-
【治験広告】膀胱全摘手術を受けた方・予定されている方へ 術後補助療法を用いた治験のご案内
本ページは、中外製薬株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 はじめに 本治験は、がんが筋層やそれより深く広がっている筋層浸潤性膀胱がん... -
EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対する初回治療としてのアミバンタマブ+ラゼルチニブ、無増悪生存期間を有意に延長
この記事の3つのポイント ・EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんを対象とした第3相のMARIPOSA試験 ・抗EGFR/MET完全ヒト型二重特異性抗体アミバンタマブと第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害剤ラゼルチニブの有効性・... -
肺がんの種類と分類|4つのタイプとその特徴
組織別に治療法が異なる肺がん 肺がんは、がん細胞の形や状態から、大きく「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分けられ、非小細胞肺がんは「扁平上皮がん」と「非扁平上皮がん」に、非扁平上皮がんは「腺がん」と「大細胞がん」にわけられます。これを... -
【治験広告】悪性黒色腫の方を対象としたT-hIL12を用いたウイルス療法の治験のご案内
本ページは、信州大学からの委託による治験お問い合わせページです。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載いたします。 本治験の概要 本医師主導治験は切除不能又は転移がある悪性黒色腫の患者を対象とします。 ... -
スキルス胃がんの基礎知識
スキルス胃がんとは? 難治性のがん、スキルス胃がん スキルス胃がんは、胃にできる悪性腫瘍のひとつです。胃がんの中だけでなく、人が発症するさまざまながんの中でも難治性のがんです。 スキルス胃がんは、胃壁や胃の組織にしみこんでいくよう... -
ECOG PS;Performance Status(イーコグ ピーエス;パフォーマンスステータス)
ECOG PS(Performance Status、パフォーマンス ステータス)とは、ECOG(いーこぐ)という米国の腫瘍学の団体が決めた全身状態の指標であり、患者さんの日常生活の制限の程度を示します。 以下は日本臨床研究グループ(JC... -
がんの臨床試験(治験)一覧
このページは本サイトにて掲載している臨床試験(治験)情報を1つにまとめたものです。... -
乳がんの新薬ベージニオ(アベマシクリブ)の治療を受ける前に知っておきたいこと
乳がんの新薬ベージニオとは ベージニオ(一般名アベマシクリブ) ベージニオとは、サイクリン依存性キナーゼであるCDK4およびCDK6を阻害することでがん細胞が増えることを抑える経口分子標的薬です。2018年11月30日に発売され、乳がん... -
インフュージョンリアクション
インフュージョン・リアクションとは、急性輸液反応、注入反応、点滴反応などの意味で分子標的治療薬の点滴時にみられる副作用のことです。いわゆる抗がん剤による過敏症とは異なる特有の症状がみられることから、日本語には訳さず英語読みで表記されます。 ... -
膀胱がんとは (疾患情報)
膀胱とは 膀胱は、腎臓でつくられた尿を一時的に溜めて体外に排出する働きを持つ、骨盤内の袋状の臓器です。内側の大部分が尿路上皮(移行上皮)という粘膜で覆われています。 膀胱がんは、膀胱から発生するがんの総称であり、その約90%以上が尿... -
血液がんとは
そもそも血液がんとは 血液がん(造血器腫瘍)は、造血幹細胞が「がん化」したもので、その種類は多岐にわたります。大きく分類すると、「白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」に分けられ、それぞれのがん種によってその原因や治療法は異なります。 ... -
Karnofsky Performance Status(カルノフスキー パフォーマンス ステータス;KPS)
Karnofsky Performance Statusとは(カルノフスキー パフォーマンス ステータスとは)、全身状態をスコア化したものです。 「カルノフスキーの一般全身状態スコア」、「カルノフスキー指数」とも呼ばれ、略語ではKPS... -
冷やして予防 -抗がん剤の副作用対策-
