【病院の謎】なぜ予約時間があるの?【動画でわかる肺がん治療の最前線】では、九州がんセンター呼吸器腫瘍科の瀬戸 貴司先生が、病院における予約時間の役割と重要性について解説しています。
<予約がない場合の問題点>
患者さんのデメリット
- ①朝早くから受付に並ぶ必要ができてしまう
- ②検査後にも診察待ちの行列ができ、待ち時間が長くなる
- ③長い待ち時間により、体調が悪化する可能性がある
医療者のデメリット
一度に多くの患者さんが来院することで、患者さんの取り違えや採血管の間違いといった医療ミスが起こりやすくなる
→医療の質の低下に繋がる可能性がある
<予約時間導入による改善点>
- ①患者さん一人ひとりの待ち時間が短縮される
- ②医師が一人ひとりの患者さんに使える診察時間が長くなった
- ③医療ミスが起こりにくい安全な医療環境が整備された
予約時間があっても待ち時間が発生する理由としては状態が悪い患者さんや緊急対応が必要な患者さんを優先する必要があるためです。
そのため、「予約時間はあってもないようなもの」と感じることもあるかと思いますが、病院を受診される方はみんな同様に病気を抱えているため、お互いに譲り合いの気持ちを持っていただければ幸いです。
まとめ
病院の予約時間は、単に時間を指定するだけでなく、患者さんの待ち時間短縮、医療の質の向上、医療ミス防止に不可欠なシステムです。
しかし、緊急性の高い患者さんの対応などにより予約時間通りにならない場合があります。
お互いがよりよい医療をうけるために、患者さん同士の理解と協力が大切です。
なお、御自身の体調が悪い場合は躊躇わず、お近くの医療者にお声がけください。