がん剤の副作用対策-
京都大学は、手足を冷却することで抗がん薬パクリタキセルの副作用である末梢神経障害(しびれ)を予防できることを確認し、本研究結果は、2017年10月12日に医学誌「Journal of the National Cancer Institut... -
用量制限毒性(DLT)
用量制限毒性(DLT)とは新規抗がん剤を患者さんに投与する際にこれ以上の増量ができない理由となる毒性(有害事象)のことをいいます。抗がん剤の治験では、NCIのCTCAEという基準で規定されていてグレード3以上の非血液学的毒性あるいはグレード... -
治験・臨床試験に関するQ&A
治験や臨床試験に関するQ&Aを順次掲載 こちらも参照ください。 ・オンコロ辞典「臨床研究/臨床試験/治験」 ・もっと知ってほしい薬の開発と臨床試験のこと 治験を実施する医療機関や医師はどうやって選ばれるの? 製薬企業が実施... -
肺がんに対する5種類のALK阻害薬の違いザーコリ、アレセンサ、ジカディア、ローブレナ、ブリガチニブ
ALK阻害薬とは 未分化リンパ腫キナーゼ(略称ALK;以下ALK)融合遺伝子は、非小細胞肺がんの約3~5%に認められ、非小細胞肺がんのなかでも腺がんに特異的にみられる遺伝子である。ALK融合遺伝子はがん細胞の増殖に関わる遺伝子のなかでも特... -
肺がん治療の最近の変化をキャッチアップ
1月20日、日本肺癌学会 教育研修委員会企画の『Update in Thoracic Oncology』が開催された。 同セミナーは、診療におけるClinical Questionと将来を踏まえ、最新情報を網羅した内容となっており、主に医... -
がん領域におけるリアルワールドデータの構築と利用はどこまで進んだか?:日本の現状と課題を考える
2月22日~24日、第21回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO 2024)が名古屋国際会議場で開催された。「会長企画シンポジウム1:Real World Data(RWD)活用に向けた基盤整備」のセッションの中で、松本繁巳先生(京都大学大学... -
愛知県がんセンター中央病院
愛知県がんセンター中央病院の基本情報 愛知県がんセンター中央病院は愛知県が運営する日本初のがん専門病院で、がん研究から、診断・治療、さらには緩和ケアまで含めた広い分野でがんと闘う組織を整備しています。がんセンターを受診する、すべての患者さ... -
Best supportive care (BSC);ベストサポーティブケア
Best supportive care (BSC;ベストサポーティブケア)とは、がんに対する積極的な治療を行わずに症状緩和の治療のみを行う事です。 積極的な治療とは外科治療、化学療法、免疫療法、放射線治療、遺伝子治療の事を指します。... -
OS(オーエス;Overall Survival;オーバーオールサバイバル;全生存期間)
全生存期間とは、臨床試験において治療法の割り付け開始日もしくは治療開始日から患者さんが生存した期間のことを示します。英語ではOverall Survivalといい、略してOS(オーエス)といいます。 患者さんが亡くなった原因ががんによ... -
「がん治療中に運動してもよいと思いますか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.18
オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワ... -
コース(サイクル、クール)
抗がん剤など薬物療法の投与期間と休薬期間の1 つのまとまりを指し、サイクル、クールと呼ぶこと も。薬物療法は副作用を伴うため次の投与まで体を回復させる休薬期間が必要で、1 コース1 ~ 4 週 を数回繰り返すことが多い。薬物療法のスケジ... -
ハザード比 HR Hazard Ratio ハザードレシオ
ハザード比とは統計学上の用語で、臨床試験などで使用する相対的な危険度を客観的に比較する方法です。英語でHezard Ratio、略してHRとも言います。 ある臨床試験で検討したい新薬Aと比較対象の薬剤Bとを比べたとき、ハザード比が1で... -
FLT3-ITD変異陽性急性骨髄性白血病の一次治療を対象としたキザルチニブの販売承認申請をFDAが受理
10月25日、第一三共株式会社は、FTL3阻害剤であるキザルチニブについて、「FLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病(AML)」の一次治療を対象とした販売承認申請が米国食品医薬品局(FDA)に受理されたと発表した。 AMLは、骨... -
2レジメンの治療歴がある転移性大腸がんに対するロンサーフ+アバスチン、年齢に関わらず有効性を示す
この記事の3つのポイント ・2レジメンの治療歴がある転移性大腸がんが対象の第3相のSUNLIGHT試験 ・ロンサーフ+アバスチン併用療法の有効性・安全性をロンサーフ単剤と比較検証 ・年齢に関わらずロンサーフ+アバスチン併用... -