京都大学は、手足を冷却することで抗がん薬パクリタキセルの副作用である末梢神経障害(しびれ)を予防できることを確認し、本研究結果は、2017年10月12日に医学誌「Journal of the National Cancer Institut... -
リュープリン(リュープロレリン)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 リュープロレリン 商品名 リュープリン 治験薬コード 一般名英語表記 Leuprorelin ... -
【治験広告】JAK2阻害剤投与中の骨髄線維症の方へ 新たな治験薬のご案内
本ページは、ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 はじめに 本治験は、貧血を伴う骨髄線維症の方を対... -
抗PD-1抗体+抗CTLA-4抗体±化学療法の安全性に関するふたつの結果
11月2日~4日、第64回日本肺癌学会学術集会が幕張メッセで行われた。同学術集会のセッション「複合免疫療法の最新開発情報と課題」の中で、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)+イピリムマブ(商品名:ヤーボイ)療法に関する2つの演題が発表された。 ... -
Best supportive care (BSC);ベストサポーティブケア
Best supportive care (BSC;ベストサポーティブケア)とは、がんに対する積極的な治療を行わずに症状緩和の治療のみを行う事です。 積極的な治療とは外科治療、化学療法、免疫療法、放射線治療、遺伝子治療の事を指します。... -
肺がんの診断・検査 ‐ 肺がんの疑い〜確定診断まで –
肺がん疑い~肺がん確定診断 肺がんは、胸部X線、喀痰細胞診、胸部CTによる検査に加え、気管支鏡によりがんが疑われる場所から採取した組織や細胞を顕微鏡で観察し、確定診断します。 肺がんの検診 がん検診の目的は、「①がんを早期... -
【販売開始】HER2陽性の乳がんおよび大腸がん治療薬「フェスゴ配合皮下注」が国内で発売
中外製薬株式会社は11月22日、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体・ヒアルロン酸分解酵素配合剤「フェスゴ配合皮下注」に関して、「HER2陽性の乳がん」および「がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」を... -
小細胞肺がんとは(疾患情報)
肺の構造と働き 肺は、肋骨に囲まれ胸膜に包まれた臓器で、空気の通り道である気管の左右にあります。気管の右側にある肺は上葉、中葉、下葉の3つの区画に分かれておりそれぞれ気管に続く気管支が広がっています。左側の肺は上葉と下葉に分かれており、右... -
アブラキサン(nab-パクリタキセル)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 nab-パクリタキセル 商品名 アブラキサン 治験薬コード 一般名英語表記 Paclitaxel ... -
ハザード比 HR Hazard Ratio ハザードレシオ
ハザード比とは統計学上の用語で、臨床試験などで使用する相対的な危険度を客観的に比較する方法です。英語でHezard Ratio、略してHRとも言います。 ある臨床試験で検討したい新薬Aと比較対象の薬剤Bとを比べたとき、ハザード比が1で... -
ORR(overall response rate)
overall response rate 【解説】全奏効率のことで、がん治療薬などの効果があった患者さんの割合をいいます。通常、画像上で明らかな縮小が確認できる完全奏効(CR)と部分奏効(PR)の合計で表されま... -
アバスチン、サイラムザ、そしてザルトラップ。3つの血管新生阻害剤(VEGF阻害剤)の違いを3つのがん種別にまとめてみた
血管新生阻害剤(抗VEGF阻害剤)とは、血管新生に不可欠な因子である血管内皮増殖因子(VEGF)が血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)に結合することを阻害することで血管内皮細胞の遊走、増殖を抑制し、血管新生を阻害する。 がんは増殖、転... -
急性リンパ性白血病とは
急性リンパ性白血病とは 白血病は血液を構成する細胞の異常増殖をきたす疾患で、それは他の臓器で言う所の「がん」です。 血液は血小板、赤血球、白血球などの血液細胞と呼ばれる細胞によって構成されています。これらの細胞たちは、全て骨中心にあ... -
膀胱がんの検査と診断