【臨床試験開始】プラチナ抵抗性卵巣がん等を対象とした抗体薬物複合体DS-6000の第2/3相臨床試験
第一三共株式会社は4月4日、抗CDH6抗体薬物複合体DS-6000の、プラチナ抵抗性卵巣がん等を対象とした第2/3相臨床試験(REJOICEOvarian01)において、最初の患者さんへの投与を開始したことを発表した。 DS-6000... -
中枢神経系(CNS)
中枢神経系とは、神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域のことであり、脳と脊髄からなります。脳は大きく大脳、小脳、脳幹の3つに分けられます。ヒトでは特に大脳が発達しており、思考、知覚、言語、記憶などの大きな役割を持... -
免疫チェックポイント阻害薬の効果予測のためのPD-L1検査
PD-L1検査の結果で使う薬が変わる 私たちのからだには、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、免疫細胞のT細胞が活性化し、異物を攻撃 、排除して、からだを守る免疫機能が備わっています。一方で、免疫機能が過剰に働... -
パドセブ(エンホルツマブ ベドチン)
概要 一般名 エンホルツマブ ベドチン 商品名 パドセブ 治験薬コード AGS-22M6E 一般名英語表記 Enfortumab Vedotin 商品名英語表記 PADCEV ... -
治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対するアミバンタマブ+ラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤併用療法、良好な抗腫瘍効果を示す
この記事の3つのポイント ・治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がんを対象とした第1/2相CHRYSALIS-2試験 ・EGFRとMETに対する二重特異性抗体のアミバンタマブ+第3世代EGFR-TKIのラゼルチニブ+プラ... -
がん治療の専門医が「がんと診断されたら最初に読む本」を発刊
がん情報サイト「オンコロ」の開設時より、メディカル・サポーターとして、様々なプログラムにも協力頂いてきた勝俣医師。2024年2月、自身4冊目となる書籍『あなたと家族を守る がんと診断されたら最初に読む本』が発刊された。今回は、同書籍を発刊し... -
白血病の再発・転移について
急性白血病の再発について 具体的な話の前に、総論的な説明をします。急性白血病では完全寛解後も微小残存病変(MRD)が存在していて、それが再び増殖してくることを再発と呼びます。寛解導入療法中や、終了後にも再発が起こる場合があります。 ... -
【上顎洞がん体験談】生きる気力を失いかけても前向きに生きたい~ステージ4頭頸部がん、試練の連続~
歯槽膿漏?花粉症? 今から2年ほど前のことでした。左上の歯茎がジュクジュクして痛くなってきたので、近所の歯医者に通院しだしたのが始まりでした。 そこでは歯槽膿漏と歯周病ということで、左上の最も悪い歯を一本抜きブリッジを入れて痛みはそ... -
進行性胆道がんに対する一次治療としてのイミフィンジ+ゲムシタビン+シスプラチン併用療法、全生存期間と無増悪生存期間を改善
この記事の3つのポイント ・切除不能/局所進行性/転移性胆道がん患者が対象の第3相試験 ・一次治療としてのイミフィンジ+ゲムシタビン+シスプラチン併用療法の有効性・安全性をプラセボと比較検証 ・イミフィンジ+ゲムシタビン+シスプラ... -
サークリサ(イサツキシマブ)
概要 一般名 イサツキシマブ 商品名 サークリサ 治験薬コード SAR-650984 一般名英語表記 Isatuximab 商品名英語表記 SARCLISA 種類 ... -
CDC活性 補体依存性細胞傷害活性
CDC活性とはComplement-Dependent Cytotoxicityの略でADCC活性と同じく抗体薬がターゲットの役割を行う作用です。 がん細胞に抗体薬が結合するところまではADCC活性と同じですが、CDC活性は抗体薬に... -
カルセド(アムルビシン)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 アムルビシン 商品名 カルセド 治験薬コード 一般名英語表記 Amrubicin 商品名... -
タキソール(パクリタキセル)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 パクリタキセル 商品名 タキソール 治験薬コード 一般名英語表記 Paclitaxel ... -
ステージ3の肺がん(非小細胞肺がん)治療を受ける前に知っておきたいポイント
肺がんとは 肺がんは、空気の通り道である気管や気管支、肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。 肺がんが進行すると、増殖したがん細胞が血液やリンパ液などの流れにのって、体の異なる臓器に転移することもあります。転移しやすい場... -
小細胞肺がんの再発・転移
小細胞肺がんが局所再発した場合 小細胞肺がんは再発しやすいのが特徴の一つです。小細胞肺がんが局所再発した場合は、化学療法を行うことになります。初めて腫瘍が見つかった時の初回治療終了から再発までの期間が長いほど、再発した腫瘍に対する化学療法... -
大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 2022「on the WEB」
オンコロが共催する、がん情報究極のセミナー 特定非営利活動法人 西日本がん研究機構(WJOG)、がん情報サイト「オンコロ」(3Hクリニカルトライアル株式会社)、エイツーヘルスケア株式会社、公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構、特定非営利... -
ファーストライン
ファーストラインとは、手術不可能ながんに対して抗がん剤治療する場合の初めの抗がん剤治療のことです。1次治療や初回治療ともいいます。通常、手術不可能な場合の抗がん剤治療は効果が乏しくなるまで、または副作用等により抗がん剤が使えなくなるまで、... -
肺がんの臨床試験(治験)一覧
日本国内で実施中の肺がんの臨床試験(治験)です。 Clinical trials.gov等で「lung cancer」と検索したときに該当したものを掲載しています。(一部除く)... -
アブラキサン(nab-パクリタキセル)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 nab-パクリタキセル 商品名 アブラキサン 治験薬コード 一般名英語表記 Paclitaxel ... -
小細胞肺がんの治療-標準治療-
小細胞肺がんの標準治療について 小細胞肺がんは進行が速いがんであり、残念ながら腫瘍が発見された時には手術が適応にならない時期の腫瘍であることが多いのが現状です。小細胞肺がんに対して手術療法が選択される場合は、肺以外の他の臓器やリンパ節... -
生存率を左右する「がん悪液質」を克服するには
がん患者さんは体重が減少していっても、「がんでやせるのは仕方のないこと」と思い込んでいないだろうか。しかし、近年、がんによるやせである「悪液質」に早く対処して急激な体重減少を防げば、がんが進行しても治療が継続でき生存率の改善につながること... -
EGFRエクソン20挿入変異を有する進行性非小細胞肺がん患者に対するAmivantamab(JNJ-61186372)
この記事の3つのポイント ・EGFRエクソン20挿入変異を有する進行性非小細胞肺がん患者が対象の第1相試験 ・二重特異性抗EGFR及びcMet抗体Amivantamab単剤療法の有効性・安全性を検証 ・全患者群の客観的奏効率は36... -
完全切除後のEGFR変異陽性非小細胞肺がんに対する術後補助療法としてのタグリッソ単剤療法、無病生存期間65.8ヶ月を示す
この記事の3つのポイント ・完全切除後のEGFR変異陽性非小細胞肺がん患者が対象の第3相試験 ・術後補助療法としてのタグリッソ単剤療法の有効性・安全性をプラセボと比較検証 ・全患者群における無病生存期間は65.8ヶ月を示し、プラセ... -
イミフィンジ単剤療法が胆道がんと肝細胞がん、イミフィンジ+イジュド併用療法が肝細胞がんと非小細胞肺がんに対する承認をそれぞれ取得
2022年12月28日、アストラゼネカ株式会社は、抗PD-L1抗体薬であるイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ、以下イミフィンジ)と抗CTLA-4抗体薬であるイジュド(一般名:トレメリムマブ、以下イジュド)について、下記の適応症において12... -
高齢者や強力な治療に不適格な未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するモスネツズマブ+ポライビー、良好な抗腫瘍効果を示す
この記事の3つのポイント ・高齢者や強力な治療に不適格な未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫が対象の第1/2相のGO4055試験 ・CD3とCD20を標的とする二重特異性抗体モスネツズマブ+抗CD79b抗体薬物複合体ポライビー併用... -
未治療の局所進行/転移性尿路上皮がんに対するパドセブ+キイトルーダ、無増悪生存期間および全生存期間を改善
この記事の3つのポイント ・未治療の局所進行/転移性尿路上皮がんを対象とした第3相EV-302試験 ・ネクチン-4標的抗体薬物複合体パドセブ+抗PD-1抗体薬キイトルーダの有効性・安全性を比較検証 ・化学療法と比較して無増悪生存期...