膀胱がんの検査 膀胱がんの検査は、まず尿の中に血液やがん細胞が含まれていないかどうかを尿検査によって確かめます。そこでがんが疑われた場合には、超音波検査や膀胱鏡検査により詳しい検査をします。更に、がんの広がりや転移の有無を調べるためには、... -
オプジーボ、キイトルーダおよびテセントリクなど、5つの免疫チェックポイント阻害薬の違いを6つのがん種別にまとめてみた
免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは 免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは、がん細胞を攻撃するT細胞の働きにブレーキをかけている蛋白質であるPD-1とPD-L1の結合を阻... -
EGFR変異陽性の進行非小細胞肺がんに対するタグリッソ+化学療法、無増悪生存期間を有意に改善
この記事の3つのポイント ・EGFR変異陽性の進行非小細胞肺がんが対象の第3相FLAURA2試験 ・第3世代チロシンキナーゼ阻害薬タグリッソ+化学療法の有効性・安全性を検証 ・タグリッソ単剤と比較して無増悪生存期間を有意に改善 ... -
ESMO 2023:泌尿器がん
2023年10月20日から24日まで、スペイン・マドリードでESMO(欧州臨床腫瘍学会)が開催された。がん領域としてASCO(米国腫瘍学会)に続く最大規模の学術集会(学会)であるESMOでは、毎年多くの注目すべき研究結果が発表されている。今... -
RECIST レシスト
RECISTとは、固形がんに対する治療が効いているか、効いていないかという判定に用いる評価基準です。Response Evaluation Criteria in Solid Tumorsの略であり、レシストといいます。 治療開始前に... -
膀胱がんの治療
膀胱がんの治療の決め方 治療方針の決定の際には、病期と併せてがんの悪性度や患者さんの全身状態、患者さんの希望などを総合的に検討していきます。 膀胱がんのTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術) 内視鏡を尿道から膀胱内に挿入し、がんを電... -
【乳がん体験談】乳がんになってようやく向き合った自分の人生
友永綾美さん 芸能関係のお仕事をされています。 左胸のシコリに気付いてから受診まで5カ月の期間 私が乳がんの告知を受けたのは、2019年の12月11日(50歳)でした。 その年の夏頃、左胸のアンダーラインに少々の痛みとシコリ... -
小細胞肺がんの再発・転移
小細胞肺がんが局所再発した場合 小細胞肺がんは再発しやすいのが特徴の一つです。小細胞肺がんが局所再発した場合は、化学療法を行うことになります。初めて腫瘍が見つかった時の初回治療終了から再発までの期間が長いほど、再発した腫瘍に対する化学療法... -
急性骨髄性白血病と闘った”みぃみ”の記録
息子、瑞騎(みずき 愛称:みぃみ)が2017年2月6日に永眠しました。3歳2ケ月でした。2歳5ケ月で急性骨髄性白血病を患い、辛い治療も笑顔で頑張っていた瑞騎。 2017年3月25日、四十九日法要を無事に執り行うことができましたので... -
PD(ピーディー);Progressive Disease
Progressive Disease(プログレッション ディジーズ)とは、がんが進行することです。略してPD(ピーディー)。日本語では病態進行といいます。 「がんが進行する」とは、胃がんや肺がんなどの固形がんではの『がんが大きく... -
小細胞肺がんの種類と分類
小細胞肺がんのステージ(病期) がんの治療を行う際には、まず検査によってがんの種類や進行度を診断し、循環・呼吸・免疫・栄養状態の全身状態を踏まえてどのような治療が適切かを判断します。そのためがんの病期を診断することが治療方針を決定する上で... -
肺がんに対する5種類のALK阻害薬の違いザーコリ、アレセンサ、ジカディア、ローブレナ、ブリガチニブ
ALK阻害薬とは 未分化リンパ腫キナーゼ(略称ALK;以下ALK)融合遺伝子は、非小細胞肺がんの約3~5%に認められ、非小細胞肺がんのなかでも腺がんに特異的にみられる遺伝子である。ALK融合遺伝子はがん細胞の増殖に関わる遺伝子のなかでも特... -
CGP検査が広く適切に使われるために:現状と課題克服への道筋
11月2日~4日、第64回日本肺癌学会学術集会が幕張メッセで行われた。同学術集会のセッション「分子標的治療とprecision medicine」の中で、「肺癌に対する遺伝子パネル検査の実際と出口戦略の検討」について、高濱隆幸先生(近畿大学... -
白血病の再発・転移について
急性白血病の再発について 具体的な話の前に、総論的な説明をします。急性白血病では完全寛解後も微小残存病変(MRD)が存在していて、それが再び増殖してくることを再発と呼びます。寛解導入療法中や、終了後にも再発が起こる場合があります。 ... -
がん免疫療法の新薬キイトルーダ(ペムブロリズマブ)とオプジーボ(ニボルマブ)の違い
免疫チェックポイント阻害薬全般についての情報はコチラ ニボルマブ(オプジーボ)とペムブロリズマブ(キイトルーダ)について オプジーボとキイトルーダの適応状況 昨今話題の免疫チェックポイント阻害薬。2017年9月28日現在、日本... -
乳がんの新薬パルボシクリブ(イブランス)の治療を受ける前に知っておきたい7つのこと
<pclass="toc_title"> 目次 1 乳がんの新薬パルボシクリブ(イブランス)について 1.1 2017年9月27日、イブランスが国内承認取得 1.2 サイクリン依存性キナーゼ4/6... -
VEGF阻害剤サイラムザとEGFR-TKIの併用療法の日本初承認が肺がん治療に与える影響とは
2020年11月27日、血管新生阻害剤(VEGF阻害剤)であるサイラムザ(一般名:ラムシルマブ、以下サイラムザ)は、承認事項一部変更承認により上皮増殖因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対して「エル... -
irAE(immune-related Adverse Events)
irAEとは免疫関連副作用(immune-related Adverse Events)のことで、おもに免疫チェックポイント阻害薬の投与により引き起こされる副作用を指します。免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1およびCTLA-4といった免... -
血管透過性
血管透過性とは、血管とその周りの組織との間で起こる水分や栄養分などの移動のことです。正常な血管では、水分や糖、アミノ酸といった小さな物質は血管壁を透過しますが、タンパク質などの大きな物質は血管壁を通過することができません。しかし、がん組織の... -
【非会員でも参加可能】治療選択とインフォームドコンセントに関するアンケート
※このアンケートはオンコロ会員でなくても参加条件を満たす方はご参加いただけます。ご協力をお願いいたします。 はじめに 近年、医療技術の発展により、各がん種における治療選択肢は増加の一途をたどっています。一方、複数の選択肢が存在するに... -
CPS(Combined Positive Score)
CPSとはCombined Positive Scoreの略です。腫瘍におけるPD-L1発現を、免疫組織化学染色(IHC)により算出したスコアのことで、腫瘍細胞に加えて、リンパ球、マクロファージといった腫瘍浸潤免疫細胞も評価対象としています... -
【体験談】肺がん治療の進歩~ステージ4、2年半つきあって~
名前:三木 正裕 年齢:68歳 性別:男性 住所:神戸市 職業:調理師(現在も介護施設厨房で勤務しています) がん種:肺がん(扁平上皮がん) 現在のステージは4。再発のため2017年6月からキイトルーダで治療中です。 自身が... -
肺がんのステージ(病期)|TMN分類とは
がんの進行の程度を示すステージ ステージ(病期)は、がんの進行の程度を示す言葉で、肺がんでは、がんの大きさ、広がり、リンパ節やほかの臓器への転移の有無によって決められます。肺がんの治療方針は、組織型と病期でほぼ決まるため、病期の決定は重要... -
中枢神経系(CNS)
中枢神経系とは、神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域のことであり、脳と脊髄からなります。脳は大きく大脳、小脳、脳幹の3つに分けられます。ヒトでは特に大脳が発達しており、思考、知覚、言語、記憶などの大きな役割を持... -
大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts 「夜間学校」2023
オンコロが共催する、がん情報究極のセミナー 特定非営利活動法人 西日本がん研究機構(WJOG)、特定非営利活動法人 近畿がん診療推進ネットワーク、エイツーヘルスケア株式会社、がん情報サイト「オンコロ」(3Hクリニカルトライアル株式会社)が... -
治療歴のあるPSMA陽性転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する放射性リガンド療法177Lu-PSMA-617、無増悪生存期間を有意に改善
この記事の3つのポイント ・治療歴のあるPSMA陽性転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象とした第3相のPSMAfore試験 ・放射性リガンド療法177Lu-PSMA-617の有効性・安全性を検証 ・アンドロゲン受容体経路阻害薬の切り替... -
ESMO 2023:乳がん
2023年10月20日から24日まで、スペイン・マドリードでESMO(欧州臨床腫瘍学会)が開催された。がん領域としてASCO(米国腫瘍学会)に続く最大規模の学術集会(学会)であるESMOでは、毎年多くの注目すべき研究結果が発表されている。今... -
今井雅之さん死去 壮絶な闘病の末…
所属事務所は「弊社所属の俳優、今井雅之が、大腸癌であることを先日皆様にご報告させて頂き治療・リハビリに懸命に励んで参りましたが、容態急変にて5月28日(木)午前3時05分に都内病院にて逝去いたしました」と報告し「治療に携わって下さいました病... -
免疫チェックポイント阻害薬5つの違いを5つの癌種別にまとめてみた
目次 免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬)とは 肺がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬/抗PD-L1抗体薬) 胃がんと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体薬... -
ESMO 2023:消化器がん
2023年10月20日から24日まで、スペイン・マドリードでESMO(欧州臨床腫瘍学会)が開催された。がん領域としてASCO(米国腫瘍学会)に続く最大規模の学術集会(学会)であるESMOでは、毎年多くの注目すべき研究結果が発表されている。今... -
【承認申請】エルダフィチニブ、FGFR3遺伝子変異又は融合遺伝子を有する薬物療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がんを対象に製造販売承認を申請
ヤンセンファーマ株式会社は11月20日、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)チロシンキナーゼ阻害剤であるエルダフィチニブについて、成人のFGFR3遺伝子変異又は融合遺伝子を有する、がん薬物療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がんを対象に製... -
治療歴のある小細胞肺がんに対するBiTE抗体タルラタマブ療法、良好な抗腫瘍効果を示す
この記事の3つのポイント ・治療歴のある小細胞肺がんを対象とした第2相DeLLphi-301試験 ・DLL3とCD3を標的としたBiTE抗体タルラタマブの有効性・安全性を検証 ・タルラタマブ 10mgにより良好な有効性・安全性を示... -
進行非小細胞肺がんの1次治療で化学療法とキイトルーダの併用は全生存期間と無増悪生存期間を有意に延長
この記事の3つのポイント ・進行非小細胞肺がんに対する1次治療として、化学療法とキイトルーダの併用を行うことは、化学療法のみよりも全生存期間と無増悪生存期間を有意に改善する。 ・腫瘍にPD-L1発現が1%未満の患者でも全生存期間を延長。... -
アントラサイクリン系薬剤
アントラサイクリンン系薬剤は、土壌細菌由来の抗生物質で細胞増殖を阻害する活性を持つため、抗がん抗生物質とも呼ばれます。ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アムルビシン、などが含まれ、1970年代に開発さ... -
サイトカイン放出症候群(CRS)
サイトカイン放出症候群とは抗体医薬品の投与中または投与直後に現れる、炎症性サイトカインの放出によって引き起こされる症状の総称です。抗体医薬品の投与によって体の中の免疫応答が必要以上に活性化され、インターロイキンやインターフェロンなどのサイト... -
アバスチン(ベバシズマブ)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 ベバシズマブ 商品名 アバスチン 治験薬コード 一般名英語表記 Bevacizumab ... -
【承認申請】アミバンタマブ、EGFRエクソン20挿入変異を有する手術不能又は再発非小細胞肺がんを対象に製造販売承認を申請
ヤンセンファーマ株式会社は11月17日、アミバンタマブ(遺伝子組み換え)について、EGFRエクソン20挿入変異を有する手術不能又は再発非小細胞肺がんを対象に製造販売承認を申請したことを発表した。 アミバンタマブは、上皮成長因子受容体(... -
未治療の進展型小細胞肺がんに対するテセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用療法へのチラゴルマブの上乗せ、生存期間を改善せず
この記事の3つのポイント ・未治療の進展型小細胞肺がんが対象の第3相SKYSCRAPER-02試験 ・テセントリク+カルボプラチン+エトポシド併用療法に対するチラゴルマブ上乗せの有効性・安全性を検証 ・Dチラゴルマブ上乗せによる無... -
膀胱がん(尿路上皮がん) の臨床試験(治験)一覧
日本で実施中の膀胱がんの臨床試験(治験)です。 免疫チェックポイント阻害剤の臨床試験(治験) 【治験広告】膀胱全摘手術を受けた方・予定されている方へ 術後補助療法を用いた治験のご案内 ... -
OS(オーエス;Overall Survival;オーバーオールサバイバル;全生存期間)
全生存期間とは、臨床試験において治療法の割り付け開始日もしくは治療開始日から患者さんが生存した期間のことを示します。英語ではOverall Survivalといい、略してOS(オーエス)といいます。 患者さんが亡くなった原因ががんによ... -
タキソール(パクリタキセル)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 パクリタキセル 商品名 タキソール 治験薬コード 一般名英語表記 Paclitaxel ... -
病勢コントロール率(DCR)
病勢コントロール率(DCR)とはdisease control rateの頭文字を取ったもので、CR(完全奏効)とPR(部分奏効)の合計である奏効率に腫瘍の大きさが変化しない状態であるSD(安定)を加えた割合のことです。通常、SDは奏功には... -
【舌がん体験談】すべては夢のために~幾度の手術を乗り越えて~
※本記事には手術後の傷跡の写真が掲載されております。ご覧の際はご注意ください。 虫の知らせ?! 2015年7月末、趣味のサーフィンで耳に水が溜まったことから耳鼻咽喉科のクリニックを受診し、舌の異常が見つかりました。自覚症状は全くあり... -
地固め療法
地固め療法とはがんの薬物治療で寛解導入療法に続く第二段階で行われる治療のことをいいます。 がんに対する薬物治療は、最初に強力な薬物治療である寛解導入療法を行い、がん細胞を減少させます。 多くの場合、この寛解導入療法が効いて、がん細胞が顕... -
免疫チェックポイント阻害薬の効果予測のためのPD-L1検査
PD-L1検査の結果で使う薬が変わる 私たちのからだには、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、免疫細胞のT細胞が活性化し、異物を攻撃 、排除して、からだを守る免疫機能が備わっています。一方で、免疫機能が過剰に働... -
テセントリク(アテゾリズマブ)
本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。 概要 一般名 アテゾリズマブ 商品名 テセントリク 治験薬コード 一般名英語表記 Atezolizumab ... -
がん治療と仕事の両立に必要なこと:サバイバーの立場から
9月19日~21日、第61回日本癌治療学会学術集会がパシフィコ横浜で行われた。同学術集会のセッション「社会連携・PAL委員会企画シンポジウム」の中で、「️対話の中での両立支援」というタイトルで前田留里氏(京都ワーキング・サバイバー)が発表し... -
メラノーマ(悪性黒色腫)体験者 徳永寛子さん
くるくると動く表情豊かな大きな瞳と、そこにいるだけでその場の雰囲気まで明るくしてしまう魅力的な徳永さん。29歳(AYA世代)で悪性黒色腫に罹患されました。彼女が“がん”を通して感じた体や心の痛み。そこから見えた、家族・仲間の大切さ。そしてご... -
Peer Ring (ピアリング)
患者会名 Peer Ring (ピアリング) 運営会社 株式会社リサ・サーナ(2017年9月) 運営協力 一般社団法人 ピアリング Peer Ring (ピアリング)について Peer Ringは、乳がん・子宮がん・卵巣が... -
ALK遺伝子変異とは
ALK融合遺伝子は、2番染色体にあるALK遺伝子と、その近くにあるEML4遺伝子が逆方向にくっついてできた異常な遺伝子です。この遺伝子からできるALK融合タンパクがATPと結合すると、細胞増殖を促すスイッチがオンになった状態になり、がん細胞... -
肺がんと疑われたら|肺がんの検査、診断について
肺がんと疑われたら 肺がん検診や自覚症状によって撮影された胸部X線検査で肺がんの疑いがあるとされた場合、以下の手順で診断を行います。 ①質的画像診断(CT検査等) ②確定診断(病理診断) ③病期診断(ステージの決定) ④分子診... -
オンコロLINE公式アカウントがスタートしました!
この度、オンコロLINE公式アカウントがスタートすることになりました! オンコロのLINEを友だち追加していただくことで、 ・オンコロをもっと見やすく分かりやすく! ・オンコロをもっと身近な存在として! ご利用いただけると思って... -
PARP阻害剤ターゼナが承認へ
11月27日、厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、審議項目として7製品の審議を行い、うち1製品が抗がん剤関連であった。 審議品目 ①ターゼナカプセル0.1mg、②同カプセル0.25mg、③同カプセル1mg(タラゾパリブト... -
家族・親戚が被害を受けたフォーデイズから考える、食品で「がんが治る」「病気がよくなる」
新規サービス『オンコレ』担当の筒井です。 先日「フォーデイズ」という清涼飲料水が「がんが治る」、「目が治る」といった効能を謳い販売したとして、フォーデイズ株式会社が一部業務停止命令になったことが話題になりました。 噂によると、ピ... -
PD-1
PD-1(Programmed cell Death 1)は、活性化T細胞の細胞表面に発現する受容体のひとつです。PD-1は、通常抗原提示細胞(がん細胞)の表面上に発現するPD-L1(Programmed cell Death 1- Lig... -
サルベージ治療(サルベージ療法)
サルベージ治療とはがんが他の治療に対して無反応であった後に行う治療のことを言います。 主に造血器腫瘍において、治療の効果が得られない場合(治療抵抗性)、あるいは再発・再燃した場合に用いる治療のことです。がんの種類によって治療内容は異... -
PARP阻害薬;パープ阻害薬
PARP阻害薬とは、PARP(損傷したDNAを修復する酵素の一つ)が機能することを妨げる薬剤のことである。 正常な細胞では、PARP阻害薬がPARPによるDNAの修復作業を阻止しても、他のDNA修復機能であるBRCA1/BRCA2タン... -
肺がん患者さんに絶対に知っておいて欲しい7つのこと
1.肺がんとは 先生、肺がんってなに?僕の友人の人間が肺がんと診断されて、彼のために何かできないか?ってインターネットで「肺がん」について調べていたんだけど、情報があり過ぎて素人の僕には何が正しい情報なのか判断できないんだ。 ... -
瘻孔(ろうこう)
瘻孔(ろうこう)とは、、炎症などによって生じ た、皮膚や粘膜と臓器をつなぐ、または臓器と別の臓器をつなぐ異常な管状の穴のことをいいます。体の表面に見えている(開口している)ものと、身体の中でつながっているものとがあります。瘻孔の原因としては... -
【上顎洞がん体験談】生きる気力を失いかけても前向きに生きたい~ステージ4頭頸部がん、試練の連続~
歯槽膿漏?花粉症? 今から2年ほど前のことでした。左上の歯茎がジュクジュクして痛くなってきたので、近所の歯医者に通院しだしたのが始まりでした。 そこでは歯槽膿漏と歯周病ということで、左上の最も悪い歯を一本抜きブリッジを入れて痛みはそ... -
腫瘍増大(HPD:Hyperprogressive disease)
免疫チェックポイント阻害剤などを使用した際に、腫瘍が元の大きさの2倍以上増加した症例などを称してHPDと言う。... -
レンビマ(レンバチニブ)
概要 一般名 レンバチニブ 商品名 レンビマ 治験薬コード E7080 一般名英語表記 Lenvatinib 商品名英語表記 Lenvima 種類 キナーゼ阻害剤 ... -
【承認】パージェタとハーセプチンの配合皮下注製剤フェスゴ、HER2陽性の乳がんおよび大腸がんに対し製造販売承認を取得
中外製薬株式会社は9月25日、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるパージェタ(一般名:ペルツズマブ)とハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)の配合剤であるフェスゴ配合皮下注MA、同配合皮下注IN(一般名:ペルツズマブ(遺伝子組換え)、ト... -
腎盂・尿管がんの化学療法(抗がん剤治療)
化学(薬物)療法について 腎盂・尿管がんでは、手術で腎臓~尿管を切除することが主な治療方法ですが、手術によって根治ができる可能性が高いのは、腎盂・尿管がんがほかの臓器やリンパ節に転移していない場合に限られます。診断時に、ほかの臓器やリンパ... -
東てる美さん、故 野際陽子さん、中村獅童さん、いときんさんを襲った肺腺がんとは?その治療法とは?
ここ最近、「がん」が報道されることも増えてきました。その中には、これまであまりなじみがなかった言葉も多く飛び交っています。例えば「肺腺がん」——東てる美さん(女優)、故 野際陽子さん(女優)・中村獅童さん(歌舞伎役者)・いときんさん(ET... -
無増悪生存期間(むぞうあくせいぞんきかん)-PFS
無増悪生存期間(PFS)とは、治療中(治療後)にがんが進行せず安定した状態である期間のことです。 進行がんの患者さんにとって治療により生存期間を延長することが最も重要ですが、長期間にわたり病態が安定し生活の質を保つことできることも... -
多発性骨髄腫の治療
現在までのところ、多発性骨髄腫の治療は、治癒を期待できるまでには至っていません。しかし多発性骨髄腫の治療法は日々進歩しており、進行や症状をコントロールしつつ長期間、日常生活を維持していくことも可能になっています。 つまり、QOL(qu... -
BRAF遺伝子変異とは
BRAF遺伝子変異は、細胞増殖の指令の伝達に関わるBRAF遺伝子の異常です。BRAFの600番目のアミノ酸はバリン(V)と呼ばれる必須アミノ酸ですが、これが変異によってグルタミン酸(E)に変わると、増殖しろという命令が出し続けられ、がんが無... -
「様々ながん疾患啓発カラーと啓発月間」
ピンクリボンのことはご存知だと思います。これは、乳がんの疾患啓発、研究支援のためのシンボルで、全世界的に10月が啓発月間として、様々なイベントが開催されています。以前、このサイトでも紹介した「トラズツズマブ(商品名:ハーセプチン)」の開発を... -
肺がんの臨床試験(治験)一覧
日本国内で実施中の肺がんの臨床試験(治験)です。 Clinical trials.gov等で「lung cancer」と検索したときに該当したものを掲載しています。(一部除く)... -
FOLFOX フォルフォックス
FOLFOXとは大腸がんに対して以下の抗がん剤を組み合わせで行う治療法です。 FOL:フォリン酸(ロイコボリン) F:フルオロウラシル(5-FU) OX:オキサリプラチン(エルプラット) フルオロウラシルとその効果を高めるフ... -
【体験談】シングルマザーで乳がんステージ4~“今”を生きる~
桜林 芙美 37才 女性 神奈川県 乳がんステージ4。35才で乳がん告知。 左胸全摘出とリンパ郭清、術前術後抗がん剤、放射線、分子標的薬治療終了後に肺転移。再度抗がん剤と分子標的薬で治療中。 シングルマザーで乳がん 待機児童... -
膵臓がんの治療法
膵臓がんの治療の決め方 膵臓がんではまず、手術の可否を検討し、「切除可能」「切除可能境界」「切除不能」のどれに当てはまるかを決定します。「切除可能境界」は、遠隔転移はないものの、がんが主要な血管に広がっている状態を指します。 手術が... -
【治験広告】骨髄線維症の方対象 PIMキナーゼ阻害薬を用いた治験のご案内
本ページは、住友ファーマ株式会社からの委託による治験広告となります。 また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。 はじめに 本治験は骨髄線維症の方を対象とした、新しいお薬の治験です... -
カボメティクス(カボザンチニブ)
概要 一般名 カボザンチニブ 商品名 カボメティクス 治験薬コード XL184,BMS-907351 一般名英語表記 Cabozantinib 商品名英語表記 CABOMETY